二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケモン†未来への鍵†[微スペ] ( No.3 )
日時: 2010/01/04 17:31
名前: 月音 ◆K7F//gj7Ps (ID: ixDFu4/i)
参照: ユウト視点

#00 俺の誓い

ここは、研究所の二階の俺の部屋
俺は、机の傍にある、カレンダーをみて呟いた

「・・・・・・もう、そんな時期か・・・・・・」

カレンダーは6月で、その5日と6日の部分には、予定が書いていた

5日       6日
父さんと    15歳の誕生日         
母さんの命日

と。まぁ今日は6月4日

「・・・。俺ももう15歳か・・・・・・」

そういえば、アノ日から、10年・・・・・・。はえぇな 


———10年前

それは、突然の出来事だった
俺は、すげぇ楽しみだった、明日、俺の誕生日で、父さんと母さんとじっちゃんで皆でドコかに出かけるって、約束だったから

でも、誰も予想していなかった事が起こってしまった


俺は、じっちゃんと一緒にポケモン(コリンクとかムックルとかビッパくらいしかいなかったけど)の生態研究の手伝いをしていた
マサゴは、波のさざ波と草のざわめきと、風の音と笑い声だけの殆どが自然の良い町で、最近ポケセンが立てられたくらいで、後は研究所がとりえの場所だ

「あ、じっちゃん、あそこに金色のコリンクが居る!」
「おぉ、色違いの…! ユウト、そーっと…って、ユウト……」

俺は、色違いが珍しくて何も考えずに近づいちゃって、結局逃げたコリンクだった

「……ゴメン、じっちゃん……」
「いや、わたしも最初はそうだった。気にするな、ユウト」

じっちゃんは、俺の頭を優しく叩いて言ってくれた
その時、

草が、風が、木々が、ポケモンがざわめいた気がした
急に強い風が吹いて、草や木が揺れて、ポケモン達が警戒していた

「ユウト、しっかり掴まれ…!!」
「う、うん………」

俺は、そのざわめきと一緒に、嫌な予感がしたんだ



風は、暫くしておさまった、気がついたらポケモン達が居なくて辺りは静かだった

「…………じっちゃん、帰ろう。俺……嫌な感じがする…」

俺は、じっちゃんの白衣の裾を握り締めて言った

「……あぁ。わたしも嫌な予感がする……急ごう」
「うん……」


俺は、いや、俺もじっちゃんも母さんも良く予感があたっていた。まさか……?



俺とじっちゃんは、研究所の中で……恐ろしい光景を目にした


倒れて、紅い液体を流しているの、は………

「と…うさん? かあ…さん……?」
「昌斗!! 由香里!?」

じっちゃんは、すぐ倒れている……2人のところに駆け寄った

俺は………ただただ、目の前の光景に………


「!? ユウト!!」


その後は、よくは覚えていなかった





「……ん……。此処……は、俺の部屋……?」

次に目を開いたとき、俺は部屋のベットの上に寝ていた
何となく、下が騒がしかったから、俺は下に行ってみた


その時、跣<はだし>の俺の足の裏に、冷たい感触を覚えた

「…? ………な、に……コレ…」

足の裏を見たら、紅い…血が…ついていた

「あ、あぁぁぁぁ………」

俺は鮮明に、思い出してしまった

アレハ……コノ血ハ、父サント母サンノ血ダ…!!

「……ユウト………」

俺は、その場に座ってしまった、腰が抜けたんだ

「じっ……ちゃん………どう……いう……事?」

舌が上手く回らない、喉もカラカラで、上手く喋れなかったけど頑張って、目の前に居るじっちゃんに聞いた

「……、昌斗と由香里が、殺された」

きっと、「落ち着いて聞け」って言っても落ち着かないと思ったじっちゃんは、それをあえて言わなかったんだと思う

「……死んだ………の? 父さんと、母さん……」

じっちゃんは、頷いた
俺は、ショックすぎて何も言えなかった
ただ、俺がわかったこと「父さんと母さんにはもう逢えない」その事だった


———そして、10年後

…、俺、見つけよう


犯人を。そう、決めたんだから


俺は部屋から出て、隣の部屋の……アイツに聞いてみる事にした

「ユウナ、ちょっと良いか……?」
「ん? 別に良いよー」


続く