二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケモン†未来への鍵†[#01うp] ( No.72 )
- 日時: 2010/01/05 19:15
- 名前: 月音 ◆K7F//gj7Ps (ID: ixDFu4/i)
- 参照: ユウナ目線
#02 相談
入ってきたユウトは、何時になく真剣な眼差しだった
まぁ、10年も過ごしてるから、声だけでもふざけ話じゃないな。って判ったんだけど
「・・・で、如何したの」
「あの・・・さ。本当は、巻き込みたくないんだけど・・・俺の実力じゃ・・・絶対無理な事だから・・・、手伝って、ほしいんだ・・・」
ユウトは、何故か正座して俯いて言っていた。膝に置いた手は、震えていた
「・・・私は、どんな話にだって乗る。・・・で? それは・・・何?」
そういった瞬間、ユウトは顔を上げ、私を見た、額には、少し汗が流れていた
「・・・俺の両親を・・・殺した・・・奴を、見つけたい」
———つまりは、犯人探し。そういえば・・・
「警察・・・は?」
「警察に頼るのは絶対にダメだ!! あいつ等、調べたとか言ってるくせに、結局見つからなかったんだ! だから・・・俺が・・・俺が見つけないとダメなんだ!!」
ユウトは、急に立ち上がって、怒りの顔をみせた
きっと、博士に無理はさせたくないから、だから自分で・・・そうだよね? ユウト
「・・・手伝う。その代わり、私の目的にも付き合ってよ」
「・・・ユウナの、目的?」
ユウトは、きょとん、とした顔で私を見た
私は一旦、お茶を持ってくると言って、部屋を出た
『・・・ユウナ、まだ良いんじゃないの?』
部屋を出たとき、ルナも付いて来たらしい
普段はのんびりゆったりしていても、空気の読めない子じゃない、ルナの顔つきも真剣だった
「・・・今だから、だよ。このまま先延ばしにして、気がついたらお婆さんになってたら嫌だもん」
『・・・ユウナなら、おばあさんになっても元気そうだけど・・・』
・・・まぁ、自信はあるけど、きっともう私は結婚してる、レッドと。ユウトと同じで・・・私はレッドを巻き込みたくない意思が強いみたい
『ユウナ、優しいね! レッドを巻き込みたくないんだ!』
「なっ、静かにしなさいよ! もしもアイツが聞いていたら・・・」
きっと、ややこしい事になってる。てか、何故判ったんだコイツは
「お待たせー」
「おー・・・、砂糖は3つ。OK?」
部屋に入ったら、胡坐<あぐら>かいてユウトは待っていた
「はいはい、判ってるっつーの」
そういいながら、ユウトにティーカップを渡した
「サンキュー、あ、ダージリン「ピーチティーよ」
どうやってダージリンとピーチを間違えるの・・・、さすが男子
「————で? ユウナの目的って?」
ユウトは、一口お茶を飲んで、私に問うた
私も、落ち着かせるために紅茶を一口飲んだ
「・・・私も、両親探し・・・ってとこかな」
「・・・あ・・・」
ユウトは、今にもコップを落とすんじゃないか、ってくらい呆然としていた
「・・・そっか・・・。なら、等価交換。俺も乗るぜ、まぁ、ユウナの実力なら大丈夫そうだけどな!」
そう言って、笑うユウト。何処となくレッドに似ていなくもなくもなかった、まぁ・・・それがレッドに惚れた理由なんだけどね
「ありがとう! で?何時にする?」
「うーん・・・じっちゃんにも言わないといけないから、明後日か明々後日だな」
「じゃぁ、明後日だね」
「おう! んじゃ、俺もう出るな。・・・無理、すんなよ」
「え?」
ユウトは、最後の方に何か言って、部屋を出て行った
———なんだったんだろう・・・
ユウト視点
・・・無理すんな・・・か、俺もそのまんま返すか・・・、俺、ユウナは・・・傷つけたくないし、もう二度と、誰かが死んだりするのは嫌だ
でも、それを知っていて、ユウナは協力してくれた、なら・・・俺も応えなければだめだ、今・・・俺は、アイツ<レッド>の代わり・・・だから
続く