二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 トリップ少女日記。【キャラ募集中】 ( No.121 )
日時: 2010/03/29 15:17
名前: 真鶴 (ID: A9wxTbZM)

月狼吸血鬼編

 第十章、血色の静寂

「付いて来た甲斐があったよ!」
血まみれの白夜が言った。
「いい情報もらえたし、なにより…」
「人を救えるからね!」
白夜の言葉は、まるで勝って帰る、と言っているようだった。それを聞いて、沖田は
「気がはえーよ!」
とつっこんだ。
「ごちゃごちゃ煩ェよ。早くしろ!」
と友里音は刀の刃を向け、突進して来た。
「なっ!!!」
その時。沖田が友里音の進路を塞ぐように走って、止まった。
「何を…!!」
友里音の刀は、沖田にぐっさりと刺さった。
「総悟ーーーーーーッ!!!」
瑞生が叫んだ。そして、血が舞う。
「っ!」
詩織が沖田の所へ走って行こうとする。だが、
「来るんじゃねぇ!!」
と怒鳴られる。
「友里音…早く…目ェ、覚ませ…」
ぎゅっ、と沖田が友里音を抱きしめる。
「忘れたのかィ?俺を…」
「俺はお前が何を言ったって手放さねェ!!」
普通に聞いたら赤面しそうな言葉だ。
でも今はそれどころじゃない。
その時。
「総…悟…!」
友里音のか弱い声が響いた。
「え……友里音…ちゃん?」
「オレ…連れ去られて…ヘンな所に閉じ込められて…!怖かったよ…」
「そうかィ…」
そう言って、沖田は倒れこんだ。
「嘘っ…!」
「総悟っ、総悟!」
「嫌だ!嫌だよ…」
そう友里音が泣き出した時。
下駄の音がした。
「…!な、誰…?」
「その人…怪我が酷いですね…。」
その声と共に、少女が現れた。
「うぇ!!?」
すると、少女はかがんで、沖田に触れた。
その少女の手の中で、何かが光った。
「傷が…」
「…これで、いいですかね。」
「ふぁ…?!」
「それでは…」
そう少女は笑って、行ってしまった。
「総悟、おい、大丈夫か!?」
「…、友里音?俺…。」
「よかった…。よかったぁ…!」
また友里音は泣き出した。
「うお…、デレた(←バカ)」
「とりあえずは、これで一旦解決かな?」
「おう!」
「んじゃ、男どもん所行く?」
「あぁ、大丈夫でさァ。」
「オレも行く!たりめーだろが!」
そして、また全員は走り出した。
  —第十章、終了—