二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 トリップ少女日記。【キャラ募集中】 ( No.60 )
日時: 2010/02/20 19:16
名前: 真鶴 (ID: A9wxTbZM)

月狼吸血鬼編

 第三章、すぐに呼びましょ、万事屋!(後編)

「くはー、暇だねー。」
そう葵はため息をついた。
「そりゃそうですよ。依頼が一切来ないんですから。」
「そうだよねー♪」
「って誰だよ。」
「こいつアルか?」
「伊吹舞だよー♪」
「よ、よろしく。あたし、架狩葵。」
「よろしくー!」
とことん無邪気な舞である。
その時。
表で、車が止まる音が響いた。
「?」
そして、チャイムがピンポーン、と鳴った。
「うーい、どなたさんですかー。」
そう葵が出ようと玄関へと歩く。
「わ、おまっっ」
銀時が制しようとする。
「今月は家賃返したで…うわっ!!」
葵の悲鳴に全員がぎょっとする。
「御用改めである!」
聞き覚えのある声に銀時がえぇ…と渋る。
「真選組?」
「んだよ、俺等なんもしてねーぞ。」
「違いまさァ。依頼でさァ。」
そうちょっこり座って、沖田が言った。
「せめてお邪魔しますぐらい言えー!!」

「—で」
「何の用ですかコノヤロー」
ヤンキーの様な首の曲げっぷりで銀時は言った。
「実は…」
「「ええ!」」
何も言ってないのに神楽と舞が叫ぶ。
「あの、ふざけないで?」
葵が冷静につっこんだ。
「実は…」

「友里音ちゃんがさらわれた?!」
葵が声を上げた。
「うん…なんか、司ちゃんの話だと、狼とか、言い残したらしいよ。」
「狼ィ??」
さらに解らない、と唄も呟いた。そこへ、
「…月狼族では無いのですか。」
とけゐが言った。そして、読んでいる本を机に広げた。
「月狼族…?」
「この本によれば、赤い満月『紅月』の夜に凶暴化する夜兎族と並ぶ戦闘種族だとか…」
「赤い、満月…か。」
「そろそろ、その赤い満月の時期ですね。」
「…つーことは、今の俺等には、到底友里音を助け出すことは無理、なんでさァ。」
「だから…頼む。ひょっとしたら、最近の誘拐事件の終止符が打てるかもしんねぇ…」
そこへ、葵が叫んだ。
「断るワケないじゃん!断るとでも思った?!」
「葵?!」
「…そう言ってくれると嬉しいよ。」
そう、詩織が笑った。
「じゃ、銀さん、まずは情報収集だよっ!」
そう葵が立ち上がった。
「なっ、テメ、勝手に仕切ってんじゃねーz「行くアルー!!」「ワン!」「だね♪」「うん!」
神楽、定春、舞、詩織の元気な声で銀時の声はかき消される。
「銀さん…」
「…しゃーねーな。新八ィ。あいつ等の監視して来い。」「…ハイ。」
新八は苦笑いして言った。
「んじゃ、俺も行って来まさァ。」
「あ、コラ、総悟…」
そう土方が沖田を止めようとした時、ポン、と土方の肩に手が置かれた。
「多串くーん、報酬の額が決まってないよ〜」
と、銀時がにやり、と笑った。
「…ハァ…」
そして、土方はそうため息をついた。

アトガキ。
絶好調です。
あと伊吹舞ちゃん出ました。
紅月は、くれないづき、と言います。

読んでくれた人、ありがとうございます。
よかったら、これからも私の駄文に付き合ってやって下さいな。