二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *・.D-Gray-man.・* ( No.29 )
- 日時: 2010/10/26 22:23
- 名前: 向日葵 ◆5tAuYEuj7w (ID: 5bBsNqZt)
第Ⅴ夜
オーストラリア、キャンベル。
そこではクリスティーナ・アマンダが街灯にちょこん、と小動物の様にかわいらしく座っていた。
両手に花、ではなく両手にクッキーと煎餅(せんべい)。
「どぉしよっかねー。」
そして少し嬉しそうに微笑んでる。スッゴイ微笑んでる。
黄昏の中、金髪も嬉しそうに揺れていた。光が当たると透き通るように反射する。
黒く、周りに巻かれたピンクのシルクハットが頭に深くすっぽりと乗っかり、紫の瞳を半分程隠していた。
クリスは煎餅とクッキーを微笑みながら見比べている。
「子猫にどっちあげればいいかな、ロード。」
その隣の街灯の上にぼーっと立って眩しそうに目を細めて目の上に手を宛がいじっと遠くを見つめている少女、ロード・キャメロットはしばらく考えた後、面倒臭そうに言った。
「両方食べちゃいなよー。折角日本で買ってもらった高い煎餅なんでしょぉー?」
「でもお前、お腹すいてるでしょ?」
クリスは唇を、くちばしの様に尖がらせながらぶぅ〜っと唸り、膝の上でミャアミャア鳴いている三毛猫のノドを撫でまくる。
「でも、クリスは食べたいんだろー? そもそもあげるんだったらボクに聞くなよぅ〜…。」
ロードは夕日を背にクリスの方を向き、学校の制服からペロペロキャンディーを取り出して舐めながら言った。
それは、運命の出会いだった。(談 クリスティーナ)
日本の江戸で、千年公とお買いものをしていた私は、煎餅をボリンボリン食べながらのんびりと道を歩いていた。
そして千年公が他のお店に入った時、このミケ子(三毛猫の愛称)を見つけたのだ!!
「かッ———————可愛いッッッ」
段々と後ずさりして行くミケ子。
(嫌な予感がそして的中)
私は(目をハートにして)ズンズン前へと進んでいく。
追いかけっこの幕開けだ!
(その後クリスは丸12時間追いかけまわし最後には約100体ものアクマに追わせるという所業をやってのけた)
〜〜終了〜〜
との事で。
可愛そうな子猫、ミケ子。今、ここに。
「はい、あげるーww」
クリスは苦肉の策を使ってか引き攣った笑みを浮かべながらクッキーと煎餅、その二つを半分にしてミケ子に渡すと、ロードに訊く。
「そーいえば、次行く所ってドコなの?」
「あ、確かねー。ギリシャー……かな?」
「じゃ、この子が食べ終わったら……行こっか♪」
「うん。そーしよぉー!」
ロードは拳を天に突き上げて勢いよくすっくと立ち上がると大声を上げた。
ジ・エンド。