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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 世界でいちばん頑張ってる君達に 【銀魂】 ( No.7 )
- 日時: 2010/12/22 16:11
- 名前: カンナ (ID: 8cMze6mt)
第二話<再会 中編>
新八が朝食を作っている時、神楽は走っていた。
金髪の女の子とパンチパーマの奴らを、追いかけて。
「ゆみっ!ゆみっ!どこにいるアルか!」
「あっいたぞっ追いかけろ!」
そこへさらにパンチパーマの奴が二、三人やって来て、神楽には目もくれずに追手に加わる。
その時、裏路地に入った金髪の女の子の顔が、チラリと見えた。
透けるような白い肌、水色の瞳、そして、緑色の傘。
その姿は故郷に残して来た親友そのものだった
「っ!…ゆみアルか?!」
神楽は、その金髪の女の子に問いかける
しかし、女の子は走り続ける
「裕美!」
久しぶりに、あだ名でなく名前で呼んだ。
初めて会った時以来だろうか、彼女を名前で呼んだのは。
「なっ!……か、神楽ぁ?何で此処に!」
彼女……裕美もやっとこちらに気が付き、立ち止まる。パンチパーマの奴らは、いつの間にか居なくなっていて、雨だけが降り続けていた。
「本当に…神楽なの?」
「そうアルヨ。でも何でゆみが此処に居るアルか?」
「色々あったの。詳しい事は後で話すから、ちょっと場所を変えましょう?」
「うん!でも何処に…?」
「いいから行くわよ!」
裕美は走り出す。そして、神楽がそれを追いかける。それは小さかった頃の追いかけっこの様に、楽しかった。
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