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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師*もしも、昌浩に二つ違いの姉がいたら・・ ( No.17 )
- 日時: 2011/03/23 07:01
- 名前: 翡翠 (ID: 2fGMg0kq)
*宵藍*
「宵藍や、気になるのなら、様子を見に行ってくればよかろうに」
「・・・」
「眉間にしわがよっておるぞ」
安倍邸の晴明の部屋で、もう何度目かの会話が繰り広げられていた。
「…気にしてなどいない」
俺は晴明の方を向かずに言う。
「どうだかのぅ、ん?」
そんなやり取りをしていたとき、十二神将天一が顕現した。
「晴明様、紫春様がお目覚めになりました」
天一の言葉に晴明は言う。
「そうか、紫春が目覚めたか。それで、紫春は何処におる?」
「紫春様は、たしか、中庭の方へ行かれたと思います」
「そうか、中庭か」
わざとらしく俺の方を見ながら言う。
「・・・」
無言で立ち上がると、俺は中庭の方へと向かった。
「全く、素直じゃないのぅ」
晴明が、そんなことを呟いているとも知らずに。
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