二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 桜の図書館 (inzm/小説集) オリキャラ募集開始!! ( No.145 )
- 日時: 2011/08/29 18:52
- 名前: さくら (ID: Rn9Xbmu5)
- 参照: ティンカーベル
——04——
『こんな終わり方って、あるの・・・?』
最後の一人を埋め終えると、召喚した妖精達を召還する。
そして、私とシエルアは、小さいながらも、何時も活気で満ち溢れていたあの村を見ていた。
其処には、もうその活気は残って居なかった。
あるのは、地面中に並べられた墓だけ。
「皆さん、良い人でした、」
『えぇ。・・・皆の為にも、何でこのような事が起こったのか。調べないといけないわね、』
「・・・はい、」
この村を一瞬で消したあの魔女には、王都のシンボルマークが刺繍されていた。
この事件には、王都、いや、この国が関わっているようだ。
この国は、この星の中でも頂点に達する国、中心部の大都市である。勿論、人口も多く、政治も安定している。
こんな国が関わっている、としたら、一筋縄ではいかない。
それに、この国も、隣国や他の様々な国と同盟を結んでいる為、下手に動き回ると危ない。
調べる、にしたって、そう簡単にはいかないのだ。
『・・・でも、必ず真相を暴きだしてみせる。・・・この国は、少し前から可笑しいと思っていたのよ。最近何人もの失踪者が出ているというし、この村の他にも地図から消えた地域は多数あるわ。他にも、最近見た事も無い様な怪物、いや、人型・・・欲に言うゾンビの様な、怪物を見かけたっていう事例もあるみたい。
・・・だけど、それ等全ての事例、内部で管理して、表には出てないみたいよ。』
「・・・え、内部、とは・・・?」
『王都国家の内部よ。軍上層部で処理しているのよ。失踪者は只の事故や事件として片付けられていたりとか。』
「こ、虹彩さん、何処でそんな情報を・・・?」
『ふふっ、王都国家の軍上層部よ?』
「・・・・・ぁ、そう、でした、ね・・・、」
何故私は軍の上層部と関わりがあるのか、というと。
私も、嫌々ながら一応は王都に使える魔女だからだ。
何故なのかは、今語るにはまだ早すぎるので、伏せておこう。
「・・・では、どうやって、調べるのですか・・・?」
『まず、家に帰るわ。父さんが、何か知ってるかもしれない、』
「そうですね、」
『日向ー。居るー?』
「姉ちゃん!!」
『家に帰るわよ。』
日向とギルが居るのを確認して、私は虹色に黒の桜の模様の羽、日向は白に太陽の光が書いてある羽を瞬間的に取り出し、魔方陣を展開する。因みに、使い魔は自分で羽が無くても層移動はお手の物。
これが、層移動の仕方。
層移動の魔法にも、色々な種類がある。そして、その種類によって描く魔方陣は異なる。
瞬間層移動や、荷物なども一緒に運びたい場合の魔法、自分以外の魔人を運ぶ移動魔法など、様々な種類がある。
普段は、普通に“層移動魔法”。
私が今から行うのも、それだ。
『「「「———≪Transfer≫!!!」」」』
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