二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: KINGDOM HEARTS〜heart for you〜 ( No.3 )
- 日時: 2011/02/24 17:58
- 名前: aqua (ID: wPOt.fn5)
第2章 親友
「やあ!」
「わあっ!」
(あれ……誰だこの二人?)
「ってて」
「大丈夫かソラ?」
(ソラ?)
「やっぱリクは強いな」
(リク?)
「当たり前だ、お前みたいにいかだ作りサボってないからな!」
「………」
「あっ!やっぱりここにいた」
(…!?イクサリク!……いや、ちょっと違う?)
「「カイリ!」」
(カイリ……)
「明日…絶対だよ!」
「「うん」」
(明日?………………)
「…ううん…」
ロクサスの目が覚める。
「さっきのは……夢?」
「おっ、おはよロクサス」
ロクサスが頭を上げる。そこには、アクセルがいた。
「……」
「?どーしたぼーっとして、寝ぼけてんのか?」
「いや……」
そして、一瞬シ〜ンとなった。
「いこっか」
ロクサスが言った。
今日も任務があった。サイクスのところへ任務を聞きにいく。
「今日もイクサリクと任務だ」
任務内容は、巨大ハートレスの討伐だった。
「今日もがんばろうね」
イクサリクが来て、そう言った。
トワイライトタウンへつくと、目標の巨大ハートレスは、すぐ二人の目に飛び込んできた!
「さっさと片付けるぞ!」
「うん」
二人はいっせいに飛び掛った。
ロクサスは、キーブレードで立ち向かい、イクサリクは、多彩な魔法で応戦する!
二人は相手の攻撃をうまくかわし、攻撃し続ける。
そして、ロクサスがとどめを刺す!
「やったね!」
イクサリクが微笑む。
ロクサスはそれを見て、少し顔が赤くなる。
「それじゃあ、あたしは先に帰還してるね」
イクサリクが闇の回路を出そうとした瞬間。
「まって!」
ロクサスが引き止める。イクサリクが振り向く。
「何?」
彼女は聞く。
「俺特別なとこ知ってんだ、一緒に行かない?俺と俺の親友だけが知ってる、秘密の場所なんだ」
ロクサスが答える。
「え?いいの?そんな秘密の場所にあたしなんかも行って」
「うん」
二人は時計台へ行く。
「ここ」
ロクサスが言う。
「わあっ!キレイ!」
イクサリクが言う。
彼女の目には、夕日色に染まったトワイライトタウンの町が広がっていた。彼女はとても嬉しそうに笑っていた。心があるように。
「…?何だ珍しい、イクサリスも来たのか?」
二人は声のする方を見た。
そこには、先にアクセルが来ていた。
「アクセル!」
「どうだった?今日の任務」
アクセルは聞く。
「楽勝だったぜ、二人で力合わせて頑張ったんだ!」
ロクサスは自慢げに言う。
二人はアクセルの横に座りかける。
そして、アイスを食べる。
「イクサリスも食べてみろよ、このアイススッゲーうまいんだ!」
ロクサスがイクサリクにアイスを渡す。
「ありがとう」
イクサリクはアイスをかじった。
「どう?」
ロクサスが聞く。
「…甘くて…っしょっぱい」
彼女は不思議そうに食べながら言う。
「……でも、おいしい」
「だろ!」
ロクサスが言う。
「ずいぶんと仲良くなったな」
アクセルが言う。
「当たり前だ!だって親友だもん!」
ロクサスが笑う。
「親友?」
イクサリスが聞いた。
「うん、俺たちこれから親友だ!アクセルも俺も、イクサリクの親友だ!」
ロクサスが言った。
「本当?ありがとう!」
イクサリスはとても嬉ししそうだった。
「明日もまた来ていい?」
イクサリスが聞く。
「もちろん!」
ロクサスが答える。
3人は、夕日を眺めながら、そんな事を話していた。
そしてまた、夜が明けていくのだった……。