二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ系で小説でも書いてみる。……かな ( No.1 )
日時: 2011/03/09 19:14
名前: ゆn ◆fo0pJWk8xk (ID: XLtAKk9M)

*心拍数#0822+二部構成?*


「ねぇ……俺のハナシを聞いてくれる?」
僕は僕の隣で座っている恋人に会話を持ちかけた。
恋人は静かに首を縦に振った。

「僕の、この心臓が役目を終わる……止まる頃にはさ、きっとこの世を満喫し終わってると思うんだ」
まるで、今日でこの命が終わるかのように話した僕の事を恋人が驚いたような、それでいて悲しんだ眼で見つめていた。
僕は少し心が締め付けられる様な感覚に麻痺したが、空を仰ぎ見て話を続ける。
「やり残したことなんてなーんにも無いって思い続けていたいんだ」
「そっか、でも私は君がいなくなっちゃうと悲しんじゃうよ?」
恋人がわざといつも通りの口調で話しかけてくる。
「だからさ、君の隣でずーっと笑い続けていたいんだ、僕は」
ニッコリ恋人の方を向いて笑顔を見せる。
恋人も、にこっ。っと控えめに笑い返してくれる。


僕は僕自身の胸が脈を打っている間は君の事を守り続けていたい。
僕自身が存在する理由なんかコレだけでいいんだ。

僕と恋人はいつも「もう一つ……もう一つ」が口癖で、その度に同じ涙を数えて歩んできたね。
だからまた、涙を数えて僕等はもっとお互いを知るんだ。

高鳴る鼓動が僕と恋人の重なる音と流れる想いを伝えていく。

「もう、離さないって約束する。絶対に」
——いつでも……君が寂しくならないようにね……?
真剣そうに言う僕に恋人は目に涙をため頷いた。

Re: ボカロ系で小説でも書いてみる。……かな ( No.2 )
日時: 2011/03/12 09:02
名前: ゆっちぃ&しろりん ◆fo0pJWk8xk (ID: XLtAKk9M)

僕の心臓は1分間に70回も「生きている」って叫んでるんだ。
いつも、叫んでいる。
「生きている」、僕は「生きている」んだって。

でも、君の傍にいると僕の心臓はちょっと駆け足で110回の「愛している」を叫ぶんだ。
僕の口に出せないような言葉も僕の心臓が君に伝えようとしてるんだ。

僕は僕自身の胸が脈を打っている間は君の事を守り続けていたい。
僕自身が存在する理由なんかコレだけでいいんだ。

「もう一度。もう一度」って何度も僕と君の心を重ねて、僕と君はお互いの事をより深く知るんだ。

僕と君が出会えたことはたとえ理由が無くても嬉しいよね。
出会えただけでも奇跡かも知れないのに、ずっと一緒にいてくれるんだから。
でも、コレが運命かどうかなんて判らなくても嬉しいって思うんだ。

いつか、「僕」が「僕」をやめるときまでに、何回君に「好き」を伝えられるのだろう?
でも今は、僕が君とここにいられることだけを感謝する。

ただ、君と一緒に生きていることに「ありがとう」って感謝したい。

高鳴る鼓動が僕と恋人の重なる音と流れる想いを伝えていく。

「僕は君を愛し続けると約束する。絶対に……絶対に破らない」

——この約束は僕の心拍が止まってしまうまで続く長い約束なんだ……。