二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 星のカービィ 運命の車輪 ( No.108 )
日時: 2011/04/08 20:10
名前: 満月の瞳 ◆zkm/uTCmMs (ID: A2bmpvWQ)

「どおりゃあああああああああああああ!!!」

カービィは、激しい掛け声とともに、前方にいるドロッチェに攻めに、高く飛び上がる。

「だらああああ!!!」

ほぼ同時に、ドロッチェもカービィに向けて、星を投擲する。

「おりゃりゃりゃりゃ!!」

カキン!キキキキキキン!カキン!

カービィは、飛び道具を蹴散らすように弾き飛ばし、突破する。

「スマッシュパああああンチ!!」

力をため込み、一気に放出するように、勢いのついたパンチを繰り出す。

「効くかよ!!」

ドロッチェは、拳を急降下で避け、旋回するように距離をはなす。

「凍れ!!」

アイスレーザーの反撃がカービィに襲い掛かる。
カービィはそれを、よけるため、浅瀬に戻り、湖から飛び出す。

「デデデと同じてはくらわないよ!」

陸地でも遅いくる光線は、カービィの素早いステップで無にきす。

「ちっ!」

ドロッチェは舌打ちをし、懐から小型爆弾3発を、再び追撃にかかろうとするカービィに向けて放り投げる。

「!」

ドン!ドン!ドン!

小規模ながらの強力な爆発が起こる。
煙幕立ち込める中、カービィが煙の中から真上に飛び出す。

「りゃあ!!」

思いっきり地面を蹴ったのか、そのままドロッチェの方向に勢いよく飛んでいく。

「ボクは最初戦ったときは、遠くから攻撃して負けたけど、近くから攻撃すればいけるんだ!」

強く言い放ち、空中で構えを取り

「ファイター技混成接続!!」

多数の技を一つにまとめた連続技を繰り出す!
あまりのすばやさに、1つ1つの攻撃が、目映らない。

「ぐ…!!」

ドロッチェは2発ほど攻撃を脇腹にくらい、苦しそうにうめく。
しかし、痛みに屈せず、杖を強く握り

「ら、ああああああああああ!!!」

その場で回転させるように杖を回し、流星群のように無数の星をカービィに向けて放出する。

「!わああ!?」

あまりの数に、カービィは驚愕しする。
混成接続は途中で強制終了され、回避行動に移らなければならなくなった。

「さ…さすがにこれは…防げないいいいいいい!!」

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

刃物のような星が一丸となり、地面に傷跡をつける。

「っ痛!」

2発、カービィの背中に突き刺さった。
激痛に声をあげるカービィに、荒い息を吐くドロッチェは不適に笑う。

「俺は拳を2発。あんたは星を2発。お相子だな。しかもあんたもともと怪我してるから、ぶっ倒れてくれたらありがたいぞ」

「…ドロッチェだってもともと怪我してるじゃん…」

痛みで着地をしそこなったカービィは、顔についた泥を強引に腕でふき取る。

「あんた。この前足にけがさせたのに、なんで動けんだよ」

「星の戦士たるものは、これくらいの怪我で決してあきらめるものか!ってね!」

短い会話はすぐに終わり、激戦が行われる。

長い戦いになりそうだ。


☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡.。.:*・☆彡


「メタナイト!お前はここでおいらにやられるッチュよ!」

手裏剣にクナイ。
回避に移ることが非常に難しいくらい、大量に、飛距離時間をずらして投擲される。
そんなスピンの攻撃を、メタナイトはギャラクシアで全てを見切るように、防ぎきる。
そこらじゅうに飛び道具の海ができる。
と言っても、湖の浅瀬だが。

「やられるのはお前だ。一度やられてまた2度もやられるきか」

「前回は失敗だったんッチュよ!今回は負けないッチュ!(あいつは接近戦タイプッチュ!少しでも間合いを地被けられたらやられる!!)」

スピンはどの遠距離攻撃にも、タイムラグをつけて行っていた。
どの攻撃もわずかにずらしてよけにくくさせている。

「お前の遠距離投擲は私よちも上だ。しかし、近距離戦では私には及ばない!」

ザッ…!と、水面を乱して、すばやい動きでメタナイトは背中のマントを蝙蝠のような翼に変えて、とびかかる。

「…!(斬られる!)」

ガン!!

「!」

「…!はは…!」

刃物同士がぶつかり合った音。
メタナイトはおどろいたように目を見開く。
スピンは覚悟を決めたような厚い表情の下に笑みを浮かべる。

スピンの右手に、長く鋭いかき爪のついた銀色のクローが取り付けられていた。

「へ…!オイラが近距離で戦えないと思ったッチュか?」

スピンはメタナイトのギャラクシアを抑えたまま、起用に左手にクナイ
持ち、突き刺す行動をする。

「く!」

メタナイトは鉄鎧に覆われた自分の左足を振りあげ、盾のようにクナイから身を守る。

キイイイイーン…!

個気味のよい音で、クナイが真っ2つに折れる。
それを見届けると、メタナイトはスピンのクローを振り切り、バックステップで後ろに退避する。

「おしかった…チュね…!」

サングラスが光の反射で光っている。
スピンは汗を浮かべながらも、手裏剣を再び構える。
飛び道具は尽きることもなく、そこらじゅうに隠し持っている。

「…なぜ…何のために戦っているのだ」

メタナイトは前触れもなく聞く。

「団長のお役にたつためッチュ!!だから戦っている!!」

その言葉が全て、と言うふうに、スピンは再び手裏剣を投擲する。

「…なんという意思…」

メタナイトは淡々と、悲しそうに、小さな声でポツリと言った。

一番最初の戦闘とは全く違う。
己の全てを賭けたような、戦い。
賭けたのは、スピンか。
それとも…。

「ならば…!私はお前のその意思の強さ!私は敬意を持って迎え!ここに示す!!」

メタナイトはギャラクシアを強く構え、再び飛び出す。

長い戦いになりそうだ。