二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: アリスと兎の逃避行 【イナズマイレブン】 ( No.162 )
- 日時: 2011/05/15 18:23
- 名前: さくら (ID: j9SZVVec)
- 参照: 運動会オワタ\(^o^)/負けたorz
私は元来た道を辿ってあの場所に辿り着いた。
あの真っ黒いドアを開けると、今度はあの部屋では無く、違うさっきより大きなディスプレイがある部屋に通された。
『此処、何処、』
「まぁ、黙って見ていろ。」
いつの間に来たのか、其処にはミスターKが居た。
そしてディスプレイの電源を入れるとある人物がディスプレイに映ったのだ。
『———、あ、貴方は・・・ッ!?』
「やぁ、久しいな。サクラ君」
『ガ、ルシル、ド、さん?』
其処に移っていたのはガルシルドさんだった。このFFIを開催し、ブラジル代表の監督でもる。
この前私に力になって欲しい、と頼み出た男だ。
「考えは纏まったかね?」
『何で、貴方が?』
「何だ、私が君の目の前の画面に映っていて、何か問題があるか?」
『貴方は、ミスターKと知り合いなの?』
するとガルシルドさんは私に手を組んだと言って来た。ガルシルドさんが、ミスターKと手を組んだ。
嫌な予感しかしない。何故、ガルシルドさんはミスターKと手を組んだのだろうか。
「君の兄、はあの“ゴッドリーム”のキャプテン。そして君の兄を含めた数名は、あの“爆発事故”以来行方不明だとか。死んだ、という説もある。———だが、実は今も生きている。」
そういうとニヤッ、と不敵な笑みを浮かべた。
何でそれを知っているのか。まさか、調べた、と言うのか。
「それで、話が逸れてしまったね。話を戻す。考えは纏まったかね?」
私の頭が、体が、この男を否定している。嫌な予感しかしない。
何故、あの状況で、兄の事を出したのだろうか。
まさか、と考えを進める内、辿り着くのは、危険、悪、などの文字。
兄が言っていた、影山を裏で動かしている人が居たら、という仮説。もしそれが本当だったら。この男だったら。
全てが繋がってしまう。
「考えは、纏まったかね?」
改めてガルシルドが問う。
『何の為?本当の目的は何?』
「・・・頼んでいるんだからな。教えてやろう。」
ガルシルドは、全てを私に明かした。
それは、私が前聞いた話とは、まるで逆だった。
戦争を起こそうとしている事。そして、私と黒姫、白龍と黒龍の事。戦争の兵器に、私の力が必要不可欠な事。
恐ろしい事だった。その為だけに、このFFIを開催したというのだ。全ては、世界を統一させる為。自分の金儲けの為なんて。
『い、嫌に決まってるでしょ!?』
「最初は誰に言っても皆そう言う。最初はな。だが絶対に、君はこちら側に来る。」
『何を勝手に、』
「君は、必ずこちら側に来る。自ら進んで。確実に。」
そう言ってミスターKはディスプレイの電源をオフにした。
***
あ、ミスターK居たんだ。