二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスター 二匹の伝説と二人の勇者 ( No.5 )
日時: 2011/04/03 14:15
名前: 藍蝶 (ID: 3i70snR8)

第3話 〜草むらにはポケモン多し〜


リ「行ってきまぁ〜す!」

大げさに手を振るリュカ。
今日は旅立ちの日。故郷をオサラバする日。
リュカの視線の先には心配しまくってる両親が。行く時もリュカが遅いなと思って来たら母親がなんやかんやリュカを質問攻めにしていた。
……極度の心配性の親から、心配されている事も知らない能天気な子は生まれるものだ。

リ「ほらぁっ!テンマもお母さん達にお別れの挨拶しなきゃ!!って、テンマのお父さんお母さん何処?」
テ「あ、いいんだよ。早く行こうぜ。」

あいにく俺の見送りなど一人もいやしない。
父さんは仕事。母さんはいない。こうしてると何か寂しーな…………

リ「えー………あっ、そっかぁ!あたしの家に来る前に挨拶してきたんだねぇ!」
テ「あ、あぁうん。俺の親忙しいからな。」

勝手に自己解決してくれたので、少し気分が楽になる。

リ「じゃー出発ぅっ!!!」
テ「おう!」

そう言って、俺達は一番道路に足を踏み入れた。
目の前に広がるのは、いろんなポケモンがぴょこぴょこ跳ねたりして見え隠れしている草むら。

リ「ひ……ひえぉうぇ………怖い………あ!チャモちゃんとチャマ君がいるんだったぁ!出ておいで!」

さすがのポケモン嫌いでも、フレンドリー精神だけはお変わりないようで、手持ちだけは慣れたようだ。
それでも少し顔は強張っていたが。

テ「俺も少しは育てねぇとな…………よし、ミズゴロウ!ナエトル!出て来い!
   まずは………あのムックルとアーボ倒すか!リュカも倒したり捕まえたりしておけよ!」
リ「わ………分かってるからっ!チャマ君、あのポッポに”はたく”!チャマちゃん、ポチエナに”はたく”!」

ポッポとポチエナは倒れた!

テ「ふーん、やるじゃん!俺達も行くぜ!ミズゴロウ、アーボに”体当たり”!ナエトル、”殻にこもる”から”体当たり”!」

アーボは倒れた!

リ「えっ……ムックルは倒さないの!?」
テ「分かってねぇな、捕まえるのさ!ナエトル、”体当たり”!うっし……モンスターボール!」

コン……コン……コン……パチッ☆

テ「よっしゃ!ムックルゲット!」
リ「いいな……って思っても駄目か。じゃんじゃん倒すよー!」

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そろそろ日が暮れてきた。ヤミカラスが鳴いている。

リ「ふ……ふえぇ……疲れたぁ……あ、ニッシモタウン発見!」
テ「まぁすぐそこだからな………ちょっとした道のりに何時間も俺達かけたのかよ……はぁ」
リ「いーじゃんいーじゃん♪早く行こうぜ!」

よたよたと走っていくリュカの後ろ姿を見てこう思った。かなり疲れ切ってるなと。
ついていく俺の視界にうつったのは、ちびちびつき始めている人家の明かりだった。

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何か、寂しいねぇ……とか言う俺は無視して♪
どうしよっかな……