二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: デュラララ!!×α これってジャンル紙ですか? 映像ですか? ( No.1 )
- 日時: 2011/06/03 11:41
- 名前: 唄李 ◆Ua0yrvSvWg (ID: 8HTDhaI.)
prologue〜プロローグ〜
これは、平行世界の物語。
「あにき〜、来良学園って駅から右? 左?」
池袋に来て早速兄貴に電話をかける。
兄貴も兄ちゃんも池袋に住んでた……と思うから、池袋の道は兄貴たちに訊けばどうにかなる、って兄ちゃんに教えてもらった。
家族愛は大事〜
『あー、今忙しいからまた後で連絡する。あ、トムさん、今行きます。つーことで』
あ、切れた……
兄貴、今なんの仕事やってんだ?
まあ、かけ直してくれるまで待つ時間は無いよな
兄ちゃんは流石に仕事中だろうし……
そういえば、モデルって忙しいのか?
まあ、どーでもいいけど
「ねえ、君。そ、そこの君だよ。モデルになってみないかい?」
は? 俺?
このおっさん、俺に言ってんの?
「あ、サーセン。身近な人に居るので凄さがよくわかんねーので他の人を当たった方がいいっすよ」
「そんなこと言わずに。君は顔が良いんだから大丈夫だよ」
……兄ちゃんと兄貴にそれを言えよ
もっとも、どっちも言われた事あるらしいけど
「俺、今ちょっと急いでるんで。では」
「あっ、ちょっと!」
走って逃げればどうにかなる
まあ、走るだけじゃなくて跳んだりしても逃げられるんだけど
兄貴と違って、ちゃんと極めてるからね
♂♀
「……っと、ここどこだ?」
マズイ、迷った
来良学園までの道教えてくれるような人っているかな? まあ、多分いないだろうけど
「とにかく、来良学園に行けばなんとかなる……ん?」
なんかさっき聞こえたような……
バイクのエンジン音みたいな音だったけど、なんか違う
まあ、行ってみれば分かるか
別に、面白い事があったらそれはそれでラッキーだし
♂♀
近くの大通りに出てみた
さっきのエンジン音が聞こえた方向を探していたら——
目の前を、真っ黒なバイクが通って行った
「黒バイクだ!」「写メ撮らないと!」「都市伝説が見れるなんてラッキー」「本当にいたんだ……」
周りで人が騒いでる中で、思う事は一つだけだった
「……凄いもん見たかもしんない」
♂♀
「で、結局お前は来良に行けなかったんだな」
「黒バイクの追っかけしてたら学校の事忘れてました。さーせん」
池袋にあるマンションの一室で、バーテン服にサングラスで金髪といった奇妙な格好の青年と、Tシャツにジーンズで茶髪のショートカット、性別は少女とも取れるし少年ともとれるような中性的な顔の高校生ぐらいの人間が、テーブルを間に向かい合って、テイクアウトのマックを食べていた
「あれ程今日中に行って場所覚えとけって言ったの忘れたのかよ……」
シェイクを飲みながら苛立つように低い声で言う青年
それを聞いた高校生ぐらいの少年は、思いっきり苦笑すると焦ったように弁解し始めた
「いやいやいやいやいや! どうにかなると思うよ! また明日もあるんだし! それにここら辺来良の生徒多いからさ、当日も同じ制服の奴の後をつけていけば学校には着くって!」
「あー、まあそうだけどよ。お前の場合、ショートカットとか言って変なところ通って行くから迷惑かかるだろうが」
「……でもさ、兄貴。俺、辿り着けるかめっちゃ自信ないんだけど」
「明日の午前なら、俺が付き合ってやってもいい」
「マジでっ!? サンキュー兄貴っ! 俺世界で同列一位で兄貴のこと愛してるからっ!」
「同列かよ……」
笑顔でテーブルを腕の力だけで飛び越えて、向かいに座っている青年に飛びつく少年
青年は苦笑しながらもそれを受け止める
日常的な風景だった
青年が、自動喧嘩人形と呼ばれて池袋で恐れられる平和島静雄で
——少年、平和島直がその同等の力を持つことを除けば