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　プロローグ

私が中学二年生だった時、ひとつの小説がとある出版社からでた

その頃、私は本が大好きで“文学少女”に憧れていた
そして、作家にも

その時、知ってしまった本物の作家を。

周りはその作者のことを貴族のお嬢様とか療両中の少女とか勝手なことを言っているけど


私は違うと思った


読んで思ったから、この話にでてくる人はきっとこの作家の事だ、って
きっと、好きな人がいて。毎日が楽しくて。今が幸せで。
そんな、普通の女の子
どんなに頑張ってもきっとこの作家には勝てない、そう思った
だって。私はまだ、本当の

”恋”を知らないから

そんなことを思ってから二年たった今
私はある学校に入学した

まさか、そこで
本物の作家に出会うなんて…
思ってもいなかった

そして、
すべての本を愛す、想像という輝かしい夢をもつ
文学少女と出会うなんて…
思ってもいなかった