二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ぬらりひょんの孫〜櫻が舞うころ〜 ( No.1 )
- 日時: 2011/09/30 21:05
- 名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)
第一話
「キャー!」
若い娘たちがさけんでいる。
「まてよ! 俺たちとあそぼうぜ!」
三人の男—いや、妖怪が娘たちを襲っている。おそらく、娘たちを追いつめて楽しんだあとに食べるつもりだろう。私は木の上から、妖怪たちの前に飛び降りた。
「な、なんだ!?」
妖怪たちは驚いて私を見た。
「なんだ、女かよ。」
「しかも、妖怪のな。」
「おい、お前もあそばねえか?」
私はじっと妖怪を見つめると、次の瞬間、
「ぎゃあああ!」
妖怪たちは大量の血しぶきをあげながら、たおれ、私は妖刀『舞桜』を、さやにおさめた。
「・・・・人の命をもてあそぶような奴は許さない。」
そう言い残して、私はその場を去った。
「はい! 今日は転校生がいます! 魔月さん!入って!」
わわわわわ〜。緊張するよ〜。私はおずおずと、教室の中に入った。
「わっ、超かわいいじゃん!」
「転校生って女の子だったんだ〜。」
みんなが私に注目してしまう。よけい緊張するから見ないでー! そのとき、
「きゃっ!」
私は自分の足に足を引っかけて、転んでしまった。
「魔月さん! だいじょうぶ!?」
こんなところで転ぶなんて! もう、バカっっ。私はよろよろと立ち上がると、黒板のところまで行った。先生が私の名前を黒板に書いた。
「え、えっと・・・・。ま、魔月 さ、櫻姫です! よ、よろしくおねがいします!」
「はい、じゃあ、魔月さんはあの、一番後ろの席ね!」
私は席に座った。それでもみんな私のほうを見ている。
「魔月さん! 僕、奴良 リクオ! よろしくね!」
奴良 リクオ?
「よ、よろしく!」
と、私はあいさつをした。この人が・・・・私の・・・・。休み時間になると、みんなは私のところへ集まってきた。
「ねえねえ、どこから来たの?」
「私、山口 知美! よろしくね!」
私は質問攻めにあい、たえられなくなり、
「わ、私!」
と、立ち上がった。
「と、トイレ行ってきます!」
と、教室を飛び出していった。トイレなんて、まったくうそ。私は気分をすっきりさせたいから、屋上に行ってみることにした。屋上には、クラスメイトが数人いた。ここもだめなの・・・・。私は回れ右をして他のところに行こうとしたけど・・・・。
「魔月くんじゃないか!!」
と、呼び止められてしまった。あーあ。しかたなく私は、七人のとこに行くと、奴良さんもいた。
「きみ、妖怪って興味ないかい?」
妖怪!?なんで人間の口からそんな言葉が・・・・。こまっていた私を助けるように、奴良さんが、
「僕たち、清十字怪奇探偵団っていって、妖怪のことを、調査したりしているんだ。」
「そう、で、魔月くん! ぜひとも君に、入ってもらいたい!」
と、がっしりと手を取られながら言われた。どうしよう・・・・。うーん・・・・。ちょっと迷ったすえに、
「わ、わかりました。」
「おお、そう言ってもらえて嬉しいよ! 早速今日、奴良くんの家で、会議をするんだ! ぜひとも来てくれ!」
「は、はいっ。」
「詳しいことはお昼休みに! じゃ!」
と、みんなは屋上を出て行ってしまった。妖怪調査か・・・・。しかも、今日は奴良さんの家で・・・・。私は青空をぼーっと見つめた。