二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIARYTAIL 「悪霊憑き」 ( No.5 )
日時: 2012/07/06 23:10
名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)

〜マスターって何?〜

ここは、フィオーレ王国東方、マグノリアの街。
人口6万人 古くから魔法も盛んな商業都市。
この街の中心にある、ガルディア聖堂をまっすぐいくとこの街唯一のギルド。
妖精の尻尾(フェアリーテイル)がある。
その、ギルド内はいつもと同じ光景が繰り広げられていた。

「おいっ! グレイ、服着ろよ」

ギルド一員のある一人に“グレイ”と呼ばれた青年。
ちょっと青がかかった黒髪。氷の造形魔道士でなぜか、服を脱ぐ癖がついている。

「はっ! しまった!!」

しかし本人は、自分で脱いでいる事に気づいていない。

「グレーイ! 今日こそ決着つけてやる!! 覚悟しとけよ」

喧嘩する気満々の青年。“ナツ”
桜色の髪に、いつもマフラーを付けている火の滅竜魔道士。
とにかく喧嘩癖があり、強い者ととことん勝負を挑もうとする。

「やってやろうじゃねぇか! ナツ!」

ツナとグレイがにらみ合うが、その瞬間、騒ぎがピタッと止まる。
入り口を見るとそこには、妖精の女王と言われている“エルザ”とそれにくっついてきている幼い子供“ノエル”がいた。

「え、エルザ!! きょ、今日も仲良くやってるぜ………」

さっきまでの喧嘩が嘘のように急に、静かになる。
体に冷や汗をかきながらエルザの方を見て、何かされないかと警戒。
実は、この2人。エルザにこっぴどくやられその後、エルザの前では喧嘩をしなくなったのだ。

「あ、あ゛い」

ナツは、ハッピーのようになっている。
ハッピーは、ナツが飼っている(?)魔道猫で、翼(エーラ)の能力を持ち合わせてる。
口癖は、『あい!』だ。

「……マスターは、いるか?」

「え、あ、あぁ。」

皆が不思議がってマスターの元へとエルザを案内する。
エルザが来ると必ず何か指摘するのだが、今回は、まったくしなかったからだ。

「なんじゃ、急に。」

「マスター…。この子に魔法を教えてやってくれませんか?」

「お、おい。あのエルザが、マスターに頼みごとしてるぜ?」

「まさかな、あのエルザが。」

「なんだ、悪いか」

エルザがギロっと周りを睨む。

「い、いえ。なんでもありませんっ!!」

「この子を…? しかし…」

「無意識に魔法を使っているようです。このままでは…」

「確かに危険じゃな。」

「………? エルザお姉ちゃん? マスターって何?」

そのノエルの一言で、一気に周りがざわつき始める。
それは、そうだろう。エルザに姉という言葉は似合わなすぎる。

「???」

「おい、エルザ。それは、どうゆう事だ?」

グレイがエルザに問う。

「拾い子だ。」

エルザは、その一言しか言わない。