二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.128 )
- 日時: 2013/01/01 07:01
- 名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: 4HUso7p7)
- 参照: 第五篇/Fight after Supper (虚像は実像を越え得る)
「しかし何だって、クレイジーはマスターの所へ来たんだ?」
私を含む台所組が必死で作った百人前が、大食漢達によって跡形もなく消え失せてから二時間後。
子供勢が遊ぶ『スターフォックス』そっくりなシューティングゲームの効果音をBGMに、ワイングラスのような形のグラスに琥珀色の酒を注ぎながら、ファルコンが徐に口を開いた。
「さあな。ただマスターの奴、随分うろたえてたしよ、動揺の隙を突こうとしたんじゃねえのか?」
答えるのは、食後に出されたコーヒーを、お代わりしながらちびちび飲んでいるファルコ。それじゃあ何であんなマスターらしくない狼狽を、と勢い込んで尋ねるファルコンを、彼は知るかよ、の一言で退けた。
黙り込む隊長に、元ヤンキーのキジは本日五度目のお代わりをカップに足しながら答える。
「オレは知らん。だがそこの女子高生は知ってるんじゃあねぇのか? ピットの話によりゃ、コイツ森の中でクレイジーと一緒に居やがったらしいじゃねえかよ。しかも、その時クレイジーがコイツの受信機を持ってやがったって話だぜ」
「何だと? 小夜子よ、それは本当か」
「えっ!? あっ、えっ、はい」
突然話題が此方に振られたものの、何とか平静を保って答える。ファルコン隊長は眉間に皺を深々と刻みながら顎に手を当てると、一体あの森で何があったんだ、と深刻な声で尋ねてきた。
「こういうことです」
短く答えて、私はメール受信機を取り出す。
黒と白十字の待ち受けから、コントロールキーと「s」キーを同時押しして送信履歴画面を開き、更にクレイジーが返信した件名のないメールをエンターで開いて、差し向かいに座るファルコンへとその画面を向けた。ファルコンとファルコがまず食いつき、後から話を流し聞きしていたメンバーもその画面を見に集まってくる。
最初は興味津津、と言った感じだった顔は、長いようで短い文面を追う内に険しくなっていった。
To be continued...
晩餐の後の話。時刻は大体八時半くらい。
闘う小夜子さんが見られるのはこの篇です。
ちなみに、此処で子供勢がゲームしてますが、これはあの七十二型も目ではないテレビではなく、受信機でゲームをインストールしてやっていると言う裏設定が存在します。