二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【スマブラX小説】The Promise ( No.24 )
日時: 2012/09/13 00:53
名前: SHAKUSYA ◆fnwGhcGHos (ID: x40/.lqv)
参照: 第六篇/Wearkly Struggle (言外に告ぐ目的)

 「神殺し」

 眩暈がした。
 マスターの声だけが、ガンガンと響きながら耳に届く。
 「この世界は元々、私とあいつを含めて八人の神が統べていた。しかし、君が知っているのは私とあいつだけだろう。……後の六人は、殺されたのだ。クレイジーの手によって。肉体は砕け散り、存在の一欠けらまで、どことも知れぬ深淵に葬り去られた。私が残ったのは、皆に護られていたから過ぎない」
 不意に、一つ疑問が浮かび上がった。
 『こっち』が『あっち』のゲームと完全にリンクしている世界と考えたら、アドベンチャーモードたる『亜空の使者』に出てきたラスボス……タブーの存在とは何だ。マスターはあの存在を知っているのだろうか。
 そのことを尋ねてみる。
 マスターはより一層暗い顔をした。
 「あれも……クレイジーが暴走した果てに過ぎんよ。あれを知っているのならば知っているだろう、私がどんな目にあったかは。あの時はファイター達の力があってはね退けられたが、今度はそうもいくまい。思い通りにならないことに直面したあいつの性格だけは、誰よりもよく知っている」
 思い出したくない、記憶のようだった。
 その時、何故か私は理解したのだ。
 どうして文字は手書きだったのか。どうして文字は震えていたのか。

 「恐い」

 私と彼と。同じ単語が、同じタイミングで、口から零れ落ちた。
 その一言で、私は推測を確信に、彼は靄(もや)を実体へ。

 要するに、彼は恐かったのだ。『こっち』が滅びてしまうことが。
 私があの文字を受け取る四十七時間前、私は『亜空の使者』を初めてクリアしていた。もう此処からは推測ばかりだけれど、私のゲームと『こっち』とがリンクしていたのなら、タブーが倒されたのは私が奴を倒した瞬間。マスターはその直後から、目的を果し損ねた彼を恐れたのだろう。
 キーボードを打つ時間も惜しかったから手で書いた。
 身体が震えるほど恐ろしかったから文字は震えていたのだ。

 後——試合を五千回以上もやっておいて、『亜空の使者』をつい二日前にクリアしたという事実には、出来れば触れないで欲しい。難易度「ゲキむず」はその名の通り本当に難しかったとだけ言っておく。

To be continued...

 マスターがヘタレすぐる(´・ω・)<最強創造神が好きな人、ごめんなさい

 そして何故初めての『亜空の使者』で難易度「ゲキむず」を選んだしと言う突っ込みはなしの方向でおねがいします。
 ホラ、小夜子さんゲーマーだから……。