二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改第四話 ( No.4 )
日時: 2012/09/20 19:18
名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
参照: http://syaininngu

視点 雪地

…目の前で女の子が泣いている。ブランコから滑って転んで泣いている。
…やっぱなのはって運動神経悪いんだな。
…とりあえず、何とか泣きやませるか。

「おい、大丈b「えええぇぇぇぇん!!」…」

…ダメだ。よく見てみると膝がすりむけている。
仕方ない、医療用具を出すか。
俺はなのはにバレナイ様にカードを使…待てよ?
よく考えたら傷を直接封印出来るんじゃないか?
一瞬で治す道具は出せると思うが、封印などの確認をこの際できる内に
した方がいいのではないか?
と思い、なのはに少しの間目を瞑っていてと言うと素直に瞑ってくれた。これは見せられないからな。

「…(封印のカード発動)」

別に声に出さなくてもいいのだが、本当に発動できるか心配だから言葉に出して使う。
おぉ。傷がまるでなかったように消えている、そしてカードには
思わず感心してしまう。やっぱこれチートだな。

「もう目、開けていいぞ」

「は、はいなの」

「痛くない?」

「うん…あれ?キズがないの??」

…やばい。流石に傷そのものを封印するのはまずかったか。だが、相手は子供。
ホントの事を言っても、すごいと思う程度にしかならないはず。

「俺はな、『魔術師 (マジシャン)』なんだ」

「まじしゃん???」

「いわゆる魔術師…魔法使いみたいなものだ」

「すごいの!とってもすごいの!!」

…子供って本当に無邪気だね。

「それより家に帰らなくていいのか?もしよかったら送っていくが?」

柔らかい笑みを出しながら言う。

「え…う、うん(///)」

…風邪か?顔が赤いぞ。
こうしてなのはを家に送っていくことにした。
その頃、たった今ここに来た少年Aは

「くそ!!!俺の嫁に手ぇ出しやがって!!痛い目見なきゃ分かんねぇようだな!!!!!!!」

…訂正。妄想野郎Aでした。

そして、なのはを送っている最中。

「そういえばまだ名前言ってなかったの。私高町なのはなの」

「俺の名前は…あー」

やべ…名前どうしよう。
仕方ねぇ。アーチャー名前借りて、少し手を加えて言おう。

———名前ぐらい構わない

…今何か聞こえたような。…まっいいや。

「俺は、エミヤ 弓矢きゅうや。エミヤと呼んでくれ」

「エミヤ君!」

「…急にどうした大きな声を出して?」

「だって…初めてできたお友達なの。嬉しくてついなの」

待てよ…さっきも思ったが、確か今原作ではなのはの父は怪我をしているはずだ。

「なのは」

「エミヤ君なになの?」

「どうして遅くまであそこにいた」

「…お父さんが怪我をしちゃって、お兄ちゃんもお姉ちゃんもお母さんもみんな忙しいから、ひとりで遊んでたの」

「そういえば俺が初めてできた友達と言ってたな。他に友達がいないのか?」

そういうと、なのはは悲しそうな笑みを浮かべた。

「なのは運動ニガテだから。だからあまり友達と遊べないの」

「そうか…俺でよければ、なのはのお父さんの怪我が治るまで毎日遊んでいられるが…どうする?」

「いいのなの!?」

いいのなの…って日本語としてどうかと思うが、いいか。まぁ、どうせ今夜中に治しに行くし。遊ぶとしてもせいぜい明日だ。俺なんかより、家族と一緒にいる方がずっといいはずだ。

「ああ。別にかまわない。後、なのは。父さんがいなくて寂しくないのか?」

「ううん…大丈夫。ありがとうなの…あっ着いたの」

また悲しい笑みを浮かべる。…さっきよりもひどい顔だ。
そして、どうやら家に着いたらしいな。

「ただいまなの!」

「なのは!何所に行ってたのこんな時間まで!!」

「はぅ…ごめんなさいなの」

涙目になりながら謝る。…父親の事もそうだがほっとけないな。

「すいません。ちょっといいですか?」

「あら?君は誰??」

「失礼しました。おr…いや僕の名前はエミヤ弓矢と申します」

「あら。エミヤ君初めまして、なのはの母の桃子です」

「ちょっと話があるのでいいですか?」

「あら…別にいいけど何の話?」

「すいません…なのはちょっと奥に行っててくれるか?」

「はいなの?」

なのはが不思議そうにして、奥のキッチンに行く。ごめんな、この話は大人の話だからな。

「それでは言います。桃子さん、貴方なのはが無理をしていることに気づいていますか?」

「…どういうこと?」

どうやら気付いていないようだ。
俺はそのまま話を続ける。

「なのははずっと悲しそうにしていましたよ?お父さんが怪我をしているから家族に心配をかけまいと思い我慢していたと思いますよ?」

「そんなはz「現になのはとても悲しそうな顔していましたよ」だからそんはずないって言ってるでしょ!!」

桃子さんは、大声を出し怒りを露わにした。
やっぱり、ストレスが溜まっているらしいな。
その証拠に、桃子さんの目の下に隈が出来ている。

「こんなに頑張っているのに!?士郎さんが倒れてから、ちゃんと恭也たちのためにご飯を用意して、お店も美由紀の手伝いもあってギリギリだけどしっかりと
士郎さんの分も頑張っているのに!!!「だから駄目だというのだ!!」!?」
視点 雪地OUT

視点 桃子

急に、なのはが帰ってきたと思ったら青い外套を着た男の子がなのはと一緒にいたわ。それで話があると言ったら、急になのはのことについて話して来たと思ったらなのはが悲しそうにしてたですって。ふざけないでと思ったけど、次の言葉でその気が失せたわ。

「それは表面上だけだろ!!しっかりと子供たちの様子は見たか!?たとえ本人たちが大丈夫だと言っても!!それでも気にかけるのが母親の務めではないのか!!」

…叱られたわ。まさかこんな小さい子に気づかれるなんてね。確かに最近なのはの様子がおかしかったわね。…それに気づかないなんてね。母親失格ね、私。

「…今からでも遅くはない。甘えさせてやれ。なのははまだ子供なんだ」

…そうね。もっとなのはに甘えさせてあげなきゃ。
それにしても、なぜエミヤ君はなのはの気持ちに気付いたのだろう?

「…分かったわ。気付かせてくれてありがとう。でも、どうしてエミヤ君はなのはの異変に気付いたの?」

そういうと、エミヤ君は子供らしい笑みを浮かべてこう言った。

「…『魔術使い(マジシャン)』だからです。まぁ、強いて言うならなのはの笑顔が少し悲しそうだったからですね」

「…マジシャン?それはなに、手品師かしら?」

私は少しふざけて言った。

「似たような感じです。それと、なのはのことについて反省した貴方にプレゼントをしましょう。」

そういって、彼は消えた。

「…………えっ??」
視点 桃子OUT