二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.9 )
- 日時: 2012/10/30 19:36
- 名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
- 参照: http://syaininngu
SIDE 雪地
少しのタイムロスをしながらも、士郎のいる病院に着く。
だが、辺りはもちろん月が空の真ん中で輝く時間である。
もう面会時間もとっくに過ぎているのだろう…
雪地はあることを考え、それを実行に移す。
目にかかっている髪を上げ、ゆっくりと両目を閉じ、右目だけを開けると。
世界がまったく別のものに見えた。
見える景色は先程と違い、病院の壁などが消え構造がはっきりと見える。
これが俺の目の能力の一端、透視能力。
…どうやら士郎は三階集中治療室にいるらしい。
そのまま三階の病室に行く。
〜士郎のいる病室〜
…酷いものだ。先程も見たがかなり傷が酷い。
アバラ三本、右足、右腕の骨折。肝臓の半分。その他もろもろで普通に人間だったら死んでもおかしくないぞ。
どんな事をしたらこのような状態になるのやら。
半ばあきれながらため息をつく。
そう思いながら封印のカードを指にはさみながらあるものを取り出す。
「…WoundContrlSeord」
カードが消え、その代わりにエクスカリバーを短くしたような剣が握られる。
俺がカードから召喚した物は自ら考えた傷を司る剣。すべての傷を操作することが出来る短剣。
…ホントにチートだなこのカード。
自分で考えたものも出せるとか、すごすぎて怖い。
そしてそのまま、士郎に剣を胸に刺…
ドォォオオオオン!!
「!!」
激しい轟音が響く。
急いで士郎に剣を突き刺しそのままにし、すぐに日本の日本刀とアレンの仮面を投影する。
どうやら部屋の壁が破壊されたようだ。それに結界らしきものが展開される。
「てめぇ…何してんだ!!あぁ!!」
そして轟音がする方を向くと。
白銀の騎士甲冑を身にまとい
エクスカリバーに似た剣を持ち
怒気を浮かべた顔の少年と
右隣りに
金髪の凛々しい顔立ちの
青い騎士甲冑とドレスを組み合わせた格好の
…セイバーがいた
「セイバー!?」
SIDE 雪地OUT
SIDE 剣一
「セイバー!?」
目の前には、さっき士郎の野郎に短剣をぶっ刺した、くそ野郎がいる。
セイバーの事を知ってる。神からのイレギュラーと思ったが違うようだな!!
何かに驚いたような声を上げるが知ったことじゃねぇ!!
俺は魔力強化した体を駆使し、目の前のくそ野郎に向かって切りかかる。
「このくそやろぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!」
しかしそれを難なく奴は避ける。
まだだ!!
「オラッ!ハッ!くそ!!」
そのまま後ろの切り返し、縦、横、斜めと、切りかかる。
だが、これでも奴は余裕そうに避ける。くそ!!
「何で当たらねえんだよ!!」
そのまま勢いで剣を振り続ける。
「…勢いに任せてばかりだと、足元すくわれるぞ。このように、な」
「なっ!!」
奴は体勢を低くし、俺のすねを足で引っ掛ける。
勢いに任せたまま攻撃し続けた俺は、そのまま一回転し、腹を刀の棟で殴られ地面にたたきつけられる。
「カハッ!」
くそッ!!モブキャラの分際で!!!
何やってやがるセイバー!!
ここへ来る途中に、いやな予感がしたから念のためにセイバーを召喚したのに意味がねぇ!!
「セイバー!何やってる!早くあいつを倒せ!!」
セイバーは驚いた顔をしながら動かない。
ちっ、仕方ねぇ。使うか。
「令呪を持って命ず!あいつをぶっ飛ばせ、セイバー!!」
腕の甲にあったタトゥーが消える。
はっ、となったかと思うとセイバーが奴に切りかかる。
しかし、これも奴の剣によってはじかれる。
くそっ!!
「………」
奴がセイバーに何かを言っているがよく聞こえない。
「そ、それは違いますよ!!」
セイバーが何かを否定するように叫ぶ。何を話してやがる!?
「………」
「!!バッ、バカを言わないでください(///)」
「…!……?」
「クッ!!バカぁぁぁぁあああああ!!!」
「………」
ふざけているのかは分からないが、それとは裏腹に剣戟は激しさを増していく。
だが、奴は余裕を持って剣で受け流していく。
なんだ?あいつの強さは。
セイバーも口ではあんなことは言っているが、頭では冷静なはずだ。
だが…あいつはまだ、最初の防ぎ以外、片手しか使っていない。
「…終わりにするぞ」
SIDE 剣一OUT
SIDE 雪地
「…終わりにするぞ」
俺は、セイバーの集中力をそぐために、あの後の事をふざけた内容で聞いた。
…ホントだぞ?べっ!別に久しぶりに会ったから嬉しくて暴走してるのではないぞ!!
そんなことはさておき、宣言道理に終わりにするぞ。
俺は別に身体能力やただの剣の扱いを鍛えてたわけではない。
様々な技を考え、磨き、完成させていた。
それの一つがこの技、名付けて…
「双流…水流!!!」
セイバーが切りかかって来るのに合わせて、剣を縦に並べエクスカリバーをまるで水が伝うようにして、流れるように回転切り!!
「なっ!!」
驚いたように声を上げる、少年。それはそうだろう、例え魔力で体を鍛えても並大抵の奴には見えない。
セイバーも驚いたような顔をして、防げない。
理由は足を踏まれ、なおかつ一本の日本刀では抑えながら切りにかかっているのだから。
しかし、セイバーは笑みを浮かべながら技を受ける。
そして呟いた…
「強くなりましたね…でも」
その言葉の最後は、聞くことなく途切れる。
否、大きな音に、遮られる。
「ああ。また会おう」
俺も聞こえてるとは思わないが、返事をする。
だが、まだ何か言いたげそうにそれでも微笑んだ。
SIDE 雪地OUT
相変わらずの駄文です。すみません。これって最後まで読んでくれている人がいるのか心配になります。