二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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虚空の涙 【D.Grey−man】
日時: 2009/12/06 12:09
名前: まゆか (ID: TEX5izSi)

初めての方もそうでない方も、初めましてw

下手小説の創造者 まゆか と申します(

最近はREBORNの小説を主に書いていたんですが、スレが何回も消えるので、
またDグレも書き始めようと思いまして;


イメージソング↓
http://www.youtube.com/watch?v=A0KuJILGFvo 【モノクロアクト】


注意として、
・荒らしなどの行為は 絶 対 に禁止です。
・私が嫌いと言う方は、見ないで下さいね?
・オリキャラが苦手な方は、読まない方が良いかと思います;
・Dグレが嫌いな方は、今すぐ【戻る】をクリック!←

(2009/11/10)
消えてました・・・・・((泣
よし、頑張って立て直しますっ!

(2009/11/20)
本日2回目・・・・・ですか;
もう、笑いすら起こりませんよ(

(2009/12/5)
またです・・・・・。
もう、嫌だ(泣


†目次†

プロローグ >>
第1夜 >>
第2話 >>
第3話 >>

*お客様*

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Re: 虚空の涙 【D.Grey−man】 ( No.1 )
日時: 2009/12/06 12:09
名前: まゆか (ID: TEX5izSi)

+プロローグ+



    —————————————争い事なんて、昔から慣れていた。


         

         ずっと、独り       ずっと、一人





そんなの、今更だと思っていたのに。



      
      どうして、どうして———————————————・・・・



  
  そ  ん  な  に  優  し  い  ん  だ  ろ  う
 




          見上げた空は、虚空の色。





その頬を伝う涙は、いったい誰のモノ?





             あぁ、———————————————今日も また。





        
The day when it can become free ..dream.. is dreamt.        
        (自由になれる日を、夢に夢見て) 

Re: 虚空の涙 【D.Grey−man】 ( No.2 )
日時: 2009/12/06 12:10
名前: まゆか (ID: TEX5izSi)

+第1夜【Girl of mystery】+ 



漆黒の闇に包まれた———————————黒の教団での事。


「ふぁ.................そろそろ寝ましょうか」


そう言いながら欠伸をした、白髪の少年———————アレン・ウォーカーは、ふと足を止めた。
なぜなら、前方から黒髪の青年———————神田 ユウが歩いて来たからだ。


アレンと神田の二人は、教団の者なら誰でも知るほど、はっきり言って仲が悪い。


〝よし、無視しよう〟と思って再度 歩を進めたアレンは、すれ違う瞬間、予想通り神田に睨まれた。
それは、意識してのものなのか、無意識だったのか。


理由がどうであれ、睨まれて気分が良い者は居ないわけで。


「...............ちょっと神田、僕の事を睨まないでくれませんか?」

「あぁ?..............誰も睨んでなんかいねぇよ。勝手に勘違いすんな、モヤシ」

「だから、僕はアレンですっ!」

立ち止まったアレンの言葉に、神田もそれ以上で言い返して来る。
そうしている内に、いつしか二人のケンカは、ただの怒鳴り合いへと変化して行った。


「このバ神田!」

「あぁ!?てめぇ、刻まれてぇか?」

「出来るんですか?単細胞の君に」


ギャーギャーと、夜にも関わらず、言い合いを続ける二人。と、その時—————————————


不意に天上を突き抜けて、二人の横に〝何か〟が落ちて来た。
思わず言い合いを止める二人だったが、その〝何か〟の正体を知った瞬間、小さく息を呑む。



それは——————————————全身に怪我を負った、一人の少女だったのだから。

すぐさまアレンが駆け寄るが、抱き起こして呼び掛けても、返答がない。どうやら、意識を失っているらしかった。


「神田、コムイさん達を呼んで来て下さい!」

「言われなくても分かってるっ!」


相変わらず毒づきながら、神田は廊下の奥へと駆けて行った。

その後ろ姿を見ていたアレンは、ふと抱き起こしていた少女が、薄っすらと瞳を開けたのに気が付く。


「大丈夫ですか?」


アレンの呼び掛けに対し、少女は焦点の定まっていない目で、チラリと顔を向けて来た。

そして、声になっていない声で、小さく呟く。



【  私  を  殺  し  て  】



それを唇の動きで理解したアレンは、思わず驚いた表情を浮かべる。


瀕死の状態で【殺して】などと言われれば、当然の反応だろう。


だが、アレンが口を開くよりも前に、少女は再度 意識を失ってしまったのだった。


続く。。。


タイトル【謎の少女】

Re: 虚空の涙 【D.Grey−man】 ( No.3 )
日時: 2009/12/06 12:10
名前: まゆか (ID: TEX5izSi)

+第2夜【Meaning of the name】+ 


——————————目を覚ますと、そこは見知らぬ場所だった。


室内に響く、規則正しい機械音。   すぐ近くで飛び交う、意味の分からない専門用語。


ゆっくりと起き上がると、近くで話していた者達が、驚いた声を上げた。
白衣を着ている所を見ると、医者か何かなのだろう。


「あの.................ここ、どこですか?」


そう問いかけると、白衣の者達の奥から、一人の男性が進み出た。

眼鏡をかけた長身の、おそらく中国人であろう男性。


「やぁ、初めまして。僕はコムイ・リー」

「.........................私は、ヘルと言います」


そう言うと、男性————————コムイは、小さく笑みを浮かべた。

そして、 〝なぜ自分がここに居るのか〟 〝黒の教団とは何か〟 を、簡潔に説明される。


「なるほど.....................ご迷惑をおかけしました」


「いや、別に良いんだよ。ところで...................」


コムイはそこで言葉を区切ると、言いにくそうに口を開いた。


「君はなぜ、ここに落ちて来たんだい?」


———————————————あぁ、予想していた通りだ。


予想していたけれど、絶対に聞かれたくなかった言葉。


ヘルは少しの間 口を閉ざした後、申し訳なさそうに笑みを浮かべた。


「ごめんなさい、コムイさん。今はまだ................言えません」

「..............そうか。じゃあ、もしも話す気になったら、話してくれるかな?」


「はい」


ヘルの言葉に小さく頷いた後、コムイは足早に室内を後にした。
その後に続いて、白衣の者達もその場から去って行く。


一人になった空間で—————————————ヘルは、ゆっくりと瞳を閉じた。


********************


「あの、コムイさん。彼女、どうでしたか?」

コムイが部屋を出ると、すぐ外で待っていたアレンが、早速 口を開いた。
その後ろに立つ神田も、微かに気にしている様子だ。

「うん。自分の名前を覚えてるみたいだから、記憶喪失ではないと思うよ」

「そうですか...................」

「ただ、あまり自分の事は話したくないみたいだね。彼女の事は、しばらく教団で保護する事にするよ」


そう言ったコムイに、アレンは「宜しくお願いします」と小さく頭を下げた。
と、それまで無言だった神田が、コムイに向かって問いかける。


「おい、コムイ。あの女について、何か気になってる事があんだろ?」

「うん.................実は、そうなんだ」

「..................気になってる事?」


不思議そうに顔を上げたアレンに対して、コムイは考え込むように呟いた。


「彼女の名前.................ヘルは、北欧神話で〝死者の女王〟。英語で〝地獄〟と言う意味なんだ」


続く。。。


タイトル【その名の持つの意味】


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