二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【銀魂】赤い月が照らす
日時: 2009/12/23 23:16
名前: みた (ID: Hyf7mfn5)

はじめまして!
みたと申します。
突然ですが、私は最近高またにかなり心酔中です(笑
たくさんの想像改め妄想を誰かに読んでもらいたいな・・・という心境で巡っておりましたところ、
ここにたどり着きました(´ω`)
高またを中心に少しづつ書いていきたいと思うので、
読んでいただけたら幸いです(*^_^*)

〜注意書き〜
・銀魂、CPものが嫌いな方はご遠慮ください
・基本高また突っ走ります←
・単発的な内容になるかもしれません(汗
・流血描写あり
・素人なので、拙い文章になってしまうと思います。

Page:1



Re: 【銀魂】赤い月が照らす ( No.1 )
日時: 2009/12/24 00:05
名前: みた (ID: Hyf7mfn5)

第一話 出逢い




寒くて、汚くて、痛かった。



あの頃、世界はめちゃくちゃだった。
天人が江戸に降りてきて以来、毎日が血なまぐさい戦いだらけで、江戸は以前の面影をなくし、
焼け野原と化していた。

それでも私が正気を保っていられたのは両親の愛情の
おかげたった。
どんなにつらくても、三人で方を寄せ合って食べる
一日一食の夕飯は、幸せな気持ちでいっぱいだった。

それなのに



「おと・・・さ・・・・・おかあさ・・・?」



血だらけで倒れていた父からは返事がなかった。
母も、生まれたままの姿になって血にまみれて死んでいた。
両親がいつも汗を流していた仕事場には、天人たちが立っていて、昨日仕上げたばかりの銃や弾丸を袋につめていく。
あの天人の腰にぶらさがった刀には血がついていた。

あ、

こいつらが、壊した


あとのことはよく覚えていない。
ただ、父が握っていた銃をとって、天人たちに向けて
撃った。
何発かは当たったようだったけど、すぐにこっちに向かってきて何人もの天人に囲まれて、何回も蹴られて
殴られて撃たれて切られた。
耳障りな笑い声が遠くなって、目を開けると周りには
もう誰もいなくなっていた。

悔しい

悔しい

悔しい

このまま死ぬのかも。

意識がどんどん薄くなる





「・・・お前死ぬのか?」


凛とした響きにはっと視Eが戻る。

見ると若い侍が私を見下ろしていた。

鋭い目の光が眩しかった。



「・・・死ぬのか?」

もう一度侍が問いかける。


「・・・死ぬ・・・の・・・かな?」

「俺が聞いてんだ」


表情ひとつ崩さずその人は言う。

冷たい人だ。そう思った。


「・・・やし・・・から・・・ない・・・」

「あ?」

「くやし・・・から・・・死ねない・・・

 あいつらを・・・敵を・・・とる・・・っ」


そこまで言うと急に気持ちが悪くなって口から沢山
血が出た。

本当に死ぬのかも。

次の瞬間ふわりと体が宙に浮いた。

目を開けるとさっきの侍の顔が目の前にあった。


綺麗。

死にそうなのにそんな事を思う余裕が自分にあるのかと、少し滑稽に感じた。

でも、やっぱり、綺麗。

視界が歪んでいくけど、ずっと見ていたい。

魅せられる、っていうのはこんな感じ?



「つれてってやるよ・・・

 俺と一緒に世界を壊そうじゃねぇか」



その言葉が聞こえたのを最後に、私の意識は
闇に落ちた。


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。