二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 梅の花 【BLEACH】
- 日時: 2009/12/27 14:21
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
あー昨日立て直したばっかりなのに……
ハイ、また消えてしまいました;;
*注意*
+荒らし・中傷・悪口・チェンメ厳禁
+更新激遅です
+有り得ない事ありまくりです。後、意味不です
+何かと似てたらすみません
+続きからです。オリキャラ出ます
前々スレ↓
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前スレ↓
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*prologue*
散りゆく花弁が頬を撫でる
曖昧な、そして風に舞う花弁を追う
確かな望みを花弁に託し
私は願う
この平穏が長く、続くように——
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- Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.1 )
- 日時: 2009/12/27 14:39
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
30話
緋音が目覚めた
やっと。目覚めた
美蓮の名を呟いて
涙を流して
やっぱり、その時のことで昏睡状態になったんだ
納得する
「アンタさーあの状況で普通卍解する?」
「うん、する」
キッパリとそういう緋音
その答えが可笑しくてブッと噴出す
「あのさ、怪我してんだよ? 無茶しすぎだって」
「でも、護りたかったの」
緋音の紺藍の瞳が哀しみを帯びる
「あの時、護れなかったから。あの時護れてれば美蓮は……」
涙声に変わってゆく声
「……いい加減自分を責めんのは止めなよ。美蓮もアンタを怨んではないって」
「でも……」
あーもう!! 何このウジウジ虫はぁ!!!
イライラしながら緋音に言う
「だーかーらぁ!! あんたの所為じゃないって何回言えば分かんのよこのバカ緋音!!」
「ひ、ひっどーい! バカって何よぉ、バカ藍!」
間があいて2人ともブッと噴出した
「アハハハハハハハ! やっぱ緋音面白い!」
「ら、藍のほうが面白いって……」
途中で来た雛森副隊長があたし達の笑ってる理由が分からなくて頭に「?」を浮かべていた
「んじゃ、帰るねー」
「来てくれてありがとう」
ニコッと微笑んで緋音は言った
帰り際に、もう一度言った
「緋音。自分を、責めないで」
そしてあたしは帰った
- Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.2 )
- 日時: 2009/12/27 15:55
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
31話
緋音ちゃんが目覚めた
やっと、目覚めた
「緋音ちゃん、目覚めたのね」
声をかけると、ニコニコして言った
「はい。御心配をお掛けしました」
済まなそうに、謝った
謝らないで
お願いだから、謝らないで
そんな事、言わないで
「そんな事言わないで。それに、あたしも分かるもん。昏睡状態になった時の事」
緋音ちゃんの顔が曇った気がしたのは気のせいか
そういえば、日番谷君もこの話をすると顔を曇らせていたなぁ
何でだろう
自覚がない雛森はその理由に気付くわけがなくて
「あたしもね、そんな風に謝ったんだ。でも、皆はそんな事言わないでって言ったの」
黙ってあたしの話を聞く緋音ちゃん
「今、やっと分かったの、その理由が。だから、そんな事言わないで」
「……はい」
「分かってくれればいいの。あ、そうだ! 今度お饅頭持って来るねっ!」
「ありがとうございます! 雛森副隊長!」
パァァッと緋音ちゃんの顔が明るくなる
……この笑顔は、絶対無くしちゃいけない
この笑顔を、絶対に護らなくちゃいけない
何があっても
護り続けなきゃいけない
この子の笑顔は、太陽のようにみんなの心を照らす
皆の心から太陽を奪ってはいけない
「……雛森副隊長?」
ハッと現実に戻る
「ごめんごめん、ちょっと考え事」
「そうですか。雛森副隊長も御身体に気をつけてくださいね」
「うん。じゃあまた」
そしてあたしは立ち去った
- Re: 梅の花 【BLEACH】 ( No.3 )
- 日時: 2009/12/27 17:29
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: APpkXS4D)
32話
暫くして、私は退院した
久しぶりの外の空気
雨は、上がった
文句なしの青天
「ひ〜お〜ん〜!!」
「フグッ!」
隊舎に戻るなり乱菊さんが飛びついてきた
……嗚呼、三途の川が
見かねた隊長が助け舟を出してくれた
「松本、梅宮は退院直後なんだ。死にかけてるぞ」
「へ? あ、ゴメン」
ドンッと身体が床に落ちる
「大丈夫か?」
「てて……ハイ、何とか」
苦笑いを浮かべる
「あまり無理すんじゃねぇぞ」
「分かっています」
「あ、そーだ!!」
乱菊さんがパンッと手を叩く
「今日皆で緋音の復活祝いしません!?」
名案!とでもいうように声が弾んでいる
「松本、サボりてぇだけだろ」
「違いますよぉ、唯、緋音が復活したからお祝いで」
……半々だな、アレ
「んじゃ、早速皆を誘いますねー♪」
言うが早いか、乱菊さんが立っていた場所には既にその姿は無かった
「……隊長、乱菊さん言っちゃいましたよ」
隊長はというと
フルフルと怒りで震えている
「……ま、ま」
嗚呼、来るな
急いで手で耳を塞ぐ
「松本ォォォォォッ!!!!」
今日も10番隊舎には日番谷の怒声が響くのであった
「……こんどは乱菊さん、何やらかした?」
「あたしの復活祝いの人集めしてくるって……出ていっちゃったの」
後から来た藍は、緋音の説明にハァッと盛大なため息をついたのだった
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