二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

NARUTO 我愛羅物語
日時: 2009/12/28 13:48
名前: ミニー (ID: N0Ji3jbZ)

初めまして!!

これはNARUTO疾風伝の我愛羅を中心とした物語です!!

私のオリジナルキャラクター「氷香 ユキ」も出てくるのでよろしくお願いします!!

Page:1



Re: NARUTO 我愛羅物語 ( No.1 )
日時: 2009/12/28 14:25
名前: ミニー (ID: N0Ji3jbZ)

「おっおい……砂の化け物が泣いてるぜ……」

「機嫌の悪さで殺されるかもしれねぇー……」


里の者達がコソコソと噂するなかクマの人形を持ちメソメソと泣きながら歩く我愛羅


「……また仲間に入れてもらえなかった………」


公園で里の子供達に「僕も……一緒に遊んでいい?」と聞いた時、いつものように「化け物だー!!」と言われ泣きながら家に帰っていた










「……ただいま………」

「おかえりなさい。あっ我愛羅様、また泣いてるんですね……」


一人だけ我愛羅に優しくする者。
「夜叉丸」だった

夜叉丸はすぐにハンカチを持ってきて我愛羅の涙を優しく拭いた


「………ヒック……ありがっと……夜叉丸…」

「いいえ。大丈夫ですよ……。どうして泣いてたんですか?」


夜叉丸は泣いている理由は分かっている
いつものように心が傷ついたんだろうと————


「……ねぇ、どうして僕には友達ができないの?」

「……えっ」


いきなりの質問に少し焦る


「えっとー……それはですね………」


まっすぐ自分を見つめる我愛羅を見てニッコリ笑った


「………里のみなさんは我愛羅様のことをよく分かっていないからですよ。我愛羅様のいい所を知ればみなさんはきっと心を開いてくれますよ」


とニッコリ言いながら笑った
すると我愛羅もニッコリ笑いながら


「……うん!僕、みんなにいい所を知ってもらう!!」

「…はい!頑張ってくださいね!」


夜叉丸が我愛羅の頭をなでながら言った


「それじゃあ僕行って来る!!」


と夜叉丸の手を振り払い外に飛び出していった


「……………」


その姿を悲しそうな顔でみつめる夜叉丸————












川————


「………とは言ったものの……僕が近づくだけでみんな逃げちゃうんだもん……。無理だよぉ……」


励ましてくれる夜叉丸がいない川で————

また我愛羅は泣き出した


すると————


「何泣いてるの?」


後ろからの声———
聞いたことがない女の子の声だった


我愛羅はすぐに後ろを向いた


すると、すぐ後ろに髪が茶色い女の子が我愛羅を見つめていた


「………誰?」

「人に名前を聞くときはそっちから言うの!」


自分と同い年で気が強そうだった


「……我愛羅」

「我愛羅?変わった名前だね」


少しムッとした顔から次は笑顔になった

初めて女の子と喋ったので少し緊張する我愛羅


「私は氷香 ユキ!! よろしくね」


と夜叉丸のように笑いながら我愛羅に言った

座っている我愛羅の隣に座り川を眺めた


「すごいねぇー砂漠に川があるなんて!」

「………うん」

「私ね、この国昨日まで嫌いだったの。砂しかないし友達もあんまり作りにくくてさー」

「…………キミ、ここの人じゃないの…?」

「うん!この前お父さんの仕事でここに来たの!!今まではお父さんにくっついて仕事の様子見てたんだけど……つまんなくなっちゃって………」

「……………そうなんだ」

「でも、あなたに会えて好きになってきたよ!我愛羅……ねぇ、我愛羅のコト、〝あーちゃん〟って呼んでいい?」

「えっ……」

「ねっ!いいでしょ!?」

「………うっうん…」

「やったぁ〜〜ねぇ、遊ぼ遊ぼっ!」


我愛羅の手を取り川の中に入って一緒に遊び始めた


自分とは正反対の性格で少し戸惑ったが我愛羅は楽しかった


初めて我愛羅は人と遊んだ

そして初めて友達ができた瞬間だった

Re: NARUTO 我愛羅物語 ( No.2 )
日時: 2009/12/28 17:01
名前: ミニー (ID: N0Ji3jbZ)

夕方—————


砂漠から太陽がどんどん沈んでいき辺りがオレンジ
色になっていく


「はぁ〜……疲れた〜〜」


二人とも暗くなるまで遊んだのでくたくたになっていた


「あーちゃん足速いよ〜。もっとスピード落としてよぉ〜〜」


砂の上に座り息を切らしながら言うユキ

我愛羅もその場に座り


「えへへ………」


と汗を流しながら笑った


すると————

遠くから誰かが走ってくるのが分かった


「おぉーーーいユキ〜〜」

「あっぱぱ!!」


遠くから走ってきたのは雷の国の額当てをしているユキの父だった

ユキは父に手を振る


「ったく……心配したぞ?」

「えへへ。ごめんね〜」


ニコニコと笑いながら反省しないユキの頭を撫でる父

すると近くにいる我愛羅に気づいた


「……?このコは友達かい?」

「うん!やっとこの国で友達できたの!!」

「そうかそうか。キミ、名前は?」


今まで大人に優しく声をかけてもらったことなどないため、なんと答えればいいのか分からない我愛羅


「……えっ………と……」

「………我愛羅のあーちゃんだよ! ぱぱ!!」

「…………我愛羅?」


ユキの父が「我愛羅」と呟いた時、我愛羅は目を閉じた。

今までの大人は我愛羅の名前を聞いただけで逃げてしまうのだ。


するとユキの父は我愛羅の頭に手を置いた


「ユキの友達になってくれてありがとうね。我愛羅君」


優しいユキの父。
我愛羅は目から涙が出てきた


「……うっう……うっ…」

「あぁー!ぱぱ、あーちゃんのこと泣かしたー!!」

「えぇー!?ごっごめんね我愛羅君!!大丈夫!!!???」

「……グスン……えへへ……」

Re: NARUTO 我愛羅物語 ( No.3 )
日時: 2009/12/28 19:32
名前: ミニー (ID: N0Ji3jbZ)

その夜————


「夜叉丸!今日僕友達ができたんだよ!!」

「…それはすごいですね!!」

「うん!明日もそのコと遊ぶんだ!!」

(我愛羅様に友達ができるんなんて……一体誰なんだろう……?)









ユキの家————


「それでね!あーちゃんったら川に落ちてビショビショになったの!!」

「はははっ!そーかそーか。よかったねぇー」

「……ねぇ、ぱぱ。明日もお仕事なの?」

「…………あぁ。でも仕事がない時はいっぱい遊んであげるからね」

「……うん!!」

Re: NARUTO 我愛羅物語 ( No.4 )
日時: 2009/12/30 18:13
名前: ミニー (ID: N0Ji3jbZ)

次の日も————

次の日も————

二人は毎日遊んだ


しかしユキが我愛羅といることで里には変な噂が流れ始めた


「あの女の子も化け物らしいわよ」

「嫌ねー……まぁ化け物は化け物同士仲良くすればいいけど……」


ユキも化け物扱いをされていた


そんな事は知らずに我愛羅とユキは毎日遊んだ















「…うわっ!化け物二人が来たぞ!」

「隠れろ!!」


里で歩いていた人達は二人を見ると家などに入って隠れてしまった


「……?何でみんな隠れるんだろ?」

「……………さ…さぁ…」


理由を知っていても言えない我愛羅
下を向いて歩く


「………あっ!見てみて!!」

「……えっ?」


ユキが突然指をさした。
そして我愛羅の腕を掴み店の前に行った

その店はアクセサリーなどの店だった


「ねぇ、これ可愛い!」


ユキが興奮しながら言った

それは赤いルビーの首飾りだった


「………これほしいの?」

「うーん。ほしいとかは分かんないけど……可愛いなぁーと思って!!」


じっと首飾りをみつめるユキの姿を我愛羅は不思議そうに見ていた


「ねぇ、これ二人で買おう?お揃いだよ!」

「……でも…これ高いよ……」

「…あっ………大丈夫大丈夫!……私、相談してみるから!!」

「………えっ……」

「それじゃあね!!」


と急いで自分の家に走って行った
ユキの後ろ姿を我愛羅はみつめていた















ユキの家————


「お父さんお願い!買って!!」


手を合わせて必死な顔で父に頼む

マイペースなユキがこんな必死な顔をするなんて…と驚きながら


「……うぅーん…アクセサリーなら木の葉隠れにもたくさんあると思うがな……」


と冷静に言った


「…このは?……」


初めて聞く木の葉隠れ。
何故、今木の葉の話をするのか不思議で問いかける


「あぁ。風の国を出て次は火の国の木の葉隠れに行くんだ。木の葉はここよりもずっーと広いぞ?」


笑いながら手を使い表現しながら言う
しかしユキは驚いた表情で


「…………えっ!?また引っ越すの!!??」


と机を叩きながら言った
悲しそうな瞳が父をみつめる


「……お父さんの仕事なんだ。すまないな……。でも木の葉で仕事を終えたらちゃんと雷の国に帰れるぞ?」

「…………そんなっ………嫌っ……!!」


バシッ!—————


頬に涙が流れた瞬間———

父を小さな手で叩き自分の部屋にかけて行った


「…………ユキ……」

Re: NARUTO 我愛羅物語 ( No.5 )
日時: 2010/01/11 16:15
名前: ミニー (ID: N0Ji3jbZ)

次の朝————


「………あっ!ユキちゃ〜ん」


いつもの待ち合わせ場所。
川の大きな大木の下でユキが寄りかかっていた


「ごめんね遅くなっちゃって……」

「…………うん」

「…………ユキちゃん?」


いつもより元気がないと気づいた我愛羅


「……どうしたの?」


優しくユキに問いかける

しかしユキは下を向く


「…………」

「……ねぇ、大丈夫?」

「……………っ!」


顔を上げ我愛羅の顔を見る。

心配そうな顔でこちらを見ている———


「……うっ…うっ…うぅーん……うぁーん!!」

「!?」


しゃがみこみ泣いてしまった

突然の出来事に我愛羅は慌てた


「ユっ……ユキちゃん?」

「…うっう……ヒック……」






長い時間ユキは泣いた———

そして落ち着いてきた時———


「………あのねっ………あーちゃんとお別れするのっ……」

「………えっ…?」


やっと口を開いたと思ったとき…。

我愛羅にとってはつらい言葉を吐いた


「…〝このは〟ってトコにお仕事で行かなきゃいけないの………」

「………………」

「……それで…ねっ……お仕事終わったら……雷の国に帰るの……」

「………そんな……っ…」

「……私、お別れしたくないよ……」


またユキの目から涙が流れた

我愛羅は呆然とする



そして急に何を思ったのか我愛羅がユキの腕を引っ張りどこかに連れて行った


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。