二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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テイルズオブシンフォニア
日時: 2010/02/16 23:57
名前: 剣の丘に独り (ID: xFQn5lM8)

此処で書くのは初めてだ…。
うはー、緊張する。
だけども、初心者ながら頑張っていきます。
テイルズを御存じの方は、大歓迎です。
知らない方でも、大歓迎です。
御鞭撻の程、よろしくお願いします

※ネタバレを含むので、御注意を。

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Re: Tales of Symphonia ( No.5 )
日時: 2010/02/16 22:48
名前: 剣の丘に独り (ID: xFQn5lM8)

鍵の助さん。

もちろん。
ガイは絶対に出すんでご安心を

Re: テイルズオブシンフォニア ( No.6 )
日時: 2010/02/17 19:12
名前: 剣の丘に独り (ID: xFQn5lM8)

「イセリア村近郊の人間牧場」

ふと、ゼロの後から声が掛かる。
聞き覚えのある女性の声。
肩まで伸びた銀色の髪に、白衣を羽織った女性。
その姿に、イオンは笑みを含んだ表情で声を掛けた。

「ネビリム。気が付きませんでした、いつから其処に?」

「今よ。2人が瞬いた瞬間に、ね?」

悪戯っぽい笑みを浮かべ、ゲルダ・ネビリムは言う。
彼女は帝国軍屈指の音素の使い手…、譜術師である。
第一から第七まである音素の内、創造再生を司る第七音素の使い手だ。
第七音素は素養がある者が少なく、貴重な存在。
彼女は、その中でも突出した能力の持ち主でもあった。

「ネビリム。僕の家に来るなら、庭から入って来るな」

「あら、ごめんなさい。普段の癖で」

鬱陶しそうにゼロは舌打ちした。
毎回だが、彼女が彼の邸宅を訪れる際は、常に庭の塀を越えて入って来る。
慣れた事だが、ゼロとしては納得がいかない。
帝国屈指の譜術師が塀を飛び越え、邸宅の庭から入って来るなど、礼儀知らずも甚だしい。
とは言え、過ぎた事を言っても意味は無い。

「…まぁ良い。次から気を付けてくれ」

「ふふ、了解よ。さ、本題の方だけど」

「イセリア村近郊に位置するディザアンの人間牧場、ですね」

「ああ。イセリア村には神子がいる。ディザアン共が神子に手出しするのも時間の問題だ」

ゼロは思案する。
衰退する世界を救う為に、ディザアンを封印する為に、神子が救いの塔を目指す旅。
それを人々は世界再生の旅と呼称した。
そして、世界再生の旅を妨げる邪悪な存在とされる者達。
ディザアンと呼ばれる、遙かな過去の大戦、古代大戦で女神マーテルに封印された存在。
今では、マーテルの封印が弱まり、世界は衰退し、封印されていたディザアンは蘇った。
ディザアン達は人間を拉し、人間牧場なる場所で人間達に労働を強いているという。
その1つである人間牧場が、神子の住むイセリア村の近郊に存在している。
神子が再生の旅に出るとすれば、ディザアンは黙っているはずが無い。
再生の旅が成功してしまえば、自分達は古代大戦の様に封印されてしまうのだから。

(アッシュならば護衛の任は難しく無い。問題は、人間牧場のディザアンの統治者)

ディザアン達の指揮官、五聖刃と呼ばれる者達。
個々が強力な力を持ち、人間牧場の統治を任されている。
そして、イセリア村近郊の人間牧場にも統治者である五聖刃が存在しているはず。

(神子と旅の一団が村を脱すまで囮が必要になる、か)

人間牧場に駐留するディザアン達の兵力は馬鹿に出来無い。
イセリア村には自警団が存在するらしいが、ディザアン達には敵うはずが無いだろう。
五聖刃がディザアン達を指揮して出て来る可能性も捨てきれない。

「ディザアンの件は私が何とかするわ、ゼロ」

ゼロの思考を見透かすように、ネビリムは告げる。
彼女の実力ならば、問題は無いだろう。
問題が片付いた事に安堵し、ゼロは小さく息を吐いた。

「頼むよ。後は…、例の件だけだね」

ゼロが口にした、例の件、と言う言葉。
その言葉に、イオンは表情に少しだけ不安さを宿した。
そんな彼を余所に、ゼロはイオンに問いを投げ掛ける。

「奴は見付かった?」

「残念ですが…、まだです。リグレットとラルゴに彼を探させていますが、発見の報は…」

そうか…、とゼロは溜息を吐いた。
まったく…、何処に行ったんだろうね、と彼は空を見上げる。

「少なくとも、この空の下にいるのは間違い無いわね」

「もしくは…既に亡くなっているか─────」

「ゼロ!!」

ネビリムの言葉に皮肉を言うように言葉を紡いだゼロは、その言葉を途中で寸断された。
理由は非常に簡単で、傍にいたイオンが大きな声を発したからに他なら無い。
普段から静かで温和しい彼からは考え付かない行動に、ゼロは驚いた。

「い、イオン?」

「彼は生きてます。だって…二年前の最後の戦、彼は生きて帰って来たじゃないですか」

彼の言葉に、ゼロは黙した。
二年前の戦争の最終決戦の際、激戦の中に奴は消えて行く。
平和を切望し、凄惨な戦場に身を投じた彼は──────、生きて戻った。
必ず帰って来る、そんな約束を護って。
二国間の戦争終結後、彼は自分に国を任せ、行方を眩ましたのだ。

「…、そうだね。奴は」

くしゃ、と緑色の髪を掴む。
そして、ゼロはイオンを見据えた。
その視線に応えるように、イオンは告げる。

「生きています、絶対に」

確信したような、信頼の言葉。
隣に立つネビリムは、イオンの姿に微笑みを見せた。

「そうね。彼は簡単には倒れないわ。それよりも今は、私達が出来る事をしましょう?」

「そうだね。…それでは、動くとしようか」

ゼロは言葉の後、右手を横薙に振るった。
風を斬る右腕が振るい終えた後、彼は告げる。

「ネビリム、君はイセリア村近郊の人間牧場を抑えろ」

「了解よ。保険の為に私の弟子達を何人か連れて行くわ」

「イオン、君はアッシュに命令を頼む。オラクル騎士団は状況に応じて動かしてくれ」

「はい、心得ました」

命令は下った。
新たなる【交響曲】の物語が、始まる…。

Re: テイルズオブシンフォニア ( No.7 )
日時: 2010/02/19 16:11
名前: 剣の丘に独り (ID: xFQn5lM8)

ネビリムとイオンが去った後。
ゼロは邸宅の庭に相変わらず立ち尽くしている。
闇夜の中に散りばめられた星々を視界に捉え、彼は溜息を吐いた。

(まったく…。生きてるなら早く戻って来い…)

勝手な奴…、とゼロは忌々しそうに呟いた。
イオンに聞いた、例の件。
それは1人の男の捜索に関してだ。

彼は、ゼロの無二の友であり、強き師であり、最高の相棒。
二年前に勃発した【予言戦争】の際、ゼロは彼と共に戦争を戦い抜いた。
戦争の影に潜む本当の敵を討ち、2人は戦争を終結させる事に成功。
その後、彼は姿を眩ました。
何かの目的があるのは確かだが、ゼロとしては納得が行かない。

(…、相棒の僕を置いて独断行動…。気に入らないね…)

苛立つ。
相談も無く、理由も話さず独断行動に出た彼に。
会って、問い詰め、そして言ってやろう。
僕はお前の相棒なんだぞ、と。

(ああ、そうとも。お前に会って、真正面から言ってやる)

見上げた夜空は、あの時と同じ様なものだった。
だから無意識に、あの時と同じような行動に及んでいたのだろう。
右手を握り締め、天に掲げる。
あの時、彼の運命が変わった、あの時の様に。
天に淡く輝く月に、1つの誓いを立てた、あの時の様に。

「待ってろ──────、フリード・アーヴィング」

Re: テイルズオブシンフォニア ( No.8 )
日時: 2010/02/20 22:13
名前: 剣の丘に独り (ID: xFQn5lM8)

あげておくッス

Re: テイルズオブシンフォニア ( No.9 )
日時: 2010/02/20 22:39
名前: 雪兎 ◆NzgJJhxPAQ (ID: OyjZu2Wl)

いや〜
やっぱ凄いです、うん(*´∇`*)
改めて思いますねぇ
僕なんかがこの凄い世界に入っていいのかとww

僕も頑張らなくては!
それでは、おやすみです(ρ.-)


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