二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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魔法先生ネギま ! X ツバサクロニクル
日時: 2010/02/16 14:52
名前: I (ID: p17IpJNR)

 はじめまして。Iといいます。
 と、いうことで『魔法先生ネギま ! 』と『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』のコラボ小説にチャレンジしたいと思います。初めての投稿&実は『ネギま』の方は内容すら100%把握してない始末。変な表現があったら遠慮なく書き込んで下さい。もちろんコメントも待ってます!

 では、よろしくお願いします!

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Re: 魔法先生ネギま ! —風の旋律— ( No.1 )
日時: 2010/02/04 17:02
名前: I (ID: p17IpJNR)

 プロローグ


 午後8時を回った頃、麻帆良学園の図書館島に一人の女子生徒の影がさまよっていた。緑色のロングヘアーに妙なアホ毛を二本たなびかせ、加えて眼鏡をかけてる。ネギが担任を受け持つクラスの生徒・早乙女ハルナだ。
「あー、クリスマス・イヴだっていうのに管理当番任されるなんて……ツイてない」
 そうつぶやきながら、彼女は眼鏡を外すと目頭を押さえる。
 ふう、と溜息をつき眼鏡をかけ直すとその間に、チンッと軽い音がしてエレベーターのドアが開いた。彼女はそれに乗り込むと、操作パネルの『1』を押す。
 グォ……ン
 わずかな振動とともにエレベーターが動き出した。
 乗ったのは3階。エレベーターが現在位置を示すデジタルの数字が、2……1……と下へ降りていることを示した。しかし——
「え?」
 ハルナはそのデジタル表示の異変にすぐに気付く。エレベーターは1階を過ぎてなお、B1……B2……と地下へ潜る。
「ちょっと! 故障?」
 突然の出来事にハルナは焦った。しかし、エレベーターはおかまいなくB15、B16と常識ではありえない数字を示してゆく。と同時にハルナに悪寒が走り始めた。エレベーターに一向に止まる気配はないのだ。
 図書館島は蔵書の増加に伴い地下に向かって増改築が繰り返されたために現在では全貌を知るものはいなくなっている。が、エレベーター自体は極最近に出来た物だ。仮にイタズラに作ったものだとしても限度を超えている。すると——
 チンッと聞き覚えのある軽い音がなるとエレベーターのドアは開かれた。その階なんとB50階。おそるおそるハルナはエレベーターから降り、何かに誘われるかのように、その世界を見渡した。
「何……コレ」
 絶句するほどの景色。目の前には青白い光を放つ水晶の原石のような鉱石群が広がっていた。と……その時。

 ドォォォォォ————ン !!!

 その大音響に地面が揺れたような錯覚を覚えた。
「え……何?」
 反射的に振り返る。
 そこには先ほど自分が乗っていたエレベータの扉があるのみ。ぴったりと閉ざされたその扉の向こうから確かに音がした。まるで、上層階から何かが落ちてきたような音だ。
 エレベーターのロープが切れた !?
「ウソ……」
 人はストレスを受け入れられる量に限界がある。今のハルナはその限界を当に超していた。
 心臓は落ち着く暇もなく、心拍数はハネ上がる。と、その時——
「え?」
 メリメリッという歪な音が地下50階に響いた。
 瞬時に緊張が全身に走った。身を硬くして耳を澄ませる。
 ドンッ!!!
 鈍器で殴ったような鈍い音とともにエレベーターの扉が何かとてつもない圧力をかけたように、内側からひしゃげた。緊張が地鳴りのように押し寄せ、全身を支配する。
 扉に、わずかなすき間が開いた。中に何か動くモノが……
 彼女はへたりと地面に座り込む。
 そこから出てきたのは漆黒の、手。
 人間の手だ。
 それがゆっくりと突き出て扉をこじ開けようとしている。

 緊張が激震となって彼女の心を貫き、意識を地の底のような闇いぇと叩き込む。
 腕の記憶を最後に、彼女の意識は途絶えた。

Re: 魔法先生ネギま ! —風の旋律— ( No.2 )
日時: 2010/02/03 23:19
名前: I (ID: p17IpJNR)

 第1話 『魔法の呪文詠唱って何であんなに長いんでしょう? by.ネギ』


「ネギ あんたいつまで勉強してるつもりよ。明日も学校あるんだからね」
 アスナはネギに叱咤しながらも、自分の宿題には全く手をつけていない模様。説得力があるんだかないんだか……
「アスナさんはもう少し勉強してください」
 言い返すネギ。
「う、うるさいわねー。勉強なんてテストの時だけでいいのよ!」
「……反応に困るから、教師の前でそういう発言ヤメてください。っていうか、アスナさんテスト勉強もしないじゃないですか!」
 若干沈んでネギは呆れたようにふてくされた。
「うぅ……悪かったわね。次からするわよッ」
 さすがにアスナも反論できなくなってしまう。
「是非お願いします」
 ネギは念押ししながらも羽ペンを止めない。すると——
「でも——」
 突然アスナはネギの首根っこを掴むと彼のベットへ放り込んだ。
「な、何するんですかアスナさん!」
「アンタは寝なさい。教師うんぬんより『立派な魔法使い』になることがネギの夢なんでしょう? 眠くていざって時に役に立たない魔法使いを誰が雇うのよ?」
 アスナはベッドに転がっているネギを指差して言い張った。
「アスナさん……」
 アスナの優しい説教にネギは感じるものがあったようだ。
「いい? 年上からの忠告よ」
「は、はい」
 二人はもはや教師・生徒というよりも姉弟に近い関係だが、だからこそ絆は強い。と、その時——

「先生ッ !!! 」

 突然アスナ達の部屋に入って来たのは……
「宮崎さん! 綾瀬さん! どうしたんですか? こんな時間に」
 慌てる二人の状態を見てただならぬ気配を感じるネギ。
「パルが……ハルナが『図書館島』から帰って来ないです! さっきから携帯も全く繋がらない……!」
 夕映は息を切らしネギたちに状況を伝えた。
「ちょっと二人とも落ち着いて! どこかで道草してるとか——」
「それはない……と思う。10時半までには寮に戻るって言ってから」
 のどかの発言でネギは即座に時計を見回した。
「もう11時過ぎてます……!」
「一緒に来てください! 何か嫌な予感がするです」
 
 こうして、ネギたちはコトの始まりの舞台へと走り始めた。


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