二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【戦国BASARA】学パロ
日時: 2010/03/07 22:16
名前: 雫 ◆dflfIJckpA (ID: l/xDenkt)

閲覧有難うございます(∀)

初めまして、今日は〜
雫と申しますΨ(●∀´)Ψ←六爪のつもり(笑)
舞台は「現代」、小説のタイトルが上手い事浮かばなかったので学パロにしました←

幾つか注意点がありますので、お目通し願います。

■BASARAキャラ×オリキャラの恋愛を描く小説─なので、それが苦手だという方は回れ右←
■亀更新
■オリキャラ出張り気味

以上三点、それでもどんとこい!という方はどうぞ!
まずは登場人物から(σ゜∀゜)σ
ちなみにお相手は「伊達男さん」です。

登場人物>>1

本編▼
Episode1…「Unbelievable!」>>2
Episode2…「Astral projection!?」>>7
Episode3…「insolent guy」>>9
∟閑話>>12

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登場人物 ( No.1 )
日時: 2010/02/28 18:37
名前: 雫 ◆dflfIJckpA (ID: l/xDenkt)

些后條 雅(さごじょう みやび)

years old:17(高2)
class:2年2組

肩下まで伸びたストレート、申し訳程度に化粧を施した容貌はどことなく大人びて見える。
相手の言動や表情、また場の雰囲気に聡く気配り上手で周囲に頼られる存在。
彼氏もまた、そんな気配り上手で自分より背が高い人が理想。
英語教師を勤める母親に影響されズバ抜けて英語の成績が良く、発音はもちろん、辞書さえあれば長文翻訳もお手の物。
他教科の成績もそれなりに上々。
近所に幼馴染(男)が住んでいるとか。


些后條 陸(さごじょう りく)

years old:15(中3)
class:3年1組

雅の弟。
癖毛に乗じてワックスをかけたところ丁度良い具合になるという嬉々とした発見からそのスタイルを今も通しており、目立たない程度に染め上げている(光の当たり具合、側で見てようやっと分かるくらい)。
物腰柔らかく人懐こい性格故か、男女問わずしてクラスの人気者。
やはり母の影響あってか、英語を得意としている。
スポーツ万能。
クラスメイトに好意を寄せる女子がいるとか。


佐々木 芽依(ささき めい)

years old:16(高2)
class:2年2組

雅とは中学校からの仲で、親友。
彼女の幼馴染とも同じく中学で知り合うが、いつしか恋心を抱いてしまい思いの丈を打ち明かす事が出来ないまま現在に至るも、その一途さに心打たれた雅の計らいにより連絡を取り合えるようになった。
英語が苦手で、テスト前になると決まって雅の家で勉強(予習の分は学校で見せてもらったり)。
スポーツ万能。

Episode1 ( No.2 )
日時: 2010/03/01 21:43
名前: 雫 ◆dflfIJckpA (ID: l/xDenkt)

仰ぎ見た空は、暗雲。
友人と挨拶を交わし、そそくさと教室を後にする。
早足に帰路を辿り、やがてコンクリート製の橋へと差し掛かる。
此処を渡れば、自宅まで5分とかからない。
足取り軽く、一歩踏み出したその際。
中央に佇む制服姿の男に目が留まり、彼の数歩手前で立ち止まる。
徐に、彼の瞳がこちらを捕らえた。

1. Unbelievable!

カーテン越しに差し込む、幾筋もの陽光。
暖かなそれを身に感じ、薄らと瞼を開ける。
億劫に半身を起こして一時、何処からか軽快なメロディが鳴り出した。
その音源となる物─『携帯』を手に取り、手慣れた操作で停止させる。
現時刻のバックに映る愛らしい子猫の画像は待受に内蔵されているうちの1画像であり、何気なく設定していたつもりがすっかり定着してしまったものだ。
2つ折りに閉じコンパクトになった携帯を片手に床に降り立つと窓を開け、飛び交う数羽の雀を何の気なしに目で追いながら肺一杯に空気を吸い込む。
彼女、些后條 雅は全国有数の女子校に通う時たま英語を口にする他何ら変わりのない先日17歳を迎えた凡人である。
新学期から早2ヶ月が経ち、帰宅部であるものの友人と充実した学校生活を送っていた。

「雅!朝よ、起きなさーい」

突如、下の階から名を呼ぶ声。
寝起きにも関わらず快活に返事をして自室を出た後、大きく深呼吸。
今日は頗る気分が良い。
上機嫌に鼻歌混じりで階段を下りていると、上から素っ頓狂な声がした為に何事かとその主を振り返る。
信じられないと言いたげな表情に、寝癖を気にかけながらも真直ぐに雅を見据える少年の姿がそこに見てとれた。
雅の弟、陸である。

「何、どうしたの?」

「朝は決まって機嫌が悪いのに…この上なく上機嫌で鼻歌口ずさんでる!」

「…」

「うわー…何か調子狂う」

気にかけていた寝癖はどこへやら、無造作に髪を掻き回すと雅を追い越し階下に降りる。

「…先に顔洗ってきなよ」

「良いの?」

「ん」

やれやれ、と肩を竦める。
その間、テンポよく階段を下り終えた雅が擦れ違い様陸の額を小突いていく。
案の定、面喰らう弟にほくそ笑み歩き出そうとするが、持ち前の反射神経で仕返しをくらってしまう。
やるじゃん、と目で語るように見れば大仰に踏ん反り返る陸。
何だかんだで、この姉弟は仲が良い。

***

身支度を終えた二人はそれぞれリビングへと足を運び、既に朝食をとっていた父母と口々に挨拶を交わす。
父の向かい側に雅、その隣を陸が座る。
違いに席を立った母がキッチンからカップを片手に戻って来ると、一、二言父に声をかけてテーブルに置く。
ホットコーヒーらしい、息を吹きかけ、慎重に口をつける様から彼が猫舌である事が窺い知れる。
日常茶飯事と化した漫才にしか聞こえない会話を繰り広げる二人を前に、彼は慣れた様子で止めに入ると妻に声をかけた。

「おい、時間大丈夫か?」

トントン、と己の腕時計を指し示し。

「大変!」

促されるようにそれを目にした母は、途端焦燥めいた表情で慌しく鞄を引っ掴むと小走りにリビングを出て行く。
その背を見送りつつ、珍しいものだと苦笑混じりに未だ熱いコーヒーをちびりと口にする。
その父も、一息つくと職場に赴くべく家を出て行った。

→NEXT>>3

Episode1 ( No.3 )
日時: 2010/03/01 21:45
名前: 雫 ◆dflfIJckpA (ID: l/xDenkt)

「驚いたな…いつもなら、時間前には家を出るのに」

父を見送り、食事を再開して間もなくの事、陸がぽつりと言葉に洩らす。
両手で包み込むように持ったコップを意味もなく左右に揺らし、小さく波打つ茶を目にしながら雅もまた同感だと頷く。
時間厳守な質だけに、余裕をもって家を出るのが母のモットー。
だからこそ、先の状況に家族一同驚きを隠せなかった。

「何となく、ヤな予感」

「…」

呟きに近い声音で発した陸の隣で、何を突然、と雅は訝しげに眉根を寄せる。
今日も今日とて姉弟曰く『お天気お姉さん』の予報が始まる中御飯を口に放り込む。
午後から天気は総崩れ、外出の際には傘をお忘れなく─との事で、何の気なしに微塵もそれを感じさせない澄み切った空へ目を向けた。
陸がどことなく真剣な面持ちで続ける。

「今日の母さんといい姉ちゃんといい、何か起きるかもしれないね。…姉ちゃんの身に」

「あたし限定かよ」

「…姉ちゃんだし」

「意味分からん!」

「ごちそうさまー」

口にするや否や、恐ろしい速さで食器を手に取り早足に去って行く。
反射的に呼び止めるも、それに従順する筈がなく。
仕方なしにと言いかけた言葉を押し戻し、代わりに盛大な溜息を吐き出したのであった。

***

「行ってきまーす」

玄関口にて、登校直前の自分を除き家には誰一人いないという状況にも関わらずその言葉を口にしドアを開ける。
ふと『お天気お姉さん』の予報が頭を過り傘を持ち出そうとするが、面倒だと一蹴してそのまま外に出る。
胸元のポケットから鍵を取り出し施錠を終えると、手早く鞄にしまって颯爽と歩き出す。

「今日の母さんといい姉ちゃんといい、何か起きるかもしれないね。…姉ちゃんの身に」

頭中で幾度も反芻する陸の言葉。
冗談で口にしたとはいえ、縁起でもない事に変わりはない。
加えて自分の身に、ときたもんだ。
今更ながら沸々とこみ上げてきた怒りに身を任せ、通り掛った電柱に蹴りを入れる。
それに生が宿っていたとしたら、「痛い!」という悲鳴が聞こえてきたに違いない。
電柱、哀れ。

「…ふう」

周囲の目をものともせず朝方にしては強い日差しに目元を翳しながら歩き出そうとするが、突如背後から伸びてきた両の手によって視界を遮られ身動きがとれなくなってしまう。
その体勢から間もなく、溜息混じりに雅は呼びかけた。

「芽依ー?」

「あ、バレたか」

両の手が離れひょっこり雅の視界に現れた彼女─親友の芽依は、ふふ、と何やら目論んだ笑みを浮かべる。
それを絶やさぬままデコピンをくらわそうと手を伸ばすが、すんでのところで雅に距離を取られ空振りに終わってしまう。
さり気なく舌打ちすると、何も口にしないまま雅に背を向けてせっせと歩き出してしまった。
その後姿にくつくつと笑い、慌てる事なく芽依の隣に並んで朝恒例の挨拶を口にする。
暫時口を噤むも、笑って「おはよう」と芽依も返した。

「何考えてたの?」

「んー明日はどんなかたちでサプライズさせようかと思って」

「I decline it.」

「冗談だって!…大方予想はつくけど、何て言ったの?」

「“お断り”。ごめん、つい口にしちゃうんだよね」

「あーやっぱり。つか何を今更!」

ビシリ、とそれこそ擬態語が付きそうな勢いで親指を突き立てる芽依に「それもそうか」と肩を竦め。
一頻り笑いあった後、「そういえば」と芽依が話を切り替えた。

「昨日隣町の交差点で事故があったんだけど…雅、知ってる?」

「え、マジ?」

「その様子だと知らないか」

「うん、まあ…」

何せ昨日は休日。
腰を痛めた祖母を労り、家族揃って温泉に赴いていたのだ。
対し芽依はというと、私用で外出した帰りに偶然事故現場を目撃したという。

「何処で?」

「歩道橋から」

最近、事故が多発しているという隣町の交差点。
その近辺に建つショッピングモール店に友人や家族と訪れる際よく通る箇所なのだが、所々に立てられた“事故多発中!“という看板がいやに目についたものだ。
芽依の話によると、事故発生時刻は午後5時を過ぎた頃。
凄まじい衝突音が聞こえ何事かとその方向を探ってみると、横断歩道上でうつ伏せに倒れた制服姿の男子高生と、そこから更に1メートル程離れた場所で若い男性が同様に倒れていたという。
周辺を歩いていた人達は何事かと騒ぎ立て、車道で一時停止していた車は走ろうにも走れず往生状態。
数分後、野次馬の誰かが連絡を入れたのだろう、救急車が到着。
間もなく4人の救命隊員が車内から現れ、それぞれ事を俊敏に進めていく。
1人の隊員が若い男性に声をかけたところ、呼応するかのように小さな呻き声を上げたらしい、その隊員は意識がある事を知らせながらもう1人と救急車へ運び込んだ。
何故だかそちらへ目がいっていたばかりに、男子高生は既に運び込まれたのか姿が見当らなかったという。

「バイクと自転車の衝突事故だったみたい。あの場所からだと総合病院が近いから、そこに搬送されたんだと思う」

「へえ…」

そこで会話は途切れ、何を話すわけでもなく互いに黙々と歩みを進めた。

→NEXT>>4

Episode1 ( No.4 )
日時: 2010/03/01 21:50
名前: 雫 ◆dflfIJckpA (ID: l/xDenkt)

そうこうするうちに放課後。
恨めしそうに向けられた視線の先には、空一面に敷き詰めた黒い雲。
4限授業の終わりを告げるチャイムが鳴る頃、今朝の天気と打って変わって暗雲になったのだ。
『お天気お姉さん』の予報的中。
面倒くさがらずに傘を持ち出しておけば…という今更ながら後悔の念に悩まされ頭を抱える。
その様を控えめに傍観していた芽依と2人の友人が連って、悶々とする雅を前にそろそろと話しかけた。

「さっきから何悶えてんの?」

返答なし。
ただひたすら悶えては唸っている(鬱陶しい)。
ところがそれに次いで一人の友人が同じ問いを口にした途端、「あのね!」と彼女に掴みかからんばかりの勢い。
芽依はその豹変ぶりに目を瞠り、確信犯めと睨みをきかせるが全くもって効果なし。
騒ぎに騒いでようやく落ち着いた頃、大分逸れた話を友人の一人が戻す。

「どうしたの?」

「…傘を、ね」

「面倒だから家に置いてきたとか。折り畳み傘は「流石は芽依さん!ご名答!」

「人の話は最後まで聞こうね?」

「雅ちゃん、早く帰った方が良いよ!降り出したらきりがないと思うから」

焦った声を出すもう一人の友人。
確かに降り出したらきりがなさそうだ。

「風邪ひいちゃったら元も子もないし」

「大丈夫!そんなに柔じゃないから」

へらりと笑って見せるも素直に頷いて鞄を手に取り、教室の入り口で一旦立ち止まると振り向いて手をひらつかせる。

「じゃあ、お先!」

「はいはーい」

「また明日ね!」

「遅刻すんなよー」

踵を返し、友人等の声を背に玄関へと向かう。
そこで同様に傘を忘れたらしい数人の女子を通り越して一人駆け出す。
コツコツとローファー特有の音を響かせて走る事(途中歩いたり)数十分。
遠雷を耳にし、ふと立ち止まって空を仰ぎ見る。
どんよりとした雲の流れに嫌気がさし、すぐさま正面に顔を戻すと前方にコンクリート製の橋が目についた。
自宅まで近い距離にきたという事に何とか間に合いそうだと安堵。
軽い足取りで歩き出そうとするが、橋の中央に佇む制服姿の少年─青年といった方がしっくりくるだろうか─目に留まり立ち止まる。
この天気の中何やってんだ、と訝しげに凝視。
ここいらでは見かけない制服を身に纏っている事もあって、一層訝しむ(これはどうかと思うが)。
当の青年はというと、何処か宙を見たまま微動だにしない。
無性に気味悪く思えてきて、やや俯き加減に橋を渡る。
ところがあと少しで渡りきろうかという時、不意に背後から視線を感じて歩みを止める。
家までもうすぐそこなのだ、そのまま走り去ってしまえばいいものを、悲しいかな、振り返らずにはいられないのが人の性、雅もまたそれに打ち勝てずおずおずと振り返ってしまった。
するとその先では、一向に動く気配のなかった青年がこちらをじっと見据えているではないか。
澄んだ鳶色の瞳に思わず吸い込まれるような感覚に陥りはっと息を呑んだ瞬間、生温い突風が身を襲い反射的に目を瞑る。
一時的なものだったらしく、それは直ぐにおさまった。
徐に瞼を開けると、先まで遠方に佇んでいた筈の青年の顔が目と鼻の先にありその至近距離に驚いて数歩退く。
途端青年が目を瞠り、何を思ったかそっと雅の手に触れてきた。
頭の片隅で、第六感が警報を鳴らす。

「あ、えっと…!」

やんわりと手を解き、この状況から脱すべく一目散に駆け出そうとするが、そうはさせまいと無骨な手に腕を捕らえられやむ無く青年の前に引き戻されてしまう。 
途端、頭中で被害妄想が爆裂。
赤面、蒼白と忙しなく変わり、終いにはぶつぶつと呟きだす始末。
末期症状が表れた。
青年は、己の手を食い入るように見つめたまま一向に口を開く気配がない。
そんな最中、自転車に乗った年配の女性が通りかかった。
偶然にも隣家に住む懇意にしている人で、我に返った雅は直ぐさま彼女を呼び止め、これ見よがしに青年を指差しながら必死に経緯を語る。
セクハラですよ!とあらん限りの声で主張する雅を前に、彼女は顔を引きつらせながら言った。

「冗談よね、雅ちゃん?」

「じょ、冗談なんかじゃないですよ!」

思いもよらない言葉に我が耳を疑う。
それではまるで──

「誰も…いないじゃない?」

呆然と立ち尽くす雅の横で、青年が静かに瞼を閉じる。
堰を切ったように、雨が降り出した。

Unbelievable!──信じられない!

→Episode2>>7

□□□□□

ほんとオリキャラ出張り過ぎorz
でもそのうち幸村とか佐助とか登場させるつもりなのでこれもそれまでの辛抱よ!←

Re: 【戦国BASARA】学パロ(夢) ( No.5 )
日時: 2010/02/28 16:41
名前: ターフ (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

雫s>YA-HA!!
小十郎、ここのカキコに面白そうな小説があるぜ!!←なんか政宗がやりたかったターフ(●A<)/
どうも、雫sの小説見たよ〜♪(だからコメしてるんだろ?!)
凄くいいね!!
学園パロ〜・・・僕もやってみたかったんだよ!!(>O<:)
主人公の設定も良いし、もう内容も良いね!!(黙れ☆)
なんか僕の小説が、格下に見えてくる・・・。
やっぱり雫sの小説、良すg(殴ッ★)
・・・・;
なんか乱文になっちゃったけど、これでも真面目だから!!
またコメに来るね〜♪(あ、タメや呼び捨てOKだからね〜)


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