二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- リボーン キミの涙
- 日時: 2010/03/12 17:27
- 名前: 空 (ID: PU7uEkRW)
キャラクター設定
・大空 空 「世界最強の大空」
世界最強の大空といわれる男装少女。
・年齢
18歳。
・血液型
B型
・身長&体重
160cm 40キロ
・誕生日
7月7日 かに座・・・。
・性格
基本的には物凄い穏やかな性格。だけどやはり冷静な所もアル。
・容姿
すらっとした体型で軽い。黒髪に黒い目。日本美人。
・戦闘時
仮面を付け、赤いマフラーをして戦う。
・武器&能力
主に黒い大剣。体中にナイフを仕込んでいる。大空の炎、夜空の炎を扱う。魔眼という一時的に運動神経を上げる力。
夜空の炎については属性の特徴は《無》。
・特殊能力(その他)
錬金術・霊能力・召喚術・魔術・魔銃器。
他にも超能力という力を使える。
・詳細
並中に普通に居る殺し屋。
夜空のアルコバレーノらしい。
夜空のアルコバレーノのおしゃぶりを持っているが普段はその力を使わない。
ツナ達とは仲がいいがあまり喋らない。
・オリキャラ
・沢田 白雨
ツナの実兄・・・。
だけどあまり姿を見せず。
実は過去に何かあって家を出て行ったらしいが・・・。
・設定増えるかもしれません・・・。
- Re: リボーン キミの涙 ( No.7 )
- 日時: 2010/03/12 19:03
- 名前: 空 (ID: PU7uEkRW)
第六章 雲と夜空
帰り道。
僕は暗い道を歩いていた。
スッカリ暗くなってしまった道。
空を見上げると星が光っていた。
すると不釣合いな声が聞こえてきた。
バキッガスッごすっ
殴る音。
僕はその角を曲がった。
「キミ・・・誰?」
そこにいたのは、学ランの少年。
雲雀、恭弥——。
雲の守護者だった。
「・・・帰っていた途中。」
「フウン。・・・キミ、確か赤碕空だったよね?」
何故自分の名前を知っているのか不思議だったが、風紀委員長という事で納得した。
僕は彼を見据える。
「・・・ハイ。」
「そう、キミ、何者なの?家族構成とか、全てブロックされてたし——。」
「・・・関係ないでしょう。」
「!・・・そうだね。」
そう言って、彼は殴った不良を見て何処かに行ってしまった。
———
「ッ・・・。」
——関係、ないでしょう。
そういったとき、彼女は酷くつらそうな顔をしていた。
関係、無い・・・か。
ズキンッ・・・。
「・・・?」
胸が、苦しい。
彼女の表情を思い出しただけで、胸が苦しくなる。
この、感情は、なんだろう。
そう想いながら僕は夜空の下を歩いていった。
——
「・・・雲の守護者、ね・・・。」
僕はボーっとベッドの上でおしゃぶりを見つめていた。
「・・・」
雲の守護者、孤高の浮雲、か・・・。
僕は少しだけ笑って眠りに落ちた。
- Re: リボーン キミの涙 ( No.8 )
- 日時: 2010/03/12 19:19
- 名前: 空 (ID: PU7uEkRW)
第七章 僕の願い
——師匠。師匠は願い事ってあるんですか?
—ええ。私は、彼方が大人になってくれるのが願いですね。空の願いは何ですか?
——僕の願いは、師匠と何時までも居ることですね。
—・・・出来たらいいですね。
その時から、師匠は視えていたんだ。
僕が、継承されることを。
「・・・本当、師匠はうそつきです。」
そう言って、屋上で夜空を見上げていた。
——ガチャッ
「空・・・。」
「・・・沢田?・・・今は綱吉か・・・。」
ややこしいのでそう区別するようにした。
橙色の瞳が夜空に綺麗に写っている。
「夜空、好きなのか?」
「——ああ。好きだな。」
そう言って空を見上げた。
「——そう。俺も好きだけど俺は青空のほうが好きだな。」
「フウン。そうなんだ。」
青空が好き、か。
青空は明るすぎて僕は好きじゃない。
そう想いながら夜空を見上げていた。
「—そろそろ戻らないといけないんじゃないの?」
「そうだな、またな。」
そう言って屋上から出て行った綱吉。
僕はその後に屋上から出て行った。
- Re: リボーン キミの涙 ( No.9 )
- 日時: 2010/03/12 19:33
- 名前: 空 (ID: PU7uEkRW)
第八章 僕達アルコバレーノ
朝。
僕は普段どおりに登校していた。
だけど珍しく沢田の家の前を通る。
少し、変えてみようと想った。
たったそれだけ。
「あ、空君!?」
「・・・沢田・・・。」
「はよっす空!」
「ケッ・・・。」
獄寺に山本も居た。
相変わらず笑ってる山本。
相変わらず無愛想な獄寺。
何時もどおりでよかった。
「・・・空!?」
そして聞こえた声は——。
「ッ・・・。り、ボーン・・・。」
目の前には赤ん坊、リボーンが居た。
僕を見て驚いているようだ。
おしゃぶりが暑い。
「え!?知り合いなの!?」
「ああ・・・。お前・・・。生きてたのか・・・」
いきてたのか・・・。
溢れてくる怒りと辛さを押し堪えて口をあける。
「・・・生きてるよ。師匠の分もッ・・・。」
そして僕は走り出した。
「空君!?」
「小僧・・・。なにがあったんだ・・・?」
「!」
リボーンを視ると険しい表情をしていた。
「ッ・・・。お前らにはかんけーねえ話だ。・・・学校に行け。」
「10代目・・・。今は行きましょう。」
「うん・・・。」
——本当に、それでいいのか
「!」
「どうしました?10代目。」
「・・・今、声が・・・。」
「そんなの聞こえてねえゼ?空耳じゃないのか?」
「そう、だね・・・。」
本当に、それで、いいのか・・・。
- Re: リボーン キミの涙 ( No.10 )
- 日時: 2010/03/12 19:53
- 名前: 空 (ID: PU7uEkRW)
第九章 月は夜空にかげる
「ッ・・・。」
屋上。
僕は堪えていた涙を流した。
溢れる涙。
師匠—。
あなたのお陰で僕は今、生きているんです。
成長しているんです。
有難う、ございます。
だけど・・・。
正直、辛いです。
僕は向いていないんですかね。
アルコバレーノには——。
「キミ—。授業はどうしたの。」
振り向くと何時の間にか居た雲雀さん。
「ッ・・・!」
涙が止まらない。
「・・・泣いてるの?」
「うる、さいっ・・・。」
「・・・」
「!?」
抱き締められた。
最初は硬くなっていたけど、段々心地よくなってきてそのまま、泣いていた。
「う、ああ・・・。」
「・・・。」
頭をポンポンと撫でてくれた。
暖かい手。
まるで、太陽。
「ああああああ・・・。」
「・・・」
しばらく、泣き続けた。
その間ずっと一緒に居てくれた。
「・・・有難う、ございます。」
「・・・別に。」
そう言って屋上を出て行った。
その場所をしばらく見つめた後、空を見上げた。
「・・・生きてて、良かった、本当に。師匠、有難うございます・・・。」
そう言って、目を閉じた。
——
「・・・」
「チャオッス雲雀。」
「・・・赤ん坊。今、忙しいんだ。」
「・・・お前、空に会ったのか。」
バサバサバサッ
その瞬間びっくりして書類を落としてしまった。
「・・・それが、何?」
「・・・何でもないぞ。」
ならなんで僕に聞いたんだよ。
「・・・アイツは、アルコバレーノの裏切り者だ。」
そう呟いて赤ん坊は出て行った。
「・・・裏切り者・・・。そんな感じは全くしなかったよ、赤ん坊・・・。」
そう静かに呟いて僕は再び書類を見始めた。
——ガチャッ
「・・・沢田綱吉・・・じゃ、ないね。君・・・誰?」
すると彼はフッと笑って、
「俺は、綱吉だ。空のことについて、頼みがあって来た。」
空、と聞いて体が反応した。
・・・僕は、随分彼女に夢中なのか・・・?
「何?」
「彼、いや、彼女を——。」
- Re: リボーン キミの涙 ( No.11 )
- 日時: 2010/03/12 20:12
- 名前: 空 (ID: PU7uEkRW)
第十章 アルコバレーノ
「・・・。」
僕は放課後まで、ずっと窓の外を見ていた。
僕は、生きていて良かった。
だけど、
生きていていいのか・・・?
「・・・」
—彼方は、大切な私の子です。
「・・・師匠、だけですよ・・・。」
そう言って、僕は目を閉じた。
昔。
一度だけ。
そう、一度だけであった彼にも言われた。
——命は、大切にしろ。お前は必要とされているんだから・・・。
目を開ける。
「出来るなら、もう一度、会いたいですね・・・。大空のキミ。」
そう静かに呟いて僕は席を立った。
——
「・・・師匠・・・。」
僕はベッドにうつぶせになり、目を閉じた。
——師匠!僕、師匠の事大好きです!
——有難う。私も大好きですよ、空。
—本当ですか?
—ええ。勿論。
「・・・。」
目を開ける。
師匠だけでした。
僕に大好きという感情を与えてくれたのは。
「——師匠。僕は——。」
僕は、静かに部屋を出た。
——
「リボーン!」
「何だ、ダメツナ。」
リボーンに聞きたいことがあるんだ。
空君のこと・・・。
何で、空君はあの時つらそうな顔をしていたのか・・・。
何故、リボーンは生きていたのか、といったのか。
だけど言葉じゃなく、何故、生きていたのか、と問いただしているようで—。
「リボーン・・・。空君に何であんなことッ・・・。」
「・・・アイツが居なければ、アイツは死ななかった・・・。」
「・・・?アイツ・・・?」
「・・・空は、夜空のアルコバレーノだ。」
「・・・え?」
夜空の、アルコバレーノ・・・?
空君が・・・?
「・・・うっ・・・。」
がタンッ
「ツナ!?」
「頭がッ・・・。」
痛いッ・・・。割れそうに・・・。
——お前が、空を支えなくてどうする?俺。
「!」
「ツナ・・・?」
「ッ・・・。リボーンは、間違ってる!」
「!」
俺は急いで空君のところへ走った。
「・・・間違ってる、か・・・」
リボーンはそう呟いてうつむいた。
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