二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- らき☆すた —黒い季節—
- 日時: 2010/03/20 21:30
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
久しぶりの方も初めましての方も、こんにちは。songです。
卒業シーズンも過ぎ、新大学生は荷物の整理を済ませたころ合いでしょうか?かく言う、私も晴れて大学生になりました。まぁ、描くことはほとんどかわりませんが、よろしくお願いします。
今回描く小説は少し前に挑戦してコケた……よーするにネタが切れてしまった作品なわけです。ちょっと練り方が足らなかったかなーって思います。題材は『豹変』。こなた達がある“ゲーム”に巻き込まれてしまうという物語です。ただ、ゲームと言っても楽しいモノではありません。
○登場人物
・柊かがみ
今作では主人公。努力家で見栄っ張りな性格であるがゆえに、人一倍寂しさに打たれ弱い。本人は否定するも、他称はツンデレ。
・泉こなた
典型的なオタクでゲーム、漫画、アニメが大好物。好きなコトに関して努力は決して惜しまず、良くも悪くもマイペース。
・柊つかさ
天然っ気の強い穏やかな性格。かがみとは双子の妹で、色々対照的。モノを難しく考えず、簡素な思考の持ち主。
・高良みゆき。
文武両道・品行方正でお嬢様。しかし、おっとりした性格をしているせいかドジを踏みやすく、その被害は結構大きかったりする。
ではでは〜『らき☆すた —黒い季節—』スタートです!
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- Re: らき☆すた —黒い季節— ( No.1 )
- 日時: 2010/03/20 22:35
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
第1話
私の頬にふわりと触れたのは初夏を兆す6月の風。暖かくもどこか春の匂いを残すそれは、どこか寂しげだ。
何か春にやり残したモノでもあっただろうか?
何か春に悔むコトでもあっただろうか?
それは考えるだけで私の鬱な感覚を膨らませる。
「はぁ……」
わけもなく溜息がこぼれる。開けっぱなしの教室の窓が気に入らなくて、席を立ちあがり窓に手をかけた。
「柊ちゃん、どうかしたの?」
すると、溜息に反応して峰岸の声が私の右脇から聞こえる。
「ん……ちょっとね」
静かに私は窓を閉め、風をさえぎるとまた席に着いた。
それを追いかけるようにして、峰岸は私の隣の席の椅子を引っ張って側に駆け寄る。
「何かあったの? 私でよければ相談にのるよ?」
「ありがと。でも全然大したコトじゃないから」
にこりとほほ笑む峰岸の優しい言葉に、私の心は少し迷った。なぜなら、私の悩みとは峰岸や日下部には失礼他ならないからだ。
「そう? ならいいけど……」
峰岸は少し懸念そうな表情を浮かべるも、すぐに笑顔に戻る。
「……峰岸って大人よね。ちゃんと私のペースに合わせてくれる」
机に肘をつき、何の気なくそんな言葉が私の口からこぼれた。
「そんなコト……」
峰岸は少しうつむき、頬を赤らめる。その様子は歳相応に可愛らしい姿だった。と、その時——
「おーい! 柊、あやの! ちょっとこっち来てー!」
私達が会話してることなどおかまいなしに、その声は教室の後ろから聞こえた。
「どうしたのー日下部」
声を低くして私は首を後ろへやる。すると、教室の外がやけにざわついているのに気がついた。
「いいから早く来いってば! ちびっ子の教室のガラスが割れた!」
「はぁッ!?」
日下部の言葉に私は即反応する。椅子から立ち上がると、戸をガラリと勢いよく開き、廊下の様子を伺った。そこには黒井先生にこってり叱られているこなたの姿が。哀れ、ガラス一枚に手のひら程のヒビが入っていた。
「あのバカ……」
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