二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【D灰】…空白の歯車…【完結】
日時: 2013/04/13 17:05
名前: なさにえる (ID: HT/LCIMm)

大好きなD灰の二次小説です。
二番煎じな上に完璧な自己満作品に仕上がっております。

ただいま長期休載中……
ホントすいません。。。

◆オリキャラがメインは無理。
◇なさにえるの小説嫌い。
◆荒らし目的。
◇更新が遅いのは我慢出来ない。
◆グロ、流血表現は嫌悪する_____という方はリターン!!!

              ◆・◆・◆・◆・◆・◆

お知らせ:受験終わりました!!!!!
ってわけでようやく更新できそうです。
久しぶりすぎて話の筋を思い出すのにかなりかかりそうですが。

まだこれを読んでくれてる方((いるのか?
これから読もうと思ってくれてる方((こっちこそいるの?
これからもこの小説をよろしくお願いしますm(_ _)m




 †エクソシスト†
ハイネ・ハルシュタット  >>02
クロウ=ネヴィル   >>28
グロリア・カンパネルラ >>138

涙花紅 雪(ねこうさぎ作 >>111
テッサイア・J・ロマーリオ(風作  >>113
黒山 夜(アリス作    >>115
レミシス・クライニー(智那s作  >>174
リンネ(リンネs作     >>182
藍歌(夢樹s作     >>185

 § パスカヴィル §
>>128 ←能力up!!!

 〓ノア〓

†その他†
ジル・ロッド      >>192

              ◆・◆・◆・◆・◆・◆



 序曲 動ク… >>01    裏序曲 蠢ク… >>20

第1章 錆ビタ歯車ハ血デ廻レ >>84
 毒蜘蛛ノ輪舞曲   >>81.>>86
第2章 眠レル仔羊…謳エ狼
  第1夜 >>99  第2夜 >>107
  第3夜 >>119  第4夜 >>125
  第5夜 Side.A >>137 Side.B >>144
  第6夜 >>155  第7夜 >>170
  第8夜 >>179  第9夜 >>192
  第10夜 >>206  第11夜 >>217
  第12夜 >>220  第13夜 >>231
  第14夜 >>239  第15夜 >>252
  第16夜 >>260  第17夜 >>267
  第18夜 >>276  第20夜 >>289
  第21夜 >>296  第21夜 >>298
  第22話 >>301  第23夜 >>303


       第x夜 >>312




              ◆・◆・◆・◆・◆・◆

   § お客様 §
葵様、風様、邪狼様、みちる君様、葉香音様、志筑様、ねこうさぎ様、聖夜様
小毬様、芽留様、智那様、リンネ様、夢樹様、蛍様、道化師様

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Re: 【D灰】…空白の歯車…【3/26up】 ( No.299 )
日時: 2012/03/27 11:14
名前: 葵 ◆m75LyNJ4TQ (ID: ZEuRnT3o)

チートキャラ大好きさ♪

そしてテッサイアの兄貴が、なんというか……うん←

Re: 【D灰】…空白の歯車…【3/26up】 ( No.300 )
日時: 2012/03/27 11:17
名前: ゆい (ID: PNMWYXxS)

これはアメリカのゲームです。1度やってみてください。

これは、たった3分でできるゲームです。試してみてください。
驚く結果をご覧いただけます。


このゲームを考えた本人は、メールを読んでからたった10分で願い事がかなったそうです。このゲームは、おもしろく、かつ、あっと驚く結果を貴方にもたらすでしょう。


約束してください。絶対に先を読まず、1行ずつ進む事。
たった3分ですから、ためす価値ありです。


まず、ペンと、紙をご用意下さい。


先を読むと、願い事が叶わなくなります。


①まず、1番から、11番まで、縦に数字を書いてください。


②1番と2番の横に好きな3〜7の数字をそれぞれお書き下さい。


③3番と7番の横に知っている人の名前をお書き下さい。(必ず、興味のある性別名前を書く事。男なら女の人、女なら男の人、ゲイなら同姓の名前をかく)


必ず、1行ずつ進んでください。先を読むと、なにもかもなくなります。


④4,5,6番の横それぞれに、自分の知っている人の名前をお書き下さい。これは、家族の人でも知り合いや、友人、誰でも結構です。


まだ、先を見てはいけませんよ!!


⑤8、9、10、11番の横に、歌のタイトルをお書き下さい。


⑥最後にお願い事をして下さい。


さて、ゲームの解説です。


1)このゲームの事を、2番に書いた数字の人に伝えて下さい。

2)3番に書いた人は貴方の愛する人です。

3)7番に書いた人は、好きだけれど叶わぬ恋の相手です。

4)4番に書いた人は、貴方がとても大切に思う人です。

5)5番に書いた人は、貴方の事をとても良く理解してくれる相手です。

6)6番に書いた人は、貴方に幸運をもたらしてくれる人です。

7)8番に書いた歌は、3番に書いた人を表す歌。

8)9番に書いた歌は、7番に書いた人を表す歌。

9)10番に書いた歌は、貴方の心の中を表す歌。

10)そして、11番に書いた歌は、貴方の人生を表す歌です。


この書き込みを読んでから、1時間以内に10個の掲示板にこの書き込みをコピーして貼って下さい。


そうすれば、あなたの願い事は叶うでしょう。もし、貼らなければ、願い事を逆のことが起こるでしょう。とても奇妙ですが当たってませんか?






Re: 【D灰】…空白の歯車…【3/26up】 ( No.301 )
日時: 2012/05/19 12:54
名前: なさにえる (ID: ovLely7v)


   第22夜

「う……ら?」


 とぎれとぎれの意識の中でギルバーシュはその言葉を理解出来ずに呟いた。





「そう、裏」

 シエルはそういって笑うとイノセンスが再び発動の光を放った。
 禍々しい黒い光を。


「こいつもグロリアが死ぬと同時にオレに付き、性質までも変化させたのさ」
「殺すなよ」
 そばにたつテッサイアが釘を刺した。
「分かってますよ。テッサイア先輩」

 イノセンスが回転を始め、太陽の方を向いた。

「"地獄ノレンズ"」

 無数のレンズに集められ、更に強さを増した光がギルバーシュの目前で輝いた。
 その危険性を悟っても痺れて身体を動かす事が出来ない。

「安心しろよ。テッサイア先輩とグロリアの分だけで勘弁してやるから……せいぜい全身大火傷ぐらいだ」

 集約された光がギルバーシュに向かって業火の光線となって放たれた。
 逃げる時間はない。
 目映い閃光が狭い路地で炸裂して、一瞬遅れで熱波が広がった。

「あちち」

 シエルはぴょんぴょん飛び跳ねる。
 テッサイアも熱風に思わず目を細めた。
 少し収まると焼けこげた砂の上に横たわるギルバーシュの姿が確認出来た。

「どうすんの?こいつ」
「教団に連れてく。いろいろ聞きたい事があるからな」
「そうはいくか。野良犬共」

 突然響いた女の声に再びテッサイアたちの警戒レベルが跳ね上がった。
 現れたのは栗毛の長い髪を持つ美しい女と荒々しい野獣を思わせる男。輝く紅い瞳と二人にまとわりつく血の匂いが一般人ではない事を告げていた。

「こいつの仲間か」

 手の中でイノセンスを掴みながらテッサイアは呟くが女、ルナはそんな行動には目もくれず淡々と"言葉"を発した。



 、、
「黙れ」

__何が…

 言葉を続けようとしてテッサイアは自分が言葉を発する事が出来ないのに気づいた。
 隣のシエルの困惑した表情を見るとシエルも同じようだ。
 ルナはそんな二人には目もくれず、ギルバーシュに近づくと軽々と肩に担いだ。


__させるか…

 せっかく敵の情報を手に入れるチャンスだ。
 シエルは再びイノセンスで攻撃をしようとしたがルナはそんな行動など気にも止めていないようにすたすたと歩いていく。


 、、、
「動くな」



 再び発せられた言葉でシエルは動く事さえ出来なくなった。
「無駄だ。さっきの攻撃は遠目でも見えた。お前はどうやら太陽の光を媒体に強力な攻撃を生み出すようだが、もう日も傾いている。こうしているあいだにも。もはや先ほどの威力はでないだろう」

 悔しいがその通りだ。
 シエルは動く事も出来ずその行動を目で追う事しか出来なくなった。

「帰るぞ」
「なぁ、ルナぁ」
「仕事は済んだ。タイムオーバーだ」
「たった五分しかすぎてないだろ」

 ヴォルフの腕に赤い光がともった。
 その光を見てテッサイアはシエルと同類の、しかもそれ以上の危険性を感じ取った。

__ありゃあ、ヤバい

「一瞬で終わるさ」

  、、、
「やめろ」

 先ほどテッサイアとシエルに向けられたのと同じ強い"言葉"がヴォルフに向けられた。
 ルナの方を向いたヴォルフの紅い瞳がルナのそれとぶつかり合った。
 見えない戦いが繰り広げられているような一瞬の沈黙。結局それに軍配を上げたのはヴォルフだった。
 手の光が消え、しぶしぶといった表情でため息をついた。
 同時に空気が揺れるとルナとヴォルフ、そしてテッサイアとシエルの後ろに同時に人が現れた。

 一つは方舟から、もう一つは白い球体から。



 方舟から現れたアレン、リナリー、レミシスは目の前の状況に一気に戦闘態勢にはいった。
 一方のタウは目の前のヴォルフとルナの殺伐のした空気を感じ取ってため息をついた。


__イカレ帽子の処刑決定。



「ルナ、ヴォルフ。時間だぜ」
「あぁ」

 ギルバーシュを担いで、二人は屋根の上に飛び乗った。


「テッサイア、グロリア。大丈夫ですか?」
 イノセンスを発動させたアレンが動けない二人のそばに駆け寄った。

「あぁ、あの女ノ性で動けネェけどな」
「どうやらあいつら、オレらを殺す気はネェみたいだけど」

「オレ?」
 グロリアの事情を知らないアレンはシエルの言葉を聞いて疑問符が浮かんだ。

「あぁ〜、面倒から説明あと」
「はぁ……」


 混乱するエクソシストをよそに屋根の上では再びヴォルフが手に光を纏い始めていた。

「相手からこんなに来てくれたんだ。ここはいっきに始末しとくのがいいよなぁ」
         、、、
「ヴォルフ!!!やめろ」

 ルナが真っ赤な瞳で"言葉"を発するが今度は軍配はヴォルフにあがった。




「そもそも、仕事を終えた時点でオレは時間なんて関係ねぇ」





    ヘル
___地獄___







 ヴォルフの手の光が血のように紅く輝いた。



「やばい」
 その光景を目撃したレミシスが警戒の言葉を発した。


__間に合うか

           シエル
 シエルは目を閉じると自分を閉じた。





「じゃあなぁ」



 ヴォルフの言葉が終わると同時に黒い光が炸裂した。
 一瞬でヴォルフを中心にした周囲、エクソシストたちを含んだ数mが球体を描いて塵と化した。土煙が舞い上がり何も見えなくなる。



「死んだか?」



 そう言った途端、脳天にルナの踵が落とされた。
 激痛にうずくまるヴォルフを目に怒りを称えたルナが見下ろした。


「お前は私たちを殺す気か!」

 とっさにルナがタウやギルバーシュ、自分を力で守らなかったら一緒に塵になっていたかもしれない。
 となりでタウも冷や汗をかいてヴォルフを睨んだ。

「そのうえ、奴らまで殺し損ねたな」
「あ?」

 ヴォルフはエクソシストのいた方向を見て、舌打ちをした。
 アレンたちはアレンのイノセンスの盾とシエルが消えた事で再び人格を取り戻したグロリアがイノセンスで守ったおかげでほぼ無傷でいた。


「これで気が済んだか?仕事は済ませた。帰るぞ」
「あぁ」
 その言葉でタウが周囲に半透明な球体を生み出して仲間を包んだ。
「待て!!!」
 リナリーが黒い靴を発動し、その球体に蹴りを放った。
 が、鈍い衝撃が走っただけでヒビすらはいらない。

 タウはそんな薄い笑いを浮かべてリナリーに手を振った。









                      __________あれ???




 その姿を見たリナリーの中で何かが引っかかった。
 動きが鈍り第二撃を放つ時間はなかった。






____パチンッ!



 指をならす音と同時に弾けた急とともにパスカヴィルは消えた。




「リナリー?」

 アレンが心配そうにリナリーを見た。
「どうかしたんですか?」


「……なんでもないわ!さっきあの女の子に攻撃された足で蹴ったもんだからちょっとね」
「そうですか…無理しないでくださいよ?」

 レミシスが怪我の治療をしているテッサイアやグロリアの方に走るアレンの後ろ姿を見てリナリーは考えた。





 
                 ______私、どこかで彼を……






 疑問を抱えるもリナリーはそんな心配を振り払い仲間のところへ走っていった。














___ロシア

Re: 【D灰】…空白の歯車…【5/19up】 ( No.302 )
日時: 2012/05/20 17:49
名前: 葵 ◆CTx8mbrkTA (ID: ZEuRnT3o)

ロシアっつったら……ラビのいるとこかw

つーか全くもってグロリアがハイスペックな人間になりましたねwww
まぁエクソシストって時点でハイスペックなんだけどもw

Re: 【D灰】…空白の歯車…【5/19up】 ( No.303 )
日時: 2012/07/01 12:29
名前: なさにえる (ID: VKAqsu.7)

   第23夜

 ロシア———


 研究所の前でシリスと対峙するラビ、雪、ブックマンの戦闘はまだ続いていた。
 戦況はあまりラビたちに芳しいものではなかった。
 シリスの音の攻撃で神経がイカレて手が震える。
 音波の物理攻撃も可能なようで周囲には雪のイノセンスが作りした氷の固まりが刃物で切ったように切断されて転がっていた。

「あいつの能力は音みたいだけど厄介すぎる」
「まだ耳が正常になおっとらん」
「ほっときゃなおるさ」
「めっちゃ投げやりじゃな」
「ぶっちゃけどうでもいいさ……」
「なんじゃと!」
「黙ってくれ、頼むから」

 絶えかねて雪が突っ込んだ。

「キミら、馬鹿なの?そんなんじゃ僕に一生勝てないよ」
 シリスからもこの能天気な言葉に対してつっこみをいれる。

「勝つさ」
 シリスは氷の銃をかまえると氷の弾丸を放つ。
「クラッシュ!」
 無数の小さな氷の弾丸が撃ち込まれた。が、シリスは避けようともせずに大きく口を開いた。
 びりびりと空気を震わせるいやな音が響いて、それが鳴り終わる頃には氷の弾丸は粉々に崩れ落ちていた。
「駄目駄目、こんなんじゃ」

「そうかよっ!んにゃろ!!」
 ラビはやけくそに叫ぶとイノセンスを振りかぶった。
「火判!」
 雪の表面が溶け、火の文字が浮かび上がる。その紋章から火の蛇が召還され、周囲の氷を溶かしシリスにせまった。
 シリスは残っていた氷を盾にしながら必死に逃げた。
「あちち」
 器用に身をかわして避ける。
 その様子を見て雪はははんと納得した。
 シリスの能力は音を利用した物。雪やブックマンのような物理攻撃は音によって破壊したり軌道を変更したり出来るがラビの火判は炎の攻撃。物理攻撃と違い、音で消す事が出来無いのだ。
「ラビ!」
 そう叫んで目でコンタクトをとる。

「クリアクラック!」
 能力全開でシリスの周囲に氷を集約させて動きを止めた。
「くそ」
 動こうとしたが足が雪で固められ抜けない。それを見計らってラビが再びイノセンスを振りかぶった。
「じゃあな……」

____火判!!!!!


 特大の火の蛇がシリスに迫った。俊敏な動きでたとえ氷が先に溶けたとしても逃げる暇はない。
「行け!」

 指先をシリスに向ける。

 が、シリスは突然叫び始め____



「嘘だろ……」

 ラビは思わず呟いた。
 シリスの目前に迫っていた火の蛇は突如蒸発するように姿を消してしまったのだ。
 呆然とする三人の前でシリスは雪の上をごろごろ転がっていた。どうやらさっきの火がマフラーに引火したようだ。
 雪であらかた身体も冷えたところでシリスは「よいしょ」と立ち上がった。

「惜しかったね、動けなくしたあとで打ってたらもしかしたら怪我くらいさせられたかもしれないのに」
「お前、炎まで消せるのか」
「キミの火と合致する音さえ分かれば簡単にね」
 得意げな表情を浮かべるシリスは憎たらしい事この上ない。

 と、不意にシリスは首を回して研究所の方を向いた。

「え、もう終わりなの?」



「?」
「なんだ?」




「結局ドロシーだけで遊んでんじゃん」


「時間?待ち合わせったって………………わかったよ」



「誰と話してるんじゃ?」
「あの研究所で暴れてる奴か」


 シリスはため息をつきながらラビの方を向いた。

「最後にお返しだけさせてよ」
「は?」

 怪訝そうに首を傾げるラビに向かって突如シリスが走った。

「ヤバい」
 雪はイノセンスの能力で氷を操った。


 ガンッ____!!!


 鈍い音がしてシリスはラビの前に現れた氷の壁に阻まれた。
 同時に研究所の入り口が破壊される音が響いた。


「ゲームオーバー……ここまでみたい」

 シリスは残念そうにいうと一歩後ずさって口元を隠していたマフラーに手をかけた。赤い眼がいっそう輝く。


 それをみたラビたちはあわてて耳を塞いだ。



「_____"音"」



 シリスの開いた口から甲高い嫌な音が響き渡った。
 周囲に散乱していた氷が砕け散り樹木が軋む。
 耳を塞いでいても漏れ聞こえてくるその音が三人の神経を震わせ、思わず膝をつく。

「っ……」
 脳までも揺さぶられ、雪の意識が薄れる。


「ち、くしょ…………」

 雪は腕を動かそうとしたがそう出来ず、意識は完全に暗闇に落ちた。


 その様子を見てからシリスは口を閉じ、軽い足取りでドロシーの元へ走っていった。





……






「……」

「…僕が」



「……ラ…!雪!…マン!」





 暗闇から聞こえる声、その声に引っ張られるようにラビはうっすら目を開けた。

「ん……」

「気づいたか」
 マリがやさしく言った。となりでレミシスが嬉しそうにラビを見下ろしている。

「……敵は?」
「どうやら逃げたようだ。今、他のエクソシストが研究所と周囲を見てるが多分見つからんだろうな」

 ラビは身体を起こそうとしたがどうもうまく身体が動かせない。

「やめとけ、あいつの音で神経いかれてんだ。多分」

 隣で同じように寝ていた雪が呟いた。

「気づいてたの」
 レミシスが驚いたように聞いた。
「ちょっと前にな。身体は痺れて言う事きかネェよ」
「そうじゃな」
 同じく目を覚ましたらしいブックマンも同意した。

 そこへ翼の羽ばたく音がしてリンネが空から舞い降りた。

「やっぱり逃げられちゃったみたい。足跡も途中で消えてた」
「そうか」

 そこへ神田と夜も帰ってくる。

「とりあえず本部に報告だな」

 マリはそういうと器用に雪とブックマンを背負った。

「ユウー!!!背負ってくれさぁ」
「オレのファーストネームを呼ぶんじゃねぇ。おいてくぞ」
 そう叫びながらも(多少乱暴にではあるが)ラビを背負う。





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「帰ろう、本部へ」

 レミシスが癒しの音楽を奏でながら言った。
 方舟が地面から現れる。




 エクソシストたちは光るゲートの中へ消えていった。


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