二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 欠落製品の親戚少女—REBORN×戯言—
- 日時: 2010/05/13 17:54
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
クリック有難うございます!
主人公がいーちゃんの親戚で、戯言を得意とします。
裏世界とはまだ関わりを持っていない設定から始めます!
頑張ります!
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- Re: 欠落製品の親戚少女—REBORN×戯言— ( No.1 )
- 日時: 2010/05/13 18:32
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
登場人物紹介
語り部
・六条 錬
通称れーちゃん。
戯言使いでいー君の親戚。
並中に通っている。
容姿:いー君ソックリ。黒髪黒目。結構美形だったり。
武器:戯言。
通り名:戯言使い・絶対理論・欠落製品
一人称:僕
二人称:キミ・名前
・サンプルボイス
「本当戯言だよ」
「欠落製品はそんな事判らないよ」
「宜しく」
・目次
第零幕
第一幕 観覧者《傍観者》
- Re: 欠落製品の親戚少女—REBORN×戯言— ( No.2 )
- 日時: 2010/05/13 18:07
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第零幕
僕は欠落製品だ。
親戚の男の子がそう言っていた。
今でも交流はある。
それに——僕も、欠落製品なのだから、お互い通じるものはある。
只——毎回吐き気を催しているけど。
僕の通っている中学校は、並盛中学校。
並盛町に存在している中学校だ。
その中学校は毎回爆発が起きるし、変な噂が行きかうし、変な事件が起こったりと波乱万丈な日々がある。
僕は——観覧者だから、傍観者だから。
そういうのに、関わらない。
関わらないが——関わってしまう。
巻き込まれてしまう。
これを——無為式というらしい。
僕は欠落製品であり、戯言使いだ。
平和な並盛町は物語を開始する——。
- Re: 欠落製品の親戚少女—REBORN×戯言— ( No.3 )
- 日時: 2010/05/13 18:31
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
第一幕 観覧者《傍観者》
僕はキミには無関心だ。
◆
「・・・起きます」
嫌な夢を見た。
気にするな、いつものことだ。
僕は立ち上がり、並中の制服となるブレザーを着る。
洗顔をして歯を磨き、鞄を持つ。
朝食は食パンだ。
食パンを頬張りながら僕は玄関のドアノブに手をかける。
「行ってきます」
誰もいない空間にその独り言は響いた。
◆
並盛中学校は風紀委員という組織で支配されている。
何故そんなことが必要なのか、多分自己満足だろう。
僕は風紀委員の立つ校門を通り過ぎようとした。
「オイ、お前、ネクタイはどうした!」
あぁ・・・忘れてた。
僕は思い口を開く。
「昨日教室に忘れたんです。体育があったんで」
「そうか、通れ」
戯言だけどね、
僕は独り言でそう呟いた。
◆
教室に入れば生徒が騒ぎ出す。
鞄を自分の机に乗せ、ボォッと窓の外を見据える。
大空が広がり、太陽がある。
雲が大空に固有に存在し、朝の霧が広がり朝露が滴り落ちる。
風はフワフワと気持ちよく吹く。
まぁ、戯言だけどね?
「・・・」
「おはよう、錬君」
僕に話しかけて着たのは沢田綱吉。
イジメらレッ子だ。
随分前に偶然助けてしまった僕を勝手に友達と位置づけた。
随分。困った物だ。
僕は君のことがすきでも無いし嫌いでもない。
無関心だ。
それは、何よりも非道で極悪な感情だろう。
嫌いになっても構わないさ。
僕はこうして、毎日を過ごしている。
- Re: 欠落製品の親戚少女—REBORN×戯言— ( No.4 )
- 日時: 2010/05/14 07:58
- 名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)
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勘違い。
◆
「・・・疲れた・・・」
体育の授業はあまり好きではない。
というのも、周りが五月蝿いからであって、けしてつまらないのではない。
僕は息を吐き、机に突っ伏す。
——と。
僕の頭にいやすぎる感が横切った。
「・・・」
僕の隣に、《誰か》が座った。
「・・・キミ・・・誰だっけ」
「忘れたのかよ。俺は山本武って言うんだぜ?」
にこやかに笑う彼。
だけど、違う。
何かが。
足りないような気が。
「・・・?」
僕がその足りない何かに首をかしげていると、沢田綱吉が僕に話しかけてきた。
「錬君。ちょっと、いいかな・・?」
「何?」
「放課後・・・体育館裏に来て欲しいんだ」
「・・・?うん」
僕は、うなづいた。
頷いてしまった。
◆
放課後。
約束どおり体育館裏に来たが——何も無い。
僕は嫌な予感を抑えながら、彼を待った。
すると、
「遅くなってゴメン!」
彼が走りながら僕に近づいた。
「で、何?僕に用って」
「あ、えと、あの」
焦りながら彼は静かに言う。
「俺・・・錬君のことが好きなんだ!付き合って欲しいなって・・・」
・・・僕は沈黙した。
えと・・・
これ、告白だよね・・・。
「・・・ゴメン。僕、まだそういうのに——」
ゾクリ、
瞬間背筋に冷たいものが走った。
僕は後ろに飛びのける。
僕のいた場所に銀色に光る何かが振り下ろされた。
「———ッ!」
「———逃げないでよ」
冷たい眼差しで僕を見つめる沢田綱吉が居た。
冷酷で冷淡で孤独で虚空で虚ろで悲しみで怒り——。
色々な感情が混じっている。
僕は無表情のまま彼を見つめる。
「逃げないでよ。ねぇ、錬君は人に、他人に《怪物》って言われた事ある?」
「無いよ」
僕は即答した。
だけど僕は《人間じゃない》と言われた事がある。
人間らしい感情なんて持ちえてないからだろう。
「ねぇ、何でキミまで俺を《拒絶》するの?」
キラッと、ナイフが日光に煌く。
だけど、綱吉君。
君は何も判っていない。
僕が何時、キミを拒絶した。
戯言にも程があるよ・・・。
「殺したいなら殺せ」
「・・・!」
「僕は殺されたって傷ついたって構わないさ。誰にも生きろと言われて無いし、死ねとも言われて無いんでね」
僕は綱吉君を見据える。
完全に動揺している。
「——なんで」
「僕はキミの事を拒絶したんだろう?少なくとも君はそう思っている。だけど——
僕を殺したって何も世界は動かないよ」
「——!」
その言葉が決定打のように、彼はナイフを落とした。
「・・・」
「・・・」
お互い無言だった。
何もしないし何も喋らない。
時の止まった空間がそこにあった。
「お前、スゲーな」
そこに、
高い声が響いた。
「リボー・・・ン・・・」
虚ろな眼で彼はある物体を見据えた。
「・・・赤ん坊?」
「チャオッス」
人類の法則を無視した赤ん坊が、そこに居た。
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