二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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Blood of vongole—REBORN—
日時: 2010/05/14 22:35
名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)

クリック有難うございます!

ちなみに題名の読みは《ブラッドオブボンゴレ》です。
今回はもう一つのブラッドオブボンゴレを持つ少女が主人公です!
頑張っていきますんで!




・目次
登場人物設定
第零話
第一話 時車
第二話 出会い
第三話 リボーン
第四話 リング
第五話

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Re: Blood of vongole—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/05/14 17:15
名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)

第零話


「母さん・・・?」

何で母さんが血まみれで倒れてるの?

何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で


ナンデ?


「母さん・・・?」
俺は、ゆっくりと、自分の手を見た。

           真っ赤な血。

真っ赤な真っ赤な血。

僕が、殺した?

        ナンデ?ボクガコロシタ?


「・・・あ・・・ぁ・・・ぁあぁぁああぁぁぁあああああぁぁあぁぁああぁあぁぁああ!」

「刹那・・・」
「・・・か、あさん・・・俺・・・!俺・・・!」

絶望に染まる視界。
悲しみに染まる思考。

感情なんてもう無いも同然。
歓喜など無いも同然。

「・・・大丈夫、よ・・・」
「母さん・・・?」

「こちらに、来なさい・・・」

俺は母さんの隣に座る。
母さんは人差し指をおでこにスッと指し伸ばす。

          —ボォッ・・・

「母さん・・・?」
「・・・これで、大丈夫・・・」

母さんは力が抜けたように倒れた。

「母さん!?」



——俺の隣には、金色に黒く光る、リングがあった

Re: Blood of vongole—REBORN— ( No.3 )
日時: 2010/05/14 17:31
名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 時車


「行って来る」
「おう」

俺は鞄を担いで外に出る。
外は澄み渡った晴れた大空が広がっていた。

「刹那!弁当忘れてる!」
「あー・・・」

俺は嫌忌から弁当を受け取り、鞄に突っ込む。

「ったく、忘れすぎだろ」
「ん、悪い」

俺は嫌忌と並んで歩いていく。



「転校初日に遅刻・・・何かスゲーいやなんだけど」
「わりぃ・・・」

嫌忌がシュン、とへこむ。

俺は溜息を付いて校舎に取り付いている時計を見た。

現在8時10分。

嫌忌が遅すぎた所為だった。
「行くぞ」
「ああ」
俺は校舎の中に入っていく。

俺は知らなかった。

嫌忌が、凄く悲しそうな表情をしていた事に。



「スイマセン、遅れました」
「遅いぞ。さっさと自己紹介しろ」

俺は教室の教卓の前に立つ。
髪が揺れる。
「六条刹那です・・・宜しく」
「じゃあ席は、《沢田》の隣だ」

沢田、と呼ばれた青年が手を上げる。

俺は彼の隣に座り、
「宜しく」
「あ、うん、よろしくね!」
手を、握った。

          —バチッ

「「!?」」

手に静電気のようなものが走った。
お互い顔を見合わせる。
「・・・!」
「あ・・・俺にソックリ・・・」
お互い、容姿が似ていた。
だが、それはどうでもいいことだろう。
俺は手を見る。
「あ、あの、もう一度手を握ってもらえませんか?さっきみたいに・・・静電気が走ったら・・・」
俺は大人しく手を握る。

何も起こらない。

「よかった・・・」
「(さっきのはなんだったんだ・・・?)」




        —時間は回りだした。

—時空は回りだした。

数百年の時を超え、彼と彼女が出会い始める。

記憶と力を失った少女は何を思い、何を感じ始めるのだろう・・・。

Re: Blood of vongole—REBORN— ( No.4 )
日時: 2010/05/14 17:48
名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)

第二話 出会い


昼休み。
嫌忌が教室を訪ねた。

「刹那!大丈夫か?」

「・・・何そんなに心配してんだよ」
俺は機嫌が悪い。
質問攻めにされた挙句、あの沢田とかいう少年と容姿が似ていることで人目を引いていた。

それで機嫌が悪い。

「・・・そうか・・・大丈夫か・・・」
「だから何なんだよ・・・」

俺は牛乳パックの牛乳を飲みながら、ギロッと嫌忌を睨む。

「睨むなよ(汗)それより、お前体に異常とか無いか?」
「ねぇよ。さっきから何なんだよ」

俺はプイッと横を向いた。

嫌忌は焦りながら弁解する。
「何でもないならいいんだ・・・。まだ、か・・・」
「?」
俺は不思議になりながら、牛乳を飲んでいた。

「お、刹那!」
「ゲッ・・・」
「刹那君、ここにいたんだ」

屋上の扉から三人組が入ってきた。

沢田綱吉と・・・。

「誰?」
「あ、俺山本武な。宜しくな!」
「・・・」
「ご、獄寺君・・・」
「ケッ・・・獄寺隼人だ・・・」
俺は興味なさそうにして、牛乳を飲み始める。
「お前も牛乳すきなのか?」
山本が俺の牛乳を見てそう言ってきた。
「・・・別に」
「そーか!」

「・・・刹那。俺、もう行くな」
「・・・?あぁ」

嫌忌は気難しそうな表情をしながら屋上から出て行った。

「あの、さっきの人は?」
「あぁ、俺の兄貴」
「格好よかったのな!」
「まぁ、兄貴は顔はいいからな・・・」

俺は納得しながら、昼休みを彼らと過ごした。




「・・・刹那・・・お前は・・・まだ、知らなくていい・・・」

——呪われた、力は・・・。

Re: Blood of vongole—REBORN— ( No.5 )
日時: 2010/05/14 18:14
名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)

第三話 リボーン


「刹那君!」

放課後。
鞄を持って帰ろうとすると沢田が俺に話しかけてきた。
「あの、よかったら一緒に帰らない?」
「・・・——いいけど」
「じゃあ、一緒に玄関に行こうか」



玄関にたどりつくと既に嫌忌は帰っているらしく、靴が無かった。

山本と獄寺が近づく。

「お、刹那、お前も一緒に帰るのか!」
「ケッ・・・」

相変わらず無愛想な獄寺に山本は笑いかける。

俺は無表情のまま、彼等を見て靴を取り出し、履き替える。

「チャオッス」
「・・・赤ん坊?」

何で赤ん坊が立って喋ってる訳?
俺は頭の中が?マークで一杯になった。
「リボーン!」
「リボーン?」
リボーンという名らしい。
俺は赤ん坊を見据える。

「! お前は・・・。」
「?」

俺の事知っているのだろうか。

だけど俺は知らないし・・・。
何処かですれ違ったとか?
「・・・とにかく、自己紹介だ。六条刹那だ」
「あ、あぁ・・・」
焦ったように彼は言った。
俺はそんな彼を完全に無視して鞄を持ち、三人組を見た。
「じゃあ帰るぞ」
「う、うん!」



「ここが刹那君の家・・・?」
「デケーのな!」

普通だと俺は思うけど。

「お前・・・豪邸じゃねぇか・・・」
「普通だろ、」
俺は和風の戸に手をかけて三人組に手を降る。
「じゃあ明日」
「うん!」
「明日な!」
「ケッ・・・」


明日はまた最高な日になりますように。

俺は薄っすらと笑いながら、戸を閉めた。

Re: Blood of vongole—REBORN— ( No.6 )
日時: 2010/05/14 22:34
名前: 消失 (ID: X9/3/8Rv)

第四話 リング


「・・・嫌忌、行って来る」
「あぁ、行ってらっしゃい」

嫌忌はニコニコ笑って俺を見送った。

俺の右手には花束。
俺は、戸の取っ手を取って、珍しく走った。



「・・・母さん」

バサッと、俺は花束を花瓶に差し込む。

水を入れ替え、墓を綺麗に掃除する。
数珠を腕にはめ、手を合わせる。
「・・・」
眼を閉じて、意識を沈める。
「・・・よし」
俺は立ち上がり、墓場を去ろうとした。


《———刹那》


声が聞こえた。
俺は立ち止る。

「母さん・・・?」

墓場の前に母さんが立っていた。
金色の髪をたなびかせ、俺ににこやかに笑っていた。

《彼方に・・・託したい物があります》
「え・・・」

ポアッと手の平に黒い炎が燃え上がる。

「・・・リング・・・?」

《そうです、これを・・・彼方に》

「何で、こんな物・・・?」

《もう直ぐ・・・必要となる時が来ます・・・それまで・・・預かってください》

「! 母さん・・・!」

母さんは静かに、消えていった。

俺は手の平にあるリングを握り、涙を静かにこぼした。


《もう直ぐ、必要な時が来る・・・そうよね・・・































































                ジョット・・・》


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