二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【BLEACH】桜の記憶、溶ける雪
- 日時: 2010/05/30 18:21
- 名前: 黄緑 (ID: MxG1iUVx)
こんにちは!はじめましてです。
このページはBLEACHの白哉とルキア(あと緋真とか)を中心に書いていくつもりです。
末永く宜しくお願いします。
第1章〜兄と姉と妹と〜 >>1
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- Re: 【BLEACH】桜の記憶、溶ける雪 ( No.1 )
- 日時: 2010/05/30 18:19
- 名前: 黄緑 (ID: MxG1iUVx)
第1章〜兄と姉と妹と〜
雨が降っていた。
耳が痛くなりそうなくらい強い雨だった。
傘を隊舎に持ってくるのを忘れたルキアは、土砂降りの中を走っていた。
やっとの思いで朽木邸にたどり着いた。
玄関に入ると、安堵して思わず倒れこみそうになる。
息を荒げていると、それに気が付いたのか屋敷の奥から白哉がやってきた。
「・・・どうした、濡れているではないか」
「申し訳ありません・・・傘を忘れてしまって・・・」
「朝あれほど言ったではないか。それに十三番隊隊舎には置き傘は無いのか?」
「他の隊士たちに全て持っていかれました」
「・・・・そうか・・・・」
フッと白哉が後ろを向く。
「早く風呂に入れ。風邪を引く。着替えは後で使用人に持っていかせる。」
淡々と喋る白哉に対してルキアは申し訳なさそうに「はい」と返事をした。
ルキアが風呂から上がると、脱衣所には着物が一着置いてあった。とても綺麗な桜色の着物だ。・・・しかし、それは自分のものではない。でもどこかで見た事のある着物。
不思議に思ったルキアは白哉に聞きにいくことにした。
白哉は書斎にいた。
「あの・・・兄様・・・」
「どうした?」
持っていた本の頁をめくりながら答える。
「この着物・・・私のではないと思うのですが」
自分が今着ている着物を指しながら言う。
「あぁ。緋真のだ。」
あっさり。
「って・・・ぅえぇぇぇ!!!い・・・・・良いのですか!そんな大切なものぅを!!」
半ば何を言っているのか解らなかったが・・・気にしないことにした白哉はルキアを見据えた。
「取っておいても誰も着れぬのだ。大きさもちょうどいいのだからお前に譲ってもいいと思ってな」
譲ってもいい・・・?
少々カンに障る言い方だった。
「用はそれだけか?」
本に目を戻しつつ言う白哉にルキアは
「それだけかって・・・・大問題ですよ!! だって・・・だってこれ姉様の着物なんですよね! 私なんかが着たら・・・・」
口ごもった
「お前が着たら何か問題なのか?」
閉じかかっていた口を再び開ける
「・・・・身分が違いすぎます。緋真様は兄様の妻。私はその妹に過ぎません。ですから————」
「お前は私の妹だ」
凛と通る白哉の声。
ルキアの表情が晴れる。
「身分がどうした?お前はまだそんなことを気にしていたのか?」
「・・・そうですね。 兄様は私の兄です!緋真様は私の姉。ただそれだけなんですよね・・・」
着ている着物に手を当てる。
心成しか、緋真との思い出が蘇るような気がした。
本当は何も覚えていないのに。
ふと、微笑む。
そんなルキアを見て白哉が声をかける。
「私は、お前も緋真も同じくらい愛している。家族として。」
最期の一言は少々余計に思うルキアだった。
- Re: 【BLEACH】桜の記憶、溶ける雪 ( No.2 )
- 日時: 2010/06/11 19:04
- 名前: 風 (ID: yT/m5VPA)
- 参照:
初めまして。
同じくBLEACHの小説執筆してます風です。(小説は作成者名が古いHNの秋空になっています)
朽木隊長の考えが原作に近い感じで良いと思います。
ルキアも女らしい感情の機微があって良いですね^^
キャラクタの情感に対する描写が非常に丁寧だと思います!!
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