二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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本当の恋って何ですか?—REBORN—
日時: 2010/06/09 19:58
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

クリックサンキューです!


—お前が好きなんだ。

—だけど、俺はお前を傷つけてしまう。

—壊してしまうんだ・・・。


この小説ではツナが暴力的で、山本が主人公に告白して獄寺が恋をする、勘違いな恋の話です。


—本当は、私は彼方が好きなのに。

—彼方は暴力を振るう。

—山本達の思いを無駄になんかしたくないし・・・。

—・・・本当に私が好きなのは、誰なんだろう。





・目次
第零話
第一話 狂ったホウカイ
第二話 気付かないカンジョウ
第三話 節穴のオモイ
第四話 判らないキモチ
第五話 ザワツク感情
第六話 ヤサシサ
第七話 変わり始めるカンケイセイ
第八話 心の中のクロイモノ
第九話 雨と大空のイイアイ
第十話 揺らぐヒトミ
第十一話
第十二話
第十三話

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Re: 本当の恋って何ですか?—REBORN— ( No.1 )
日時: 2010/06/09 15:24
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零話


冬の日。
私は沢田綱吉と出会った。

春の日、
雲雀恭弥君と出会った。

夏の日、
山本君と獄寺君と出会った。

秋の日。
全てが狂いだした。

全てが。


「・・・ッ・・・」


鋭い痛みが頬に走る。

殴られたのだ。
その頬を押さえ、彼の顔を見る。

「まだそんな眼でいられるのか・・・」

ガッ

殴り続け、蹴られる。
痛みが、激痛が走る。


私は、静かにその暴行を受ける。

Re: 本当の恋って何ですか?—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/06/09 15:55
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 狂ったホウカイ


「・・・」
「ハァ・・・またやられたんでしょ?」

保健室。

私は雲雀さんの治療を受けながら窓の外側を見ていた。

右目には眼帯を、左手と右手には包帯や絆創膏を貼っている。

ソレを痛々しい眼で見る雲雀さん。
私は右手で左腕を押さえる。
「大丈夫です。私が悪いんですから」
「・・・キミはぜんぜん悪く無いでしょ」
そういいながら私を立たせてくれる雲雀さん。
体に鈍い痛みが走るが・・・なんとも無い、今の私には。
「シャマルは・・・」
「あぁ、あのヤブ医者ならどっか行ったよ」
そう言って再び呆れる雲雀さん。
私は俯き、首に下がる銀時計を触った。

「・・・では、有難うございました」

「うん、気をつけなよ」

私はフラフラした足取りで保健室を出て行った。
保健室を出れば、山本が居た。

「・・・山本?」

「刹那!お前・・・またツナにやられたのかよ・・・」

ガッと肩を掴まれてがくがくと振られる。

結構、痛い。

「山本・・・止めて」
「あ、ゴメン!」
山本が方から手を離す。
「・・・何でお前は、ツナから離れないんだ・・・?」
山本が苦しげな顔をした。
「・・・ツナは、やっぱり好きだから」
そう言って私は今日初めての笑顔を出した。

山本は少し、俯いたけど直ぐに顔を上げて、私を抱き締めた。


「俺・・・せつなが好きだ・・・」

「・・・」


私は、山本の声を聞いていた。
私は答える。

「・・・——ゴメン・・・」

もう少し、考えさせて。



山本が刹那の事を好きだッテ言うことは、前々から気付いていた。

俺は胸が苦しくなる。
あの十代目も、好きなんだ。
だけど、それはきっと気付いていない事であって。

俺は、切ない心を抑え、その場を離れていった。

Re: 本当の恋って何ですか?—REBORN— ( No.3 )
日時: 2010/06/09 16:24
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第二話 気付かないカンジョウ


フラフラとその後、私は校舎を回った。

放課後なので殆どの生徒は部活に励んでいる事だろう。
私は少し息を吐いて、二年A組・・・私のクラスへ入った。

勿論、そこにはあのお方が居る訳で・・・。

「チャオッス」

「チャオッス・・・」

私は苦笑いで赤ん坊へ挨拶をする。
「またツナにやられたのか?」
「まぁ、ね・・・」

私は目線を逸らす。

リボーンは無表情で、というか感情が判らない顔で言う。
「今度は何をして来いっていわれたんだ?」
「宿題」
「ワンパターンだな、アイツも」

呆れながら言うリボーンに私は苦悶の表情をする。

「どうした?」

「・・・さっき山本に告白された」

「そうか・・・(判ってたが・・・早いな・・・)」

すると教室の扉が開いた。

そこに居たのは沢田綱吉・・・——通称ツナ。

天才なのに人に宿題を押し付ける。
私は少し苦笑いを浮かべた。
隣を見れば既にリボーンは消えていた(早いな)。
「・・・」
私は無言。

ガッと髪を握られる。

少し痛い。(地味に痛い)

「お前、何俺の許可無く他の奴に会ってんだよ」
「私の勝手でしょ」

ガッ

壁に顔を押し付けられる。

「ッ・・・」
声にならない悲鳴が出てしまった。
「本当無様だな、何時も強気の癖に」
「・・・強くない」
反論すれば殴られる。
蹴られて、体中に傷が増える。


「止めろよツナ!」


すると山本が入ってきてツナを止め始める。

ツナはこれ以上無いくらいの殺気を迸り、冷酷な眼で山本を見た。
「・・・離せ」
「離す訳にはいかねぇ。刹那はお前を怖がってるんだ!」
「・・・」

違う、怖がってなんか居ない!

私は体を起こす。

「刹那、お前体を無理矢理・・・」

「五月蝿い・・・!」

私は体を起こした。
山本を少しだけ睨む形となる。
「山本・・・御願いだから、ツナを苛めるな・・・」
「・・・お前は甘すぎるんだよ・・・」

山本はそういいながら、教室を去っていった。



刹那が俺を怖がってるのは、知っている。

何時も苦しそうな表情をして、俺を見ている。
涙を流したこともあった。
だけど、俺はこうしないときっと壊れる。
壊れて、きっと、もう俺じゃなくなるような気がする。

だから、俺はお前を傷つけているんだ。



築かないカンジョウ。

Re: 本当の恋って何ですか?—REBORN— ( No.4 )
日時: 2010/06/09 16:49
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第三話 節穴のオモイ


アレからツナは直ぐに去って行った。

苦しい感情を抑えながら廊下を歩く。

「・・・刹那ちゃん・・・また傷増えてるよ・・・!」
「アンタ大丈夫なの?」
「・・・うん」
黒川さんと京子ちゃんが心配そうに訪ねて来た。
私は苦笑いを浮かべながら頷く。

「にしても沢田、変わりすぎよねー」
「うん、ツナ君・・・どうしたのかな・・・」
「・・・私の所為だ・・・」

きっと、私の所為だ。
きっと。

「あんたの所為じゃないよ」

「そうだよ、何か、きっとあるんだよ」

そう言って私を慰めてくれるのは嬉しい。
だけど、余計に苦しくなる。
「・・・京子ちゃん、きっとわたしはツナを壊した」
「え・・・」

「私、さ、ツナをきっと壊したんだと思う。存在自体が、私の存在が壊したんだ・・・!」

すると、京子ちゃんたちはいっそうに悲しげにして、言う。

「違うよ・・・!きっと、訳があるんだよ・・・」
「・・・」

すると向こう側から獄寺君が歩いてきた。
その表情は凄く、複雑そうだった。

「・・・刹那、また十代目にやられたのか・・・」

「・・・」

それで複雑そうな表情だったのか・・・。
私は少し溜息を吐いて獄寺君の顔を見る。

「ん、大丈夫だよ、」

そう言って笑った。



複雑だった。

あの十代目が刹那に手を出すなんて。
同時に、あの刹那が許せないという感情もあった。
十代目を壊れたのは、刹那が来てからだ。

俺は、どうしたらいいんだ。



節穴のオモイ


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