二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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唄い鳥 〜桜蘭高校ホスト部〜
日時: 2010/06/16 17:03
名前: さくら (ID: 50PasCpc)

皆さんは、イナズマイレブンやポケモンなどの小説を書いている人が多いと思いますが、私は違う小説をかきます!

〜〜〜〜メニュー〜〜〜〜

●オリキャラ紹介・・・>>01

●本編
ep01「出会いの唄」>>02 >>03 >>04 >>05 >>06
ep02「藤岡ハルヒ」>>07 >>08 >>09 >>10
ep03「両手に美男子」>>11

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Re: 唄い鳥 〜桜蘭高校ホスト部〜 ( No.3 )
日時: 2010/06/14 21:35
名前: さくら (ID: 50PasCpc)

「あっ、いえ…!どうか気にしないで…!」


今まで元気だった女の子達が突然シュンとなるものだから、サクラは慌てて腰を上げた。


「高村君たら…」

「なんて…」

「これなら…」


「……え??」


今度はじっと見つめられ、思わず顔が熱くなる。





「なんて可愛いの!?高村君!!」

「……へ?」



可愛い?誰が?

わたしが…?


頭の中で整理すると変に意識してしまって、さっきより顔が熱くなった。



「あ…!あのっ…!」

「「何々?どうしたの?」」



声を遮るように、ふたつの声が重なって聞こえた。


「光君、馨君!高村君がとっても可愛らしいの!」

「あ、ちょっと…!」

「「ふーん……」」

Re: 唄い鳥 〜桜蘭高校ホスト部〜 ( No.4 )
日時: 2010/06/14 21:36
名前: さくら (ID: 50PasCpc)

女の子の簡単な説明を聞くと、ふたつの顔が目の前に現れた。


「わ…!」


驚いて小さな声をあげてしまった。
突然だったのもあるけど、近付いた顔が全く同じだったのも理由のひとつ。
綺麗に左右対称だ。


「「………」」

「………」

「「………」」

「………」


最初こそ頑張って見つめていられたけど、もう恥ずかしくて見ていられない。

耐えかねて顔を俯かせると、


「「駄目だね」」


そんな声が聞こえてきた。



「相手の目を見られないなんて、ホストに向いてないよ」

「だからホスト部には入れないね」



側で女の子のがっかりした声が聞こえた。

Re: 唄い鳥 〜桜蘭高校ホスト部〜 ( No.5 )
日時: 2010/06/14 21:38
名前: さくら (ID: 50PasCpc)

「光、馨。何してるの?」



情けなくて上げられなかった顔。
そしたら凛とした落ち着きのある声が聞こえた。

ちょっと高めの声。

女の子…?



「別にー?」

「転入生に挨拶してただけだよ」

「「あ、一応自己紹介するね。僕が常陸院光で、こっちが馨」」

「ハモってちゃわかんないじゃん…」


女の子がふたりを咎めたけど、ふたりは全く気にしていないようで、


「「こいつが顔上げないんじゃ同じでしょ」」














昼休み、逃げるように屋上へ向かう。
広い校舎は迷いそうだったけど、なんとか辿り着いた。



「………はぁ」


先行きが思いやられる、とサクラは思った。



———常陸院…お母さんがデザイナーの…


そういえば、昔会ったことがある。

よくパーティーなどに行った時に、歌を歌わされた。

常陸院家に招待された際にも歌ったことがあった。



———あの頃から、すごくわがままだった。


サクラの歌った曲を、「「つまんなーい」」と罵ったのだから。

そう思うと、サクラはなんだか笑えてきた。

ふたりはきっと覚えていないだろう。
すごく小さな頃だったし、何よりあの時出会ったのは女の子の篁で、今の自分は男の高村なのだから。

Re: 唄い鳥 〜桜蘭高校ホスト部〜 ( No.6 )
日時: 2010/06/14 21:38
名前: さくら (ID: 50PasCpc)

遠くまで見渡せる屋上。

自然や、人や、建物まで、いろいろ見渡せる。



冷たい空気を吸い込み、口から吐く。

別にイライラしてた訳じゃないけど、無性に歌いたくなった。









「あれ…ねぇ、何か聞こえない?」

「何?ハルヒ」

「歌…みたいな…」


小さいけど、とハルヒは続けた。
窓をじっと見つめて集中すると、はっきりと歌だとわかった。


「女の子かな」

「「いや、男にはこんな声出せないでしょ」」


きっと合唱部の誰かが練習してるんだよ、と言う馨の言葉を聞きながら、また教室へ歩き出した。

Re: 唄い鳥 〜桜蘭高校ホスト部〜 ( No.7 )
日時: 2010/06/15 19:15
名前: さくら (ID: 50PasCpc)

寒い風が体を冷やす今日この頃。


桜蘭の広い校舎には未だに慣れない感じです。




「…———♪」

今日も私は、屋上でぼんやりと歌うだけ。



……ただ問題がひとつ。





ダダダダダダダ…


「……きた…」




「今日こそ見つけますわー!!」

バターン!!!!

「………あら?」
「また誰もいないわ…」
「やっぱり幽霊なのかしら??」
「なんだか怖くなってしまったわ…」
「きゃあー!!早く帰りましょう!!」
「きゃーっ」

バターン!!!

ダダダダダダダ…


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