二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ザレゴトクエスト—REBORN×戯言—
日時: 2010/06/16 18:37
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

クリック有難うございます!


京都に来たボンゴレ一向。

そこで出会ったのはもう一人の戯言使いの少女。

主人公・・・戯言使い、青崎刹那。

他にも、人食い《マンイーター》《カーニバル》など、零崎人識、いーちゃんも出てきます。

欠落製品な主人公と、ギャグ少々・シリアス多々。

頑張って書きたいと思います!






・目次
第零章
第一章 日常《非日常》
第二章
第三章
第四章
第五章

Page:1



Re: ザレゴトクエスト—REBORN×戯言— ( No.1 )
日時: 2010/06/16 18:02
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零章 


世界が二つ、《二重世界》。(ダブルフリック)
物語が二つ。《二重物語》。

一つは戯言で狂った物語と世界。
一つは平和で非日常な物語と世界。

全く違うこの世界が垣間見る。

それは人類最強の仕業であり、人類最悪の仕業でもあり、人類最終の仕業でもあるかもしれない。

戯言使いならば、「戯言だ」と呟くだろう。
人間失格ならば、「傑作だ」と呟くだろう。
人類最強ならば、「面白い」と言うだろう。

二つ目の戯言使いならば。

「関係ない」、と、関係移入してしまうだろう。


日常の中に溶け込んだ非日常。
非日常の中に溶け込んだ日常。

殺人の中に潜む殺意。
殺意の中に潜む罪悪。


この物語は、狂った人間と。

        平凡で非凡な人間の。

クエストだ。

Re: ザレゴトクエスト—REBORN×戯言— ( No.2 )
日時: 2010/06/16 18:37
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一章 日常《非日常》


本当を言えば、僕は大学なんてどちらでもよかった。

実際僕もいーちゃんと同じくER2システム——・・・現ER3システムを中退している。

とはいえ、通っていただけあって頭はそこそこ良いし、困ったことなど無い。
だけど、あの人類最強に通えといわれれば行くしかない選択しかない訳で。

実際、僕は今大学に居る。

「・・・」

無言で僕は、誰も居ない教室に居た。

横から見れば可笑しい人と思われるだろう。
只、何もしないで、ボォッと、虚空を見ていた。

「・・・何してんだ僕は」

そこで僕は、自らの意識に気が付き、立ち上がる。

「・・・?」

と、嫌な感じがした。
この感覚は——・・・嫌いな感覚だった。

何かが、何かになるような。

「・・・」

すると向こうの廊下から少年三人が歩いてくる。
何か話しているようだが、少なからず僕には関わりの無い会話だろう。

理解できない、会話だろう。

「・・・」

僕は彼らの横を通り過ぎる。
何事も、無いように。



「・・・あー・・・」

アパートに辿り着いて、溜息。
目の前にある赤い車。

そして、オレンジ色の髪の子供と、赤い髪の女の人。

・・・一気に疲れが出てくる気がした。


「・・・久しぶり、です・・・潤さん・・・真心・・・」
「ツーちゃん久しぶりだぞ!」
「オッす、刹那」

何時もどおりのように真心が抱きついてきた。
オレンジ色の髪の三つ編みが、広がる。
潤さんはというと僕に近づいてきた。
「何か用ですか?」
「あー・・・いーちゃんにも言ったんだけどな。一応、報告」

そう言って苦笑をする潤さん。

どうしたんだろうか。
あの自信満々な笑みが無い。

「いや、お前には関与しないとおもうがな。もしかしたら、でな。実は、《裏社会》・・・まぁ、《マフィア》が最近京都に居るらしいんだよ」

「で。僕は気をつけろと?」
「あぁ、一応、な」

一応。
多分その言葉には、無為式ということも含まれて、いるのだろう。
「判りました、一応気にしておきますんで」
「あぁ、行くぞ真心」
「おう!じゃあなツーちゃん!」

真心が元気良く手を振って、コブラに乗って去って行った。

僕は、溜息を吐く。

「・・・戯言だよな・・・」

結局は。

Re: ザレゴトクエスト—REBORN×戯言— ( No.3 )
日時: 2010/06/16 18:51
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)




アパートに入れば。

「よぉ」

「・・・」

零崎人識が居た。

「・・・京都に戻ってたんだ」
「あぁ、あの戯言使いにも会ったぜ、かはは、全く変わり無いじゃねぇかよ。勿論、お前もな」
「・・・」

僕は笑わずに人識の顔を見る。
相変わらずの顔面刺繍に謎の服趣味。

僕は座り、零崎が口を開いた。

「最近物騒な奴等が出回ってるらしいじゃねぇか」
「あぁ、マフィアのことね。っていうか殺人気が言う台詞か?」
「ほっとけ。あー、お前、大丈夫か?」
大丈夫。

それは、さっき潤さんに言われた《一応》と同じ意味を含んでいるのだろう。

僕は一瞬だけ躊躇し、
「大丈夫だよ」
といった。
「・・・まぁ、お前、《アイツ》なんだからな・・・M要素はあるか」
「好き好んでやってる訳じゃない——・・・零崎一賊は大丈夫か?」

「あぁ、兄貴も全員ぴんぴんしてる。ウザイくらいだ。伊織ちゃんと毎日毎日バカ騒ぎしてるよかはは」

零崎は笑って、俺の顔を改めてみる。

「にしても本当お前等ソックリだな」

「今更何を言うんだ、」
「外見もそうだが——・・・特に中身だ」

そう言って零崎はかはは、と笑う。
良く笑う奴だ、と改めて思う。

「お前はアイツと同じように戯言を使うし、アイツと同じように平気で嘘をついて、アイツと同じように無干渉で、アイツと同じように欠落していて、アイツと同じように孤独主義者だ」

一気に話した人識は、笑った。
僕は笑わない。

「欠落しているのは、生まれ付きだから仕方が無い事だ」
「かはは、その通りだ」

すると、僕の携帯が鳴った。

流石にそこはいーちゃんとは違って、大体は機械を使える。
玖渚程ではないにしても。
僕は電話を耳に当てた。

「もしもし」

電話の相手は——・・・。


《久しぶりだねッ!お姉さん!》


匂宮理澄だった。

Re: ザレゴトクエスト—REBORN×戯言— ( No.4 )
日時: 2010/06/16 19:07
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)




西東天、基狐面の男。

考えている事は判らない、更に最悪の名を持つだけあって一種のトラブルメーカーだったりする。
世界を終わらそうとした張本人でもある。
その彼が。

「久しぶりだな、つーちゃん」
「・・・久しぶりですね・・・」
「久しぶりなんだね!お姉さん!」

理澄ちゃんが抱きついて来た。

拘束衣なのでタックルという形になる。
結構痛い。

「ひさし、ぶり・・・」

すると狐面の男が僕を見る。
見据えた、というべきか。

「お前最近大丈夫か?」

「・・・皆同じ事聞いてきますよ・・・平気ですよ、僕は戯言使いなんですから・・・」
「『僕は戯言使いなんですから』・・・そうだな、」

狐面の男は僕から視線を外した。

「それだけ確認できればいいんだ。じゃあ、《縁が合ったら》、また会おう」
「あぁ、ハイ・・・」

狐面の男は去っていった。

僕は去って行った場所をしばらく見つめ、僕も帰り道をたどる事にする。


擦れ違い座間に、一人の青年が通り過ぎる。


この暑い京都の中で、平然と学ランを羽織った青年は、僕に気が付かずに通り過ぎていった。


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