二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ザレゴトクエスト 戯言遣いの代理品—REBORN×戯言—
日時: 2010/06/17 19:40
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

クリック有難うございます!


もう、死ぬことには——飽きた。
そろそろ、生きることを、始めよう。

by戯言使い



《戯言使い》のジェイルオルタナティブ《代理品》。

通称では、二人目の戯言遣いと称されている。

ある時を境に戯言使いのジェイルオルタナティブ・・・《代理品》と評される少女が並中に転校する事に。

本名、《沢田刹那》、通称つーちゃん否、戯言使い(ツナの生き別れの妹)。


(・・・書き直しです、一応、ややこしくてスイマセン(汗))






・目次
第零章
第一章 戯言使い
第二章 無感傷 《無干渉》
第三章
第四章
第五章

Page:1



Re: ザレゴトクエスト 戯言遣いの代理品—REBORN×戯言— ( No.1 )
日時: 2010/06/17 12:42
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零章


世界が二つ、《二重世界》(ダブルフリック)。
物語が二つ、《二重物語》(ダブルストーリー)。

一つは戯言で狂った物語と世界。
一つは平和で非日常な物語と世界。

全く違う二つの物語と世界が今、交差する。

それは人類最強の仕業であり、人類最悪の仕業であり、人類採集の仕業でもあるかもしれない。

戯言使いならば「戯言だ」と呟くだろう。
人間失格ならば「傑作だ」と呟くだろう。
人類最強ならば「面白い」と笑うだろう。

二人目の戯言使いならば、

「関係ない」と、関係移入するだろう。


日常の中に溶け込む非日常。
非日常の中に溶け込んだ日常。


この物語では狂った人間と、

         平和で非日常な人間の、


物語のクエストである。

Re: ザレゴトクエスト 戯言遣いの代理品—REBORN×戯言— ( No.2 )
日時: 2010/06/17 18:36
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一章 戯言使い


「・・・並中・・・」

そう言って僕は、中学を見上げた。

実を言うと数日前。
急に我が家に住み着いた殺人鬼が、

『お前転校することになったぜ、かはは』

『・・・ハァ?』

理由は簡単明快、
潤さんの差し金だ。
断る訳には行かず、僕がイヤイヤ来たと言う訳だ。

「・・・本当傑作だよ」

あの殺人鬼は笑うところだろうが、僕は笑えなかった。

僕は仕方なく、校舎に入ることを決めた。



校舎に入り、職員室に辿り着く。
職員室の扉を開けて、僕は声を出した。

「・・・転校することになった、沢田刹那ですけど」
「あぁ、キミが転校生か・・・」

担当となる男が僕の前に立った。
担任教師は僕に笑いかけながら言う。
「じゃあ、行くか」
「ハイ」
僕は返事を返して、そういった。
しばらく歩いて教室の前に辿り着いた。

何の変哲も無い空間、教室。
異常なんて無い異状。

僕にとって異空間のその場所は、凄く孤独のように見えた。
「入って来い」
担当教師の声がかけられる。
僕は、扉を躊躇無く開けた。
教卓の和えに立ち、僕は言う。

「・・・沢田刹那、通称つーちゃんです、つー君、など他にも言われてます、宜しく」

戯言だ。

こんな言葉は戯言に過ぎない。

僕は死ぬかもしれない人間を友達何ていいたくない。
無表情で無愛想な顔を一瞬俯かせて顔を上げた。

「じゃあ、席は・・・っと、お、同じ苗字の沢田の隣だな。沢田、手ェあげろ」
「あ、ハイ」

アワアワした様子で手を上げる少年。
僕は少年を見た。
僕とは無関係な少年。

だけど、何かが——・・・。

    何かが、何処かが同じ気がした。

多分、ただの錯覚だろう。
「よ、よろしくね」
「うん」
僕は、戯言を呟いた。



あの後、質問を何度もされた挙句に先生からのちょっかいが絶えなかった。

コレでもER2・・・現ER3システムを中退したとはいえ、行っていたのだから、頭はそこそこ良い。

ましてや、中学の問題だ。

簡単だ。
「・・・戯言だけどね」
僕は独り言を呟いた。
窓際の席なので、誰にも邪魔なんてされない。
だから僕は、戯言を呟く。

「チャオッす」

急に声をかけられて僕は慌てて後ろを見る。

赤ん坊・・・だった。
だけど、僕は驚かない。

人類最強が存在するように、この赤ん坊も何かしらの原因でそうなったのだろうと思い、僕は何も言わなかった。

「何?」
「お前、俺達のファミリーに入らないか?」
「・・・ファミリー・・・?」
「リ、リボーン!お前何言ってんだよ!ご、ゴメン・・・コイツ、可笑しなこと言って・・・」
「いや、良いんだよ。慣れてるし」
「あ、そうなんだ・・・」
何故そこで納得するのだろうか。
僕は、関係ないと思い、前を向いた。


関係大有りだろうに、僕は、関係ないと錯覚した。

Re: ザレゴトクエスト 戯言遣いの代理品—REBORN×戯言— ( No.3 )
日時: 2010/06/17 19:02
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)




「キミは、背負いすぎだよ」

もう一人の戯言使いにそういわれたことがある。
曖昧な記憶の中で彼は言う。

「キミは、他人の不幸まで背負うし、幸せさえも背負うし、落胆でさえ背負うし、勘定さえも背負うし、感傷さえも背負う存在だ」

確信したように言われる。
僕よりも欠落した存在なのに、キミは言う。

戯言のように君は言う。


「・・・あぁ、」


僕は眼を開けた。
先程まで眠っていたらしい。
場所は屋上だった。

「・・・今何時だ・・・」

校舎に取り付けられた時計を上から覗き込んだ。

・・・12時。

昼、と言う事か・・・。

サボっても僕には問題ないだろうし、まだ屋上にいることにした。
「お、転校生じゃねぇか」
「ケッ・・・」
「獄寺君・・・(汗)」
三人組が僕に話し掛けて来た。

「・・・誰だっけ・・・」

「アレ?質問の時自己紹介してなかったか?」
「僕、対人記憶能力は弱いんだ。もう一度名前言ってくれる?」
「俺は山本武だぜ」
「獄寺隼人・・・」
「沢田綱吉だよ」
僕は、彼らの顔を見て興味を無くした様に空を見上げた。

虚空。

屍空。

「・・・戯言だ」
「え?」
「あぁ、いや、独り言だよ」

僕はそう言って、また空を見上げた。

「刹那って、弁当食べないのか?」
「あぁ、僕は絶食なら三日間出来るんだ。今日はたまたま——・・・食べないだけで」
「そんなの体に悪いよ!俺の上げるよ」
「・・・いや、折角だけど、要らないよ、食べなよ君達で」
「・・・うん」
そう言って三人は食べ始める。

殺人鬼一賊・・・零崎一賊。

一度、人間失格の家に行った事があって、カレーを作ってもらったけど、アレはこの世とは思えない味だった。

今でも舌が覚えているようだ。

「・・・思い出しちまった・・・」

「え?」
「ただの戯言だよ・・・」

僕は俯きながらそういった。
すると先程の赤ん坊が僕の前に現れた。

「お前おもしれぇな。やっぱボンゴレファミリーに入らないか?」
「・・・」

ボンゴレファミリー・・・。

玖渚友に聞いたことがあった。
表世界の、裏社会。
その、一番大きい大規模な勢力な、組織。

玖渚機関には及ばないが——・・・。


「・・・僕は、危ない干渉はしたくないんだ、余計な干渉はしたくないんだ、余計な真似はしたくないんだ」


僕は赤ん坊の眼を見据えて、言った。
きっと、僕の眼には何も映っていないだろう。
死んだ人間のように、ドロドロの色が移っているだろう。

赤ん坊は——・・・恐怖を植えつけられるように、震えた。

「・・・——(何なんだコイツ・・・)」
「僕はキミ達の事に・・・物語に余計な干渉は・・・僕は、キミ達の事をきっと狂わせるだろから」

《無為式》と言う、最悪で。

才能で。

きっと、付属品となって、余計な付属品となって。
狂わせる、だろうから。

「・・・ッ俺は、諦めねェゾ」
「・・・それこそ戯言だよ。キミは、怯えてるじゃないか」

この、僕に。

恐怖してるじゃないか。

「・・・じゃあ、僕、先に教室行ってるから」
「あ、うん」
「後でなッ」

僕は小さく、その後で戯言だ、と呟いた。

Re: ザレゴトクエスト 戯言遣いの代理品—REBORN×戯言— ( No.4 )
日時: 2010/06/17 19:39
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第二章 無感傷《無干渉》


「・・・あぁー・・・」

何となく嫌な予感がしていたけど、当たると気分が悪いもんだな・・・。

僕の目の前には赤い、コブラ。

家に入りたくネェな・・・。

「お、つーちゃん!久しぶりー」

「・・・久しぶりです・・・潤さん・・・」

僕は疲れたように家から出てきた潤さんを見た。

死色の真紅。

人類最強の請負人。

砂漠の鷲《デザートイーグル》。

そのほかにも、色々。
潤さんは相変わらずの不敵な笑みを浮かべて僕に話し掛ける。

「相変わらずあの戯言野郎ににてんな、お前」
「・・・それは褒め言葉でしょうか、僕を無理矢理並中に転校させた人類最強の潤さん」

僕は少しだけ睨んだ。

ウインクされた。

・・・。

「そうそう、玖渚から伝言だ」
「・・・友から?」
潤さんはせきをした後、喋りだした。


「『つーちゃんに伝言なんだね!そこにボンゴレファミリーっていう、前に話した大規模のマフィアに勧誘されても絶対に入らないでね!じゃないと《私》が、絶対に世界を許さない、地球を壊す。跡形も無く壊してあげるよ。・・・なんてねー。じゃあ頑張ってねー』だってさ」


潤さんが玖渚友の声で、しぐさで、言った。

「・・・蒼モード、ですか・・・」

冗談にもならねぇ伝言だな。
「あ、あと、零崎君からの伝言もあるけど」
「何ですか?」

「『零崎一賊総出でそっちに向かうかも知れネェ!悪いな、』だとよ」

「・・・」

戯言染みたこと言うじゃねぇかあの人間失格。

「・・・潤さん、ゆっくりしていきます?」
「ん、いや、アタシもこれから並盛で行動しばらくすることになりそーだから、また来るよ」
「ハイ」

赤色は去って行った。
さて。

「・・・寝るか」

青色サヴァンに、人間失格の伝言を、忘れるように。

Re: ザレゴトクエスト 戯言遣いの代理品—REBORN×戯言— ( No.5 )
日時: 2010/06/17 19:58
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)




嫌な夢を見た気がする。

何、いつものことだ。

僕は立ち上がり、時間を見た。
「・・・7時・・・」
午後7時。
カチカチと、時計の針が進む音だけが部屋に響く。
「・・・」
僕は静かに、台所へ向かった。
が、

「ギャハハッ!おねーさん久しぶりぃ!」

「・・・出無君・・・」

そこには、匂宮兄妹・・・の、兄、匂宮出夢が居た。
高らかに哄笑して、話を続ける。

「ぎゃはは・・・何か素っ気ねェなァ久しぶりにこうやって運命の再会を果たしたっつーのによぉ・・・ねぇねぇねぇねぇねぇ、おねーさん!何かいってよー!」
「あ」
「なめてんのか」

出夢君に睨まれた。
僕は急いで言葉を出す。
「何で、出夢君が此処に?」
「ぎゃはは——実を言うとなァお姉さん!俺は今仕事中だ」
「仕事——・・・」

殺しの、仕事。
《ホバーリング》・・・妹の情報を頼りに、殺戮を行う強さを担当する、匂宮出夢。

「・・・何の依頼なの?」
「それは例えおねーさんでもいえねぇなぁ・・・」

出夢君は黙った。
黙るのは珍しい事だ。

僕は、出夢君を見た。


「んー、だけどヒントをやるっつーなら、ある大規模な組織の壊滅」


「・・・」
マフィア・・・大規模。
ボンゴレファミリーの、壊滅。

「・・・あ、そう」
「あん?おねーさん何か知ってる風だな・・・なにかしってんのか?」

出無君は——・・・僕に、見据えた事を言った。

だけど僕は、

「知らないよ、何も」

干渉したくないんだ。

「ふぅん・・・ま、いいけどな・・・」

そう言って出夢君は視線をそらした。
「じゃあなおねーさん」
「うん、じゃあね」
僕は素っ気無い返事をした。
出無君は、窓から外へ出て行った。


僕は視線を、台所へ向け、夕食となる食べ物を作る事にした。


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