二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

漆黒炎—REBORN— 《第二章 ヴァリアー編》
日時: 2010/06/25 18:00
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

クリック有難うございます!



《Lacquer black flame》—漆黒炎



《パラレルワールド》ボンゴレ十代目の生まれ変わり——・・・。

パラレルワールドで、白に殺され唯一無二の世界に生まれ変わる——・・・。

《漆黒炎》という通り名を持ち、その名の通り黒き炎を操る。


—・・・この世界の俺・・・君なら・・・——。


時間軸はヴァリアー編前から。






・目次
第零話 狂い咲き
《第一章 零から始まる世界》
第一話 喪失感
第二話 懐かしき人物
第三話 異世界転移時
第四話 前兆
《第二章 ヴァリアー編》
第五話 雷の守護者
第六話 邂逅
第七話 決戦前
第八話 晴の守護者戦
第九話 時雨
第十話 雷の守護者戦
第十一話 避雷針
第十二話 二十年後
第十三話
第十四話
第十五話

Page:1 2 3



Re: 漆黒炎—REBORN— 《第一章 零から始まる世界》 ( No.4 )
日時: 2010/06/21 13:27
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第三話 異世界転移時


「広い・・・流石ボンゴレ・・・」

俺は家と呼ばれる屋敷に着いた。
屋敷の中に入れば部屋が、異常に広かった。

「・・・一人だと空しく感じる、よね・・・」

—思い出してしまった。

俺は記憶を振り切る。
鞄を広い部屋の場所に乱暴に置き捨て、ソファーに座った。

「・・・九代目、普通でいいって言ったのになぁ・・・」

俺は、眼を瞑った。





・・・此処は、一体何処なんだ・・・。

凄く、体が冷たい・・・。

・・・!

俺は体を無理矢理起こした。
俺は何気なく、髪に手をやる。

『金色・・・?しかも、長髪・・・』

俺はゆっくりと立ち上がる。
場所を把握しなければ。
周りに眼をやりながら、気が付いた。
『・・・此処は・・・イタリア、なのか・・・』

記憶を必死にたどる。


『・・・骸・・・』


俺は雨が降りしきる大空を見上げ、微笑んだ。

『有難うな・・・』

—カツンッ

『ッ誰だ・・・』
『こんな所で、どうしたんだい?』
『(九代目・・・?この、《世界》の・・・)』
『で、君はこんな所で何をしているんだい?』

俺は、ギュッと自分の体を抱き締めて、震える声で話した。
俺の事をなるべくだけど避けて。

『そうか・・・行く場所が無いなら、私の屋敷に来ないかい?』

九代目は微笑んだ。
俺は、迷わずに九代目の手を握った。

『私は、ティモッテオと言うんだ・・・君は?』

俺は、少しだけ考えるようにして、いう。



『沢田、沢田刹那・・・だ』





眼をゆっくりと開けた。
「・・・ハァ・・・」
溜息を吐いて俺はソファーから立ち上がる。

今日の日付を確認する。

「・・・ヴァリアーか・・・」

俺は少しだけ微笑んだ。
すると一つの黒い小箱に気が付いた。

「・・・九代目からじゃない・・・?」

俺は、小箱を手に取る。

ボンゴレの紋章が刻み込まれた箱。
ゆっくりと、箱の蓋を開けた。


—そこには、黒い水晶がはみこまれた一つのリングがあった。


水晶を電灯に翳す。
キラキラと綺麗に光る黒水晶の中には、金色に光るボンゴレの紋章が刻まれていた。


「・・・ボンゴレ、リング・・・?」

Re: 漆黒炎—REBORN— 《第一章 零から始まる世界》 ( No.5 )
日時: 2010/06/21 16:49
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第四話 前兆


ボンゴレリングを持って、ある家の前に停まった。
家とは——前世の、自らの家。

「・・・入りにくいなぁ・・・」

俺はそう呟いて、インターホンを鳴らす。
ドタドタと誰かが降りてくる音がした瞬間、

—バァンッ

「・・・あの」
「え!?あ、スイマセン・・・てっきり友達かと思って・・・」

目の前の少年は照れながら言う。
俺は苦笑いをする。

自分が目の前に立つというのは、ドッペルゲンガー現象の様な感じがする。

「あの、こちらにリボーンさんは居ますか?」
「え、リボーンと知りあいなんですか?」
「チャオッす、何の用だ?」

リボーンは俺の肩に乗った。
するとリボーンが不思議そうな顔をした。

「お前に俺の名前言ったか?」

「(しまった・・・)」

慌てて口を押さえたが遅すぎる。
リボーンは怪訝そうな顔をした。

「お前何もn「えと、彼方の名前は何ていうんですか?」」

俺はリボーンの言葉を遮った。
ツナは慌てながら言う。

「俺の名前は沢田綱吉です・・・えと、彼方は?」

「俺は沢田刹那です。宜しく御願いします」

「・・・お前、何の用で俺をよんだんだ?」
「えとね・・・このリングの事わかると思って」

俺はリングを差し出した。

前世でもこのリングは無かった。
ボンゴレリングは、合計で七つのはずだ。

八つ目があるなんて、知らない。

「そ、ソレ・・・!」
「八つ目のボンゴレリング・・・だと?」

二人は顔を見合わせた。
どうやらこの二人でも知らないらしい。
「知らない?」
「あ、えと、そのリングは・・・」
「ボンゴレファミリーってゆーマフィアの守護者の証だゾ」

リボーンが続けていった。

「だけど、そんなリング俺でも見た事がねぇ」

すると奥から家光さん・・・前世の、父さんが顔を現した。
「お、ツナの彼女かぁー?」
「ち、違うよッ!この人はさっき出会ったばかりで・・・」
「オイ家光。このリング、お前がやったものか?」

家光は俺の持つリングを覗き込んだ。

一瞬にして顔色を変えた。
「君・・・そのリングは何故持っている?」
「その、俺、朝起きたら枕元に置いてあったのですが・・・」
コレは本当のことだ。
俺はアハハ、と笑ってリングを見せた。

「あの、刹那さんっ!そのリング持ってると狙われるんですよ!」

「ふぅん・・・それってさ、」


—ドサドサッ


「「「!?」」」
「こいつらのこと?」

俺は、黒ずくめのヴァリアーのレヴィ隊の奴等を振り返った。

「さっきから・・・ちょこまかちょこまか・・・うざかったんだよね・・・」

「え・・・」

俺は一瞬黒い笑みを浮かべた。
直ぐに戻したけど。

「な、何こいつ等!」
「・・・こいつらは・・・」

何時の間にか家光が居なくなっていた。
どうやら急いで向かったらしい。
リボーンは顔色を変えた。

「どうやら・・・このリングと似たような物を持った子が狙われてるみたいなんだね・・・」

「え!?」
「・・・」

リボーンは深く考えるように顔を俯かせた。

「雷の守護者が狙われてるかも知れねぇな・・・」
「雷・・・?そういえば雷って誰なんだよ」
「・・・」

俺は、影で顔を歪ませていた。

Re: 漆黒炎—REBORN— 《第二章 ヴァリアー編》 ( No.6 )
日時: 2010/06/21 17:17
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第五話 雷の守護者


「なんだって!?ランボが守護者ー!?」

走りながらツナは叫んだ。
俺は笑顔でツナに言う。

「大丈夫だよ、きっと」

「何で笑顔なんですか!?ていうか・・・アイツまだ五歳だゾおばかだぞ!?」

リボーンは塀の上を走りながら言う。

「色々事情があんだ」
「だってランボってボヴィーノファミリーなんだろ!ボンゴレニ入れていいのかよ!」

「そんな事をしたのは初代ぐらいだな」

俺は顔を歪ませる。


—初代ボンゴレプリーモ・・・。


俺の、前世の先祖・・・。

すると向こうから声が聞こえた。

「こないでっ!」
「うわぁぁぁぁ!」
「たすけてっ!」

「あれって・・・!?ランボ、イーピン、フゥ太!」

そこに、チビたちが居た。

「(懐かしい姿だな・・・)」

後ろに、一人の黒ずくめが立っていた。
「あいつは・・・!危ない!」
剣を振るうレヴィ隊の男。

だが弾かれたのは男の方だった。

「え・・・」

「ボンゴレファミリー晴の守護者にして、コロネロの一番弟子、笹川良平、推参!」

俺は、顔をほころばせる。
お兄さんも、幼い姿だ・・・。
少しだけ、ホッとした。

「お兄さん!」
「まだだぞ」

リボーンがにっと笑った。

すると草むらから一人の男が飛び出してきた。
すると何かが叩き込まれる音がした。

一人の男は弾かれる。

違う場所でまた敵が現れた。
今度は爆撃で、弾かれる。

俺は前を見る。

「ったく何でアホ牛がリングを・・・」
「もー大丈夫だぜ」

ツナの顔が晴れやかになる。

「皆・・・!」
「家光の奴、何とか間に合ったみてーだな」

Re: 漆黒炎—REBORN— 《第二章 ヴァリアー編》 ( No.7 )
日時: 2010/06/21 17:46
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第六話 邂逅


「皆!」
「十代目!」
「何か久しぶりだな」
「オス!」

俺はフッと、リボーンを見た。
リボーンも俺を見て、怪訝そうな顔をした。

「あー、いいなー」

「あぁ?テメェ何者だ!」
「ちょ、獄寺君!この人も守護者だよ・・・えと、刹那サンって言うんだ」

「刹那・・・?」

全員の視線が俺に注がれた。

俺はアハハッと笑って口を開く。

「えと、そうみたいです、宜しく御願いします」

俺は頭を下げる。
獄寺君とかは皆俺を認めてくれないんだろうな・・・。
すると誰かが口を開こうとした時、リボーンが顔色を変えた。

「来るぞ・・・!」

草むらからまた誰かが姿を現した。
目の前にある塀の上に立つ。

「お前たちがやったのか」

自分の部下に目をやり、そう答えた。

全員が驚愕する。

「雷のリングを持つ俺の相手は、パーマのガキだな」

ランボが顔を真っ青にしてつばを飲んだ。
レヴィが背中に納めた剣を取ろうとした。
全員が武器を構える。


「待てェレヴィ!」


この声は、——。

俺は飛び出してきた陰を見据えた。

「一人で狩っちゃダメよ」

「他のリングの保持者もそこに居るみたいなんだ」

リボーンが黒いフードの赤ん坊を見た。
俺は、影で微笑む。

「うわわわわ・・・こ、こんなに・・・!」
「ヴオォイ!」

スクアーロが前に出た。

「よくも騙してくれたなぁカスども!」

「で、でたー!」
「あんにゃろう・・・」
「雨のリングを持つのはどいつだぁ?」
「俺だ」

山本が前に出た。

「なんだぁテメェか・・・三秒だ、三秒でおろしてやる」

スクアーロは含み笑いを浮かべて刀を構えた。

山本は真剣な顔立ちになる。

殺し屋の顔か・・・。
少し、複雑だな・・・。

すると後ろから誰かがスクアーロの肩を掴む。

「のけ」
「ぐっ」


—ザッ・・・


「出たな・・・まさかまた奴を見る日が来るとは」

「ザンザス」

俺は思わず声を出した。
ザンザスがツナを睨む。
殺気でツナは体が動けないのだろう。
他の六人も体を硬直させる。

「・・・沢田綱吉・・・」

ザンザスの手に光が宿る。
俺はソレを見据えた。

「やべーぞ!逃げろ!」
「ええ!?」
「死ね」

ザンザスが炎をうとうとした瞬間、何かが突き刺さる。

「待てザンザス、そこまでだ」
「た、助かったの?」
「・・・家光・・・」
「ここからは俺が仕切らせてもらう」
二人の間から殺気があふれ出す。

俺はそんな二人を見上げながら、苦しくなる感情を抑えた。

「(ザンザス・・・お前は・・・)」

二人に手紙の様なものが渡された。


—ボォッ


「死ぬ気の炎!?」
「死炎印・・・」
「イタリア語で書いてある・・・読めないよー」
「俺が読んでやるよ」

俺は手紙を見て、口にする。

「我が息子、ザンザスである、彼こそが真に十代目に相応しい」

「あ、あの人九代目の息子なの!?」
「この返答に不服なものも居て、現に彼はザンザスへのリングの継承は拒んだ」

俺はそう言って塀の上の家光を見据えた。

「・・・父さん・・・」

「え・・・?」
「同じリングを持つ者同士の、一対一のガチンコ勝負だ!」


俺は、塀の上に居る残り半分のリングを持つ・・・俺の相手の守護者らしき男を見据える。


「ヘェ・・・俺の相手はあの女か・・・」
「・・・女、か・・・」

俺はフッと笑った。

「刹那サン・・・?」
「ザンザス!」

俺はザンザスのほうを見た。

「お前には負けないよ、ツナは」


俺は。


「お前に勝つのだから」

「え、えぇ!?」

俺は、そう言ってツナの顔を見た。

「じゃあ、俺はもう帰るから、じゃあね」
「あ、うん・・・」

ツナは、不思議そうな顔をしていた。

Re: 漆黒炎—REBORN— 《第二章 ヴァリアー編》 ( No.8 )
日時: 2010/06/21 18:09
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第七話 決戦前


場所はやはり並盛中へと決まった。

チェルベッロ機関が現れ、ソレを決めた。
俺はバッとベッドから降りて、首に下がるリングを見た。

「・・・さて、と」



「ツナ君、おはよう」
「あ、おはようございます刹那さん・・・ってえぇ!?」

驚くのも無理はないんだろうなぁ・・・。
俺の今の姿は、並中の制服姿だから。
俺はニコッと笑って言う。

「俺、並中に転校することに決まったからさー・・・コレからよろしくね、獄寺君に山本君」
「あ、おう!」
「ケッ・・・」

俺は笑う。


—無くした物は、確かに取り戻すことは出来ない。

だけど、やり直すことなら可能ではないのだろうか・・・。


俺はそんな事を考えていた。
「あ、そうだ!俺、早く並中に行かないと!」
「え?」
「転入手続きは済ませたけど、その他色々と・・・」

俺は急いで並中へ向かった。

「・・・なァツナ」
「何?山本」
「アイツ、並中の場所、何で知ってるんだ?」
「あ・・・」



並中に来て、懐かしいなとか考えている場合ではない。

俺は屋上の扉を開けた。


そこには血だらけの雲雀さんとディーノさんが立っていた。

「君・・・少しは出来るみたいだね・・・」
「クッ・・・」
「あー・・・傷だらけのところスイマセンー」

俺は声を出した。
すると二人が同時にこちらを見た。
うわっ・・・殺気が痛い・・・。

「何だお前?」
「あー・・・何でも、《夜空の守護者》らしいです」

俺は半分のリングを見せた。

どうやらこのリングは夜空のリングと言うらしい。


前世で、振るい書物に書かれていた知識を覚えておいてよかった。

最も、このリングは初代時代以来の物らしかった。


ディーノさんと雲雀さんは安心したのか、殺気が納まる。
「修行の時間、邪魔してスイマセン」
「いや、いいん、だ・・・」
フラフラとした足取りをするディーノさんに近づいて、俺は耳打ちをする。

「ディーノさん、戦闘場所はこの並盛中です・・・今直ぐ雲雀さんを誘導した方がいいんですよ」

「そうか・・・行くぜ!」

俺は、その屋上を去って行った。


「(そういやアイツ・・・何で俺の名前を・・・)」


Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。