二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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雲の転生物語—REBORN— 小学生編
日時: 2010/06/28 17:13
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

クリック有難うございます!


—・・・マジで?

—どういうことだよ・・・原作完全無視かよ。


無関心な主人公が雲雀恭弥ポジションに転生する物語。
前世ではリボーンを全巻持っていた主人公です。

頑張って書きます!
現在転生編。






・目次
【転生編】
第零話
第一話 気付く
第二話 トンファーゲット
【幼少編】
第三話 小さな大空
第四話 背負いし罪
第五話 大罪を背負う運命—サダメ—
番外編 転校先
【小学生編】
第六話 出来るミゾ
第七話
第八話
第九話
第十話

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Re: 雲の転生物語—REBORN— 転生編 ( No.1 )
日時: 2010/06/26 12:04
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零話


血がアスファルトのコンクリートにに染み込む。

僕は辛うじて眼を開けている状態だった。
今にも、死にそうだ。

「・・・ゴホッ」

口から吐き出される血に、僕は眼を伏せる。
目の前に立つ、赤い僕の血を纏ったナイフを掲げる少年を見据える。

—そうか、僕は。

刺されたんだ。

彼の持つナイフを見ながら、僕は静かに眼を閉じた。





眼をゆっくりと開ける。
光が視界を明るく照らした。
まぶしい・・・。

「おめでとうございます、元気な赤ちゃんですよ」

その言葉を聴いて、理解した。
把握能力は高めなので、わかる。
僕は確かに死んだ。

そして、今生まれたのは——。


僕は、転生した。

Re: 雲の転生物語—REBORN— 転生編 ( No.2 )
日時: 2010/06/26 12:24
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 気付く


僕の前世の名前は《竜崎刹那》。

性別は女。

竜崎家という名家の後継者だった。
満足に普通の中学生カツが送れない日々の連鎖で、僕は漫画という存在を知った。

中でも一番面白かったのは家庭教師ヒットマン、REBORN。

全巻揃えて、全て読み返していた。
ジャンプとかも読んでたりする。
漫画というものが与えられて、僕は一応、普通の極々普通の日常を送っていた。

だが、あの日だけは、違った。

竜崎家と対立する名家の少年が、僕にナイフを刺した。

そして、今現在。


「彼方、名前は何にしますか?」

「んー、そうだな・・・」

目の前で夫婦が話し合っている。
どうやら僕の名前を考えているようだ。
現状把握は、あまりできないが。
僕はどうやら、転生したという事実は確かのようだ。
記憶に思い浮かんだのは、《六道輪廻》。
骸とかを思い出してしまった。
夫婦の顔を見てみる。
雲雀恭弥似の、僕の、今の父親。
美人と言ってもいい程の、今の母親。

二人とも、美形だな・・・。

「よし、決めたぞ」

父親らしき人物がそういった。
なんて名前にするのだろうか。

「恭夜だよ」
「・・・(え?)」

聞き間違いでは、無さそうだ。
恭夜。
漢字こそ違うが・・・発音は同じだ。

「ひばり様、お体は大丈夫ですか?」

更に、頭の中が真っ白になった。
雲雀・・・?

「えぇ、大丈夫よ」
「では、ゆっくりと体をお安めになっていてください」
看護婦が去って行った。

僕は自然と顔を窓の外へ移す。

《並盛町》。

更に、体が硬直するのがわかった。
転生したのは、わかる。

この、世界は・・・。





そして、しばらく経って。

母親が退院する事になった。
母親の名前は、雲雀春日。
父親の名前は、雲雀恭一。

「では、お世話になりました」

母親は頭を下げた。
うん、何時見ても美形だ・・・。
父親は、・・父さんは仕事が忙しいのか、来ていない。
帰り際に、僕は看板を見た。

—僕は、ここで一瞬にして理解した。

此処が——・・・。


《並盛産婦人科》。


漫画の世界だと言う事を。

Re: 雲の転生物語—REBORN— 転生編 ( No.3 )
日時: 2010/06/27 17:49
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第二話 トンファーゲット


「「お誕生日おめでとう!恭夜!」」
「・・・きょうだっけ、たんじょうび」

僕は最近になってしっかりと立ち上がり、言葉が話せるようになった。
あれから三年。
三歳になった僕は、視力もちゃんとしてきた。
体とかにも慣れたし。

そして、気付いた事がある。

僕の家は——雲雀恭弥の家は、どうやら結構な名家らしく、和風の建物だった。
前世と殆ど変わらないから助かったけど。

・・・さて、目の前に居る両親はどうしようか。

「また忘れてたの?まぁ、いいわ」
「いや、僕は良くないと思うけど・・・」
「べつにいいでしょ」
「そうよね〜」

・・・僕は眼の前に置いてある一つの縦長の木箱を見た。

「なにこれ」
「これは恭夜のプレゼントよ、開けてみなさい」
蓋を開けた。

・・・なにこれ。

「コレはね、トンファーって言うのよ」
「・・・」

子供に物騒な物を持たすなこの母親は。

僕はソレを構えてみた。
前世で色々習わされたお陰で、構え位できる。
ソレを見て両親は(母親が)喜んでいた。

「構えも出来るのね、天才よ、この子は!」
「・・・いや、その前にプレゼントがこんな物騒な物だなんて・・・」


—スカカカカカッ(包丁が七本父さんの横の壁を刺した音)


「・・・」
「文句無いわよね?(黒笑)」
「・・・うん」
恐るべし母さん。
母さんは身体能力が高い。
父さんはどうなんだろうか。

・・・興味がそそられた。

「これ、さっそくつかってみたいな、とうさん」
「・・・そう、じゃあこれをたたいてみな」

差し出したのはブサイクな人形。
何だこの人形は。
・・・とりあえず僕は二つのトンファーを構えた。

—ドスゥッ

「・・・」

—ドガンッ

・・・軽く振っただけなハズだよ、僕。
「さすがお父さんと私の娘だわ!天才ね!」
「・・・」
父さんは内心複雑なんだろうな・・・。

僕はとにかく、そのトンファーを、ゲットした。

・・・こうやって彼も、トンファーを手に入れたんだろうか。


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