二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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D G@me tHe GUNDAM
日時: 2010/06/24 21:19
名前: sTorm (ID: u/Zf4dZT)

[D G@me tHe GUNDAM]

(注)この小説は少しグロ要素があります。

 あらすじ

鉄の巨人「MS」をるゲーム「D G@me GUNDAM」

現実と同じように作られたそのゲーム

目的、攻略法など一切不明

ただそのゲームを包むのは狂気のみ

プレイヤー達はこの最凶のゲームをクリアすることが

出来るのか


(まぁよーするにガンダムがバトルする話ですw)

 よければ感想を書いてくださいね♪





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Re: D G@me tHe GUNDAM ( No.1 )
日時: 2010/06/24 22:11
名前: sTorm (ID: u/Zf4dZT)

[D G@me tHe GUNDAM]

(ズドンッ・・・ズドンッ・・・)
静まり返ったビル街に響く地響き。
[どこだ・・・どこに隠れやがったッ!!]
男がコックピットで殺気立った声を出す
敵が消えたのはこの辺りのハズだ
男はレーダーを横目で見る。しかし反応は何もない
怒りのあまりモニターに拳をぶつける。痛い、男はこの痛みが不思議だった。なぜならこれはゲームだから。決して現実ではないのに拳に残る痛み。
そのことにさえ苛立ちを覚え、自らが操る機体を走らせる。どこに隠れているかわからない敵ならば派手に動いて炙り出せばいい。男の人差し指が操縦桿に付いた赤いスイッチに当たる。
[出てきやがれグリーンファントム!!!]
闇夜と同じ黒色のボディーのMS「ドム」のマニュピレーターに握られたマシンガンから閃光と共に高速の弾丸が打ち出される。激しい音が響きビルが崩れる。
粉塵が舞い赤く煌くメインカメラを覆う。
[どこだ!出て来い化け物!俺が殺してやる!」
男の怒りに同調するようにマシンガンが乱射される。
[ピコンッ!・・・]一瞬だがレーダーに赤い点が表示される。[・・・はッ!見つけた・・・そこだアアッ!!]
銃弾がレーダーに表示された位置に放たれる。
しかしそこには何も居なかった。男は舌打ちをする。
そして再びレーダーを確認した。
[ザシュッ!]どちらが早かっただろうか。レーダーに赤い点が表示される、それも機体の真後ろに。
そしてそれに気づいた時には、風を斬る音と共に赤く輝くビームサーベルがドムの黒いボディーを貫いていた。何の抵抗もなく抜かれたサーベルの跡は、まるで鏡のように平らになり、月光を反して輝いていた。
[ターゲットロスト 敵MSの撃破に成功 リザルトを表示します]
モニターに次々と文字が映し出される。
ドム一撃で仕留めたのは緑色の装甲を持った
「ジムストライカー」だった。ジムストライカーのコックピットでは青年が勝者に似合わぬ表情を浮かべていた。「俺が・・・殺したんだ・・・」そう呟くと青年は目を閉じた。モニターの文字が全て消えて、新たに文字が表示される[ログアウト]
周りに広がるビル街が歪んでゆき、そして緑色の機体の輪郭は次第に淡くなり、そして姿を消した。




Re: D G@me tHe GUNDAM ( No.2 )
日時: 2010/06/26 23:42
名前: sTorm (ID: u/Zf4dZT)

[D G@me tHe GUNDAM]

日常は簡単に壊れた。
毎日仕事に向かい、帰宅し、また仕事、帰宅。
毎日毎日これの繰り返し。人間というものは
こういう生き方しか出来ないんだろうか。
俺、柴嶋卓斗(しじま たくと)は、この日常に疲れていた。刺激を求めていた、この平凡な日常に欠けている新鮮な刺激が。
「ピンポーン」平凡なインターホンの音がする。
玄関に行きドアを開けた。某ク○ネコ宅急便の配達員が、いかにもな営業スマイルで立っている。
「柴嶋卓斗さんにお届け物です!」その手には普通くらいのサイズのダンボールが。受け取りのサインをしてダンボールを受け取る。
[D G@me tHe GUNDAM 管理局]送り主の欄にはそう記されていた。「・・・D G@me tHe GUNDAM?なんだそりゃ・・・ガンダム?」とりあえず部屋に戻ってダンボールを開封してみることにした。開けるのに数分もかけてしまった。やっとダンボールを開けると、中には黒く塗られたCDケースとゴーグル、が入っていた。「なんだこれ?ゲームソフトか?」CDケースを開けると、やっぱりD G@me tHe GUNDAMと印刷されたCDが入っていた。そして小さく[コンピュータのディスクドライブに挿入してください]と印刷されている。今日は休みだしやることもない・・・少しやってみるか。テーブルの上に乗っていたノートパソコンのスイッチを入れる。[ウィーン・・・]ディスクドライブにCDを収めて起動させる。一瞬パソコンの画面が青く反転して、その後に灰色の画面になる。
画面の真ん中には四角い枠が出ていて、その中には
[ログイン手順 メインバイザーを装着してください]と表示されていた。とりあえずダンボールの中に放置されているゴーグルを着けてみることにした。
サングラスのようなレンズがはめられたゴーグルのサイズは、なぜか俺の顔にピッタリだった。
「ん?」ゴーグルを着けてパソコンの画面を見ると
枠に表示された文字が変化していた。
[装着確認 USBケーブルでメインゴーグルとPCを接続して メインゴーグル側面のパワースイッチを押してください]指示に従って付属のケーブルでPCとゴーグルをつないだ。あとはスイッチだ。手探りでゴーグルについているスイッチを探す。すぐにそれらしきものは見つかった。そして俺はなんの躊躇もなくスイッチを押す。その先に待つ絶望のゲームなど知るはずも無く。


Re: D G@me tHe GUNDAM ( No.3 )
日時: 2010/06/27 07:16
名前: sTorm (ID: u/Zf4dZT)

[D G@me tHe GUNDAM]

「おい・・・なんだこりゃ?!」卓斗の目の前には
見知らぬ建物の中にいた。おいおい・・なんだよこれ?工場か?作業用のクレーンや重機が置かれている
「これ・・・ゲームなのか?」ん・・・?ふと気づくと頭のゴーグルが無くなっていた。どこいったんだ?
「ピピピッ!」電子音が腰の辺りから鳴る。
「これなんだ?」腰にはIPodのような端末がつけれれていた。[指令 格納庫に進みMSを確認せよ
なお格納庫へのルートは[G-GEAR]に表示する。
「ジーギア?この端末のことか?」すると文章が消えて、地図らしきものが新たに表示される。
行くしかないか・・・。工場には人の気配が全く無く静まり返っている。格納庫まではあと少し、MSを確認しろの意味がわからない、MS・・・モビルスーツ?考えている内に格納庫に到着した。
厚い扉が開く。「あ・・・なんだよこれ・・?!」
巨大な格納庫の奥に緑色のロボットが立っている。
「これがMS?」MSの足元には昇降機が設置されている。俺・・・コレに乗れるのか?昇降機に乗ると
一気にMSの胸の高さまで上昇した。
「うわっ・・・高けぇ・・・」「ガシャッ、ウィーン!」
機械音がして振り返るとコックピットのハッチが開いている。「入れってことか?・・・」卓斗は落ちないように慎重にコックピットに入る。「ピピピッ!」
またG-GEARから電子音が鳴る。取り出してみると新しい指令だった。[指令 G-GEARをアダプタに接続せよ
接続後は正面ディスプレイに表示される指示に従い
RGM-79FPを起動させろ]「アダプタ?・・・これか」
モニター横のアダプタにG-GEARを取り付ける
「ウィィン!」周りが機械音に包まれ、コックピット中のモニター、スイッチなどが点灯する。
「ビーッ!ビーッ!」電源が入ったばかりのモニターに[ALERT]と表示され激しく警告音らしきものが鳴り響く。「おい?!これなんだよ!」卓斗は混乱する。
[警告 敵MSを確認 距離2000]
敵?なんだよそれ!俺はまだこのMSを動かせないのに![1500...1300...1000...900]敵との距離が縮まっていく。「やるしか・・・ねぇのか?」
卓斗の手がレバーに掛かる。「動け・・・いけぇええ!!!」緑のMSを覆っていた固定具がすべて外れた。「ドォオン・・・ドォォオン・・」工場内に響く地響きと共に緑色の巨人は動き出した。


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