二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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魔王城の暇つぶし
日時: 2010/07/21 07:14
名前: 香菜 (ID: ot2SupHm)

 この作品は二作品目になります。
一生懸命書くのでよろしくお願いします。

*魔王城はファミ通文庫の小説です。全五巻の予定らしいです。

*お話は、本編に沿って行こうと思います。オリキャラありです。

 以下、注意事項です。

・荒らし、喧嘩、チェーンメール等はやめて下さい。

・タメはOKですが、悪口はやめて下さい。

・下手だと思いますが、気にしない人は見てください。

・更新は比較的ゆっくりになると思いますが、気にならない人は見てください。

 ・・・・以上です。

*一作品目の「鋼の錬金術師〜生き残った少女〜」も同時進行で書いています。興味があったらそちらもどうぞ。

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Re: 魔王城の暇つぶし ( No.1 )
日時: 2010/07/18 11:28
名前: 香菜 (ID: ot2SupHm)

* 一限目 *

 プロローグ NO,1  —何勝手に死んでんだよ・・・!
   〜エイゴ〜

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

 二十年前、魔王が英雄に倒されて世界に平和が戻った。
   ならば、消えようとしているこの命は何だ?


 心臓の音が聞えなくなる。
仲間の軍服から滲み出ている血が、彼を抱きかかえた俺の腕を染める。
止血をし、薬もうち、医療魔法もかけた。

 その全てが、徒労に終ってしまった。

「馬鹿野郎・・・何勝手に死んでんだよ・・・!」

 つい先程まで勇敢だった男の亡骸を塹壕の中に横たえて、右手の袖で涙を拭く。
顔に血がついたが、それを拭う布も使い切っていた。

 今の俺に残っているのは、動かない体と斬れない剣と弾の無い銃だけだ。


 仲間の死を悲しむ暇は無い。
今の俺がやらなくてはいけない事は部下の生存確認だ。

「何処いったんだ・・・俺の部下ども!
 全員生きてんのか!?」

 体の激痛に耐えながらも、俺は前線から下がった。
命令を下す仲間がいないのは、驚くほどに寂しい。

 どうせ敵の兵が来ても、抵抗する体力、気力、魔力が残っていない。
邪魔な重い銃と剣を捨てて、血の様に真っ赤な夕焼け空の下を俺は歩いていった。

 美しく、小さい丘の頂上に大きな櫓が見える。
向かう場所はそこだ。


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