二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 黒き炎は何者にも染まらずに—REBORN—
- 日時: 2010/08/03 21:29
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
がんばって書きます!(何度目だよコレ!)
ゆっくりと更新したいと思いますんで!
・登場人物紹介(未来編ちょっと前)
終崎終夜 ミルフィオーレ幹部のブラックS少女。殺し屋でもあり、リボーンと並ぶくらいの実力を誇る。黒い炎を操る世界最高位のある属性を持っている。
十年前——普通の女子中学生。並盛中学ではない、何処かの学校。この頃から炎を操る事が出来た。何か深い家の事情がある。
沢田綱吉 ボンゴレ十代目に無事、就任。原作通りの性格が十年たった感じ。
:最初ツナたちあまり出てこないかもしれません・・・。
・進行状況
—Data,00—
—Data,01— 始動する二つの存在
—Data,02— 銀に輝く懐中時計
—Data,03— 二つの覚悟
—Data,04— 始まる未来
—Data,05— 心の闇
Page:1 2
- Re: 黒き炎は何者にも染まらずに—REBORN— ( No.1 )
- 日時: 2010/08/03 07:50
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
—Data,00—
「わがジッリョネロは、ジェッソと合併します」
そんな言葉を聴いて、俺は固まる。
合併する事は知っていた。——感じていた。
だけど俺が驚いたのはそんな理由じゃない。
ユニの目に、魂が宿っていない事だった。
全てを見知るその瞳は、虚空だけを映していた。
ジッリョネロは、ボンゴレと同等の歴史と権力を誇る組織でもあった。
俺よりも一番ショックなのは、γ(ガンマ)なのだろう。
一番、気にかけていたのだから。
大空のアルコバレーノの証明となるおしゃぶりが、胸に光っていた。
只、純粋な淡い色を宿して。
そのおしゃぶりにも、光は宿っていなかった。
だけど、ユニはきっと何処かに居る。
此処とは違う何処かに。
きっと生き延びている。
それだけは、確信を持てていた。
ガンマは強い覚悟を持つ。
俺はそんなガンマたちを、只見据えていた。
—コレから先、全てが変わる事を感じながら。
(橙色の淡い色を宿すその目は)(何を見ていた)
- Re: 黒き炎は何者にも染まらずに—REBORN— ( No.2 )
- 日時: 2010/08/03 12:27
- 名前: 保持者 (ID: uT5MQLCg)
「大空があるなら、その対だって存在するだろう」
この俺が——そうである様に。
—Data,01— 始動する二つの存在
「姫・・・」
ガンマは今でもそう静かに呟いている。
姫と言うのはボス、ユニの事だ。
俺はそんな彼のことを静かに見ていた。
そんな俺に気付いたのか、ガンマが俺を見ていた。
「終夜、テメェは何でジッリョネロに入った?」
「あぁ、元はボンゴレ所属の殺し屋だったが、ある事をきっかけにして入ったんだ」
ある事とは、いうまでもないことだから、話さない。
ガンマは、俺のそんな言葉に、不快に眉をひそめた。
「テメェ・・・何でそう清々してんだ」
「コレは昔からの癖だ。悪いな」
俺は橙色の目を、細めた。
その表情を見たガンマは、チッとしたうちをする。
「その姿・・・ボンゴレ十代目にそっくりでイラつくぜ」
確かに、俺の容姿は酷似している。
俺はそのブロックから離れた。
つまりは、部屋から出た。
向かう先は、ユニの場所だった。
もう誰も近寄らない場所。
俺は、そのドックの扉を開けて入った。
「・・・」
「ユニ、久しぶりだな」
俺は、そんな風に声をかけた。
言葉が返ってくるなんて思わない。
だけど、そういう風に言葉を発しなければ、何をしに来たかが判らない。
「ユニ。俺はこの先の未来は見えないが、凄く楽しみな気がするよ」
ほぼ、独り言の様な物だった。
「凄く、楽しい出来事が起こりそうだ」
「・・・」
「ユニ、俺はそろそろ———」
使命を果たしに、行くよ。
俺はそんな風に言葉を発したような気がした。
足取りは速く、軽い物だった。
◆
「入江様、大変です」
「どうした!」
「終崎終夜が脱走しました」
「!?」
入江正一は目を見開いた。
それもそのはずだった。
《ブラックスペル》で更に最強の殺し屋といえども——。
逆らえば、殺される可能性だってあるのに。
白蘭に、殺されるかもしれないというのに。
「入江様、金庫においてあった終崎終夜の持っていたリングとボックスも同時に——消えています」
「ッ!」
ダンッと、テーブルを叩きつける。
(もしかしたら、終崎さんは感づいているかもしれない・・・いや、絶対にそうだ。可能性は、高い)
入江はそんな風に、思考をめぐらしていた。
行動は演技で、思考は本物の如く。
まるで、霧の如く。
「———放っておけ」
「で、ですが」
「あんな奴、邪魔者にもならない」
そういって、入江正一はコンピューター室を出た。
—大空と対なる存在は歩みだす。
Page:1 2
この掲示板は過去ログ化されています。