二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- イナイレ なぜか肝試し
- 日時: 2010/08/16 10:02
- 名前: 吉瀬 来駕 (ID: TmxFvEgG)
吉瀬来駕といいます。初めて書く小説です。
そして注意とお詫びがあるので見てから読んでください。
〈注意〉
・BLやシスコン、その他いろいろな性癖が出てくるので不快や嫌悪を感じる方はお戻りください。お願いします。(←重要!)現在、佐久間、立向居など。
・キャラが崩壊するので、そのことに不快や嫌悪を感じる方はお戻りください。お願いします。(←重要!)現在、鬼道、佐久間、立向居など。
・一応ギャグですので、試合を一切しません。
・自己満足で書き始めたものですので、気分が悪くなったりしたらすぐに戻ってください。(←重要!)
〈お詫び〉
・ボクの考えが足らず、これを表記してなかったために不快になられた方が大勢いると思います。謝っても謝りきれません。申し訳ございませんでした。
・「BLコーナーは違うところだ」とお思いにある方もいると思います。それは全てボクの機械音痴のせいです。ごめんなさい。
・これらは記事を修正し付け加えたもので、本編とは若干喰い違いがあると思います。すみません。
以上のことを肝に銘じて、それでもいいという方は読んでください。ありがとうございます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
FFI!
フットボール・フロンティア・インターナショナル!
そう。これはサッカーに燃える世界中の少年達が繰り広げる、超次元サッカーの世界大会!
そして今、日本代表イナズマジャパンのキャプテン円堂守は世界の強豪達と戦うため、日々特訓をしているのだ・・・。
という描写しにくいところはスッ飛ばして、夜。
夕食も終わり、風呂も済んであとは寝るだけ、という段階でイナズマジャパンのメンバー達はマネージャーに集合をかけられていた。
「なんなんだ?秋」
円堂が木野に訪ねると、困ったような笑みがかえってきた。
「うーんとね・・・よくわからないんだけど、明日FFIWが主催する・・・
肝試し大会があるんだって」
「ハァ!?」
愕然とするイナズマジャパン。
「それってサッカーと何も関係ねーだろ」
染岡が言い、
「そもそも、主催するのがFFI?何かの間違いじゃないのか」
風丸が木野に効く。
「違います!」
不意に高い声があがり、目をやると音無がきりっとした顔で立っている。
「どう違うんだ?」
問う兄に、
「この肝試し大会はFFIが主催してるんじゃありません、FFIWが主催してるんです!」
「・・・いや、どう違うんだよ」
「『W』があるじゃないですか!」
小さく呟かれた佐久間の台詞を聞き逃さず、音無は厳しく指摘する。
「いいですか?FFIWはただの略称であって、正式名称じゃないんです。正式名称は、
ファンタジック(F)・ホラー(F)・インターナショナル(I)・笑(W)
なんです!」
「「「・・・・・・」」」
唖然とする日本代表達。
(サッカー関係ねえェ!一文字もサッカーについて触れんかったぞFFIWゥゥゥ!)
(紛らわしい名前付けんじゃねえよっ!なんか期待しちまったじゃん!責任取れ!)
(最後の『笑』ってなんなんだァァ!ふざけてるだろ、絶対ふざけてるだろアレェェェ!)
と、全員心の中で叫ぶ。
そんなメンバーに気づかず、音無がパソコンの画面を見ながら告げた。
「ちなみに、後援がFFIです」
真面目にサッカーしやがれFFIィィィ!
「ってことで、参加よろしくお願いします。ちなみに拒否は認めませんから!」
「ハァ!?」
「お、男同士で肝試ししろってか!?」
「気持ち悪い・・・」
「何を言う!」
「佐久間?」
「それはつまり鬼道と肝試しができるということだろう?そのチャンスを生かさずして何が肝試しだ!」
「前言撤回!こいつが一番気持ち悪いぞ!」
「鬼道にひっつき押し倒し・・・」
「口を塞げ!こいつをしゃべらせるな!」
「モガガ・・・!な、何をするモガガ・・・」
「・・・そうか!」
「今度は立向居が目覚めたぞ!鼻血垂らしてる!」
「おれも綱海さんをっ!いややっぱり円堂さんをっ!」
「た、立向居ナニ言ってるんだ?気持ち悪いからスマン!」
ドスッ。
「ぐはっ・・・」
チーン。
「それじゃ、全員参加ってことで。これにてかいさーん!」
音無が勝手に宣言し、イナズマジャパンはこうして肝試しに参加することになったのだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「聞いたかい?ディラン」
「ああ、マーク。どうやら日本も参加するようだね」
「そうなんだ!ミーの調子もギンギンだね!」
「決め台詞をどうも」
「ギンギン!」
「・・・ところで、日本代表は気づいているのかな?」
「何にだい?ギンギン」
「この肝試しの裏に隠された陰謀を、だよ!」
「ギンギン!?」
「そう、この肝試しの裏には、ある陰謀が隠れているんだ!」
「それは・・・一体?ギンギン」
「それはっ!」
「それは!?」
「・・・いつか分かるって」
「ユーの調子もキンキンだね・・・」
「ドーモ。だって、こうもしないと出番なさそうだから」
「なるへそ」
「ジャパニーズに言うな」
「ギンギン!」
「いや、それがアメリカンってわけでもないんだけどね」
「まあまあ・・・って!そんなこと言ってる場合?」
「そうだね、出番が無いことの方が重要だ」
「ウン。こうして行数を稼いでいるミー達だけど、会話が終わりに向かっているのがわかる」
「その前に、どうしても言っておきたいことが」
「なんだい?」
「日本代表に、アメリカは勝つ!
・・・といいな」
「つまりは願望」
「そーですね」
「んじゃ、出番があることを願おう」
「グッバイ」
「シーユーアゲイン!」
「俺もいるんだけどな・・・」
「日本にいるべきだったかもな、一ノ瀬」
「土門も・・・」
「出番あるかな」
「ナイね」
「あってほしいけど」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「えっ、マモルが肝試しに?」
「そうみたいだよ、フィディオ」
「そうか・・・。正々堂々、勝負しよう!マモル!」
「肝試しって勝負だったっけ?」
「え、そうじゃないの?お化けと幽霊と化け物との白熱バトル!」
「フィディオは真面目だなー。そんなんじゃ、こんな世の中渡りきれないよ」
「本当に・・・?っていうか、君ダレ」
「僕だよ僕!イタリア代表チーム『オルフェウス』にいる!」
「あー・・・外見は、もこもこの黄色の髪に青い瞳の背のちっちゃい一見すると女の子みたいな」
「カタカナの名前なんて覚えられないからね」
「これでわかってくれることを願おう」
「お星様に?」
「パスタに」
「イタリアだもんね」
「うん」
「それじゃ、出番ないけど何か言うことは」
「マモル、決勝戦で会おう!」
「最後まで真面目」
「これでいいよ」
「ちなみに、君はBLという世界を知っているかい?」
「間違えてこのコーナーに書いちゃったお馬鹿の作者に言ってよ。どうするの」
「できるだけその話題を避ける!それしか無理」
「すでに佐久間君が暴走しちゃってるけど」
「立向居もね」
「・・・・・・怒られないかなぁ」
「見る人少ないからまずオッケー」
「・・・・・・」
「まぁ、真面目なフィディオ君はサッカーに励んで!見て見ぬフリ!」
「いいのかなぁ・・・」
「全ては見る人と管理人さんの指先に!」
「・・・・・・」
「あ、ホラ、パソコンだからさぁ」
「・・・かなりアニメと違ってはちゃけてるよね」
「いいんだよ!ドントウォーリー!イタリア語わかんないし」
「・・・・・・。じゃ、練習行ってくる」
「バイバーイ!」
「いや、君もだから」
「えー」
「・・・代表選手としての自覚を持ってほしい・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「肝試しに日本も参加?」
「です」
「関係ないからいい」
「ちなみに今はアルゼンチン代表の『ジ・エンパイア』です。・・・で、キャプテン台詞を」
「忙しい!さいなら!」
「これで終わり・・・!?出番これで最後かもしれないのに!」
「おら、練習だ!」
「マジでですか」
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「フッ、日本代表も肝試し大会に参加か・・・」
「どうする、エドガー。江戸が燃えてるぞ」
「寒いギャグはやめて、紳士たるもの紳士らしく雨に当たれ」
「それも意味が全くわからないからやめてくれ。紳士は傘をささない、という知識を持ってる人の方が多分少ないから。つーか騎士じゃなかったのかよ」
「それもそうだな・・・だが、紳士らしく振る舞うというところでは同じなのではないか?フッ」
「むかつくからそれもやめろ。『フッ』やめろ」
「・・・・・・紳士たるもの・・・」
「紳士がナンパするのか?あ、いや騎士もだけど」
「失礼な。ナンパなどしていないぞ」
「ハイ、記憶を巻き戻して。『ナイツ・オブ・クイーン』戦の前に開かれたパーティのところまで」
「ギクリ」
「はいそうです。日本代表のイナズマジャパンマネージャーの久遠冬花さんに声をかけていますね。そして円堂君を挑発してますね。挙げ句気取った態度とって試合では負けていますね」
「・・・そ、それは・・・」
「言い訳できませんね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ハイ」
「ってことで、十分恥をさらしたので紅茶飲んでないでさっさと練習に戻れや」
「い、いや・・・まだ一口しか飲んでないっ」
「さっきおかわりしてただろーが。セバスチャンいただろうが」
「いや、それは監督だ」
「監督ゥゥゥ!試合負けてんですよ!何やってんですかァ!」
「今トイレ」
「紳士がさらっと・・・!」
「ドーモ、紳士兼騎士のエドガーでっす」
「キャラが・・・!」
「いいの。もう紳士も騎士もめんどっちい」
「怒られるー。エドガーファンに怒られるー!」
「もう十分怒り買ったべ」
「・・・まぁいい。あ、いやよくないけど。とりあえず何か一言」
「うむ。
先日は失敗したが、今度は音無春奈を落としてみせるぞ!」
「ナンパ宣言するな!」
「だって言えって言ったじゃん」
「・・・・・・!!!!!!」
「あ、怒りマックス」
「・・・強制終了!」
「えー。つか、ダレなのアンタ」
「誰でもいいから!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「グ〜スカピ〜・・・」
というわけで、ブラジルは寝てるのでこれにて出番終了です。
手抜きじゃありません。ゲームも漫画も持ってないから性格とかわかんないんです。すみません。でも寝てそうじゃん。
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・・・・・という意味ワカラン会話を繰り広げている外国チームのことなどつゆ知らず、イナズマジャパンのメンバーは肝試し大会の朝を迎えた。
「・・・・・・で、どうする?」
不意に真面目な声で、風丸が円堂に訪ねた。
円堂の部屋である。といっても、宿泊施設の、だが。
そこにメンバーの壁山(でかいし)以外が全員入っているので暑苦しいのなんの。
「いや、どうするもなにも、参加するしかないだろ」
円堂が答えて、
「しかしどうにも怪しいぞ」
と鬼道が反対の意見を述べる。
「鬼道の言う通りだ」
暴走を最初に開始した佐久間が、昨日の出来事を忘れたかのように言う。
「もしかしたら、影山の陰謀かもしれないぞ」
「いや、それはないだろう」
突然、今まで台詞のなかった豪炎寺が口を開いた。
「それは余計だ」
地の文を足蹴りする発言をして、「なんでだ?」という目で見る円堂達に、
「今更、シリアスな話になるとは思えん」
「身も蓋もないな・・・」
「一理あるけど」
「豪炎寺さんの言う通りッス」
扉の外にいる壁山もそれに賛成した。ふふふ、お前ら出番なくしたろか。
「・・・でも、肝試し大会やって何のメリットがあるんだ?」
「あ、同感です」
立向居が頷き、
「音無さんが言うには、『サッカーに大切な肝っ玉と恐怖と絶望とトラウマを身につけるため』らしくて、」
「ちょっと待てぃ!」
「え?・・・あ、そうですよね、間違えました」
立向居が手に持っているプリントに目を落とし、少しゆっくりな声で読み始めた。
「えっと、『恐怖に耐えうる強靱な精神を持ち、暗闇による静かなスリルと興奮を味わい全ての悟りを開き、新しい必殺技の開発やリフレッシュなどを行って次の試合でよい戦いをしてほしい。これらの理由により、FFIを後援に肝試し大会を行う。』」
「・・・?」
「よう意味がわからんけど・・・」
「つまりは、俺達選手のためなのか?」
「そうみたいです。それに、FFIWの歴史も由緒あるものらしいですし」
「『笑』がついてるやつがか!?」
「見た目で判断したらいけないってことじゃないんですか?」
染岡の叫びに、立向居が首を少し傾けて答える。
「音無さんが言うには、『あまりにも歴史が長すぎてプリントするとお金がかかるから』って見せてくれませんでしたけど」
おじいさんの、それまたおじいさんのおばあさんが生まれた頃からあるらしいです、という立向居に、鬼道が言った。
「それで、
いつから立向居は春奈と仲良くなったんだ?」
「・・・え?」
急に殺気を含んだ声音に、立向居が顔をあげる。
「『・・・え?』じゃねえぞ。誰に断って春奈といっしょにいるんじゃ!俺なんかお兄ちゃんなのにまだいっしょに寝たことねえんだぞォ!?」
「出た!シスコン病!」
「鬼道・・・た、立向居は友達として・・・」
「うっさい!黙って春奈と必殺技の練習までしやがって!俺なんかやったことねぇぞ、誘ってもらったことすらねぇぞ!?」
「い、いや・・・オレもいたし」
「おれもいたでやんすよ?」
「おれもッス・・・」
「おれもだよ」
「いいから、俺の春奈に近づくな!俺以外の人間は近づくな!」
鬼道が叫び、
「いや、別にてめえのでもねーし」
いつのまにか室内にいた音無が、氷点下の声で兄に言った。
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- Re: イナイレ なぜか肝試し ( No.88 )
- 日時: 2010/08/24 11:34
- 名前: 吉瀬 来駕 (ID: TmxFvEgG)
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ちょっと意味不の番外編は置いといて、
「・・・風丸?なんでここに?」
豪炎寺が風丸に尋ねる。
「あんれぇ〜?円堂クンいない〜?おかし〜なぁ」
「か、風丸さん?大丈夫ですか?」
「ギャハハ、右と左間違えてたぁ☆円堂クンはあっちだなぁ♪」
「ダメだ声が届いていない・・・」
豪炎寺と虎丸が困惑している時、
(あれ・・・風丸君・・・いつもと違う・・・)
吹雪が妙なトキメキを感じていた。
「・・・なんだろうこの胸の高まり・・・ドキッて、ドキッていった・・・」
心臓の辺りを手で押さえ、吹雪はちらっと風丸を見る。
その風丸は、
「ありゃあ?豪炎寺ぃ♪見ぃつけた☆」
「語尾が♪や☆ってどういうことだ・・・?って酒臭っ!」
酔っぱらい野郎よろしく、豪炎寺に近づいて息を吐く。
つい虎丸が後ずさりした。
風丸は気にしない。
「豪炎寺ぃ、お前って、円堂クンのこと好き?ギャハハッ!」
「ハァ!?確かに好きといえば好きだが、俺が一番愛しているのは
夕香
だけだ」
見事なシスコン根性である。
普通、こんな台詞さらっと言えるか?
「そうなんだぁ☆ぼくしゃん、豪炎寺は円堂クンのこと好きだと思ってたんだけどなぁ?」
答えようとした豪炎寺は、そこで風丸の顔がかなり近距離にあることに気づいた。
「風丸・・・顔、近い」
「あ?知らないでしゅよぉ♪っていうか、もう豪炎寺も狙って・・・」
風丸のなま暖かい息が、顔にかかる。真っ赤な顔をした風丸は、かなりというか「あれ、こいつ男子だっけ?」と考えてしまうほど色っぽい。
そしてトドメに、
「豪炎寺・・・俺のこと、嫌い?」
上目遣いに訊いてくる奴がいるかァァァアアアア!!!
やべぇ、ちょっともうマジで!?惚れそう!どこでそんなテクニック覚えたんだ風丸ゥ!
一見クールを装っている豪炎寺だったが、パンチが入ったような衝撃を受けるその風丸の仕草に、顔がつい赤くなる。
「俺・・・ずっと、豪炎寺のこと・・・」
顔近い顔近いでもいいかも。
風丸の酒の香りで、頭がボーっとなる。
更に風丸が接近してきて、唇が
「「ストーーーーーーーーーーーップ!!!!!」」
さすがにやばいと感じた吹雪と虎丸が、同時に声をあげた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- Re: イナイレ なぜか肝試し ( No.89 )
- 日時: 2010/08/24 11:37
- 名前: 吉瀬 来駕 (ID: TmxFvEgG)
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいもう死にますねボク。
ハイ包丁でグサリっ!
逝きました。
- Re: イナイレ なぜか肝試し ( No.90 )
- 日時: 2010/08/25 17:20
- 名前: 吉瀬 来駕 (ID: TmxFvEgG)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
でも不死身なんで生き返ります。
「風丸君!豪炎寺君を放してっ!」
「え〜、いや☆」
「おれからもお願いします!」
揉める3人。豪炎寺の魂はどっかにいっております。
おもちゃを自慢するかのように、風丸は豪炎寺を抱き寄せた。
「でもさぁ♪豪炎寺はぼくしゃんのものなのぉ☆ほらぁ、さっきキス直前までいったしぃ☆」
「それでもダメですっ!豪炎寺さんの唇はおれのものなんです!」
風丸は、Sな笑いを浮かべて豪炎寺の頬をプニプニとさわった。
「・・・スベスベな肌・・・☆」
「やめてェエエエエエ!」
やばいよBLだよこの人ただのSじゃなかったよ!
「豪炎寺もさぁ、そう思うだろ?」
「・・・・・・」
豪炎寺は答えられない。
脳内では、メイド姿だったり猫耳だったり甘えてきたり、様々な風丸が駆けめぐっている。
その風丸が、段々と変化してきた。
髪が茶色に染まり、背が低くなっていく。きゃははっ、と可愛らしい笑い声は、まさしく我が妹だった。
「・・・お兄ちゃんは頑張るよっ!」
「あんれぇ?豪炎寺、なんか言ったぁ?」
風丸が訊いてくるが、
「そうだよ俺には夕香がいるんだとっても可愛い俺だけの妹なんだ俺の将来の結婚相手は夕香であって風丸ではない」
「・・・・・・ハイ?」
「夕香がメイド姿で猫耳生やして俺を上目遣いに見てきているんだ夕香がとっても可愛すぎて死にそうだ」
「・・・・・・ハイ?」
ブバッと、豪炎寺の鼻から赤い液体が噴き出した。
すでに、豪炎寺の頭の中に3人の存在はいない。夕香が自分に尽くしてくれている映像が、目まぐるしく流れていた。
ガハッ!
吐血。
「どんだけ妹好きなんだよコイツっ!!?」
風丸が手を離した。
その隙を狙って、虎丸が豪炎寺に迫る。
「豪炎寺さん、おれだけを見てください!おれも豪炎寺さん好きです!永遠のお兄ちゃんになってください!おれ、なんでもしますから!」
頽れた豪炎寺を、受けとめながら懸命に告げる。対して吹雪は、風丸の手をギュウッと握りしめた。
「・・・ナニ?コレ」
「か、風丸君っ!」
真摯な表情で、風丸を見上げる。
「ぼ、ボク、やっとわかったんだ。ボクにとって、風丸君がどれだけ大切な存在なのか・・・」
緊張して、息を吐き出して吸う。心の準備が終わり、更に手に力をこめて、
「風丸君、ボクを・・・
虐めて・・・」
「オッケーまかせなさい!ぼくしゃんは天才だよ全部ぼくしゃんにまかせろというかレッツ虐め!」
そして、吹雪は極楽に逝きそうになりながら、ピーやったりピーやられたり悲鳴あげたり縛られたりその他危ないことをやられたのでした☆
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- Re: イナイレ なぜか肝試し ( No.91 )
- 日時: 2010/08/24 17:10
- 名前: レモンティー (ID: an.s4YRU)
不死身ですか・・・いかついっすね!
てか風丸すごいテク持ってますね!
これならキャバ嬢に・・・(風丸男!!)
更新楽しみにしてるね^^
- Re: イナイレ なぜか肝試し ( No.92 )
- 日時: 2010/08/30 10:10
- 名前: 吉瀬 来駕 (ID: TmxFvEgG)
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なんだか全く意味のわからない展開になっている豪炎寺班。
だけど放っておいて、やっとのことで染岡班です。
「ウッシッシ」
と嬉しそうに言っているのはもちろん木暮で、
「ぼ、ぼぼぼぼボクは別に幽霊なんていう非科学的なもの、信じてないんですからね!」
と明らかにビビっているのは眼鏡で、
「みんな!油断するなよ!」
と気張っているのは染岡で、
「・・・・・・・・・・・・!!!」
とすんごい早さで「そこまでしなくてもいいだろ」というほど髪を整えているのは飛鷹で、
「よしっ、相撲とろう!」
と地味にテンパってるのは土方だった。
なんやねんこの集団。
そして、この集団を狙っているのは、
「そう!美しき僕!」
「・・・と、俺な」
うざいナルシストキャラのアフロディと、憂鬱な顔のシャドウだった。
「フフフ、みんな、僕の美しさを怖がっているのかい?そうだろう!そうだろうとも!当たり前だね!」
「・・・うざいうざいうざいうざい」
今にも呪いの藁人形を取り出しそうなシャドウ。
「フッ・・・」
妙な間を取ってから、
「それでは、恒例となった作戦を説明しよう!」
「・・・いらんいらんいらんいらん」
ブツブツと呟くシャドウだったが、その声は届かない。
「僕の美しき必殺技〈ゴッドノウズ〉に〈ゴッドブレイク〉を使って、まさに神のごとき美貌を・・・」
「幽霊と思わせておどかす。それだけだ」
アフロディの台詞を遮り、シャドウが説明を強制終了する。
「俺の〈ダークトルネード〉で最初におどかす。せっかくの必殺技だ。使う時は使わないとな」
「そうだね!その通り!まともにシュートしたのは二回ぐらいしかないもんね!」
いらんことを言って、シャドウの怒りに火をつけるアフロディ。
ダークエンペラーズの時と、初めて円堂に会った時のことを言っているのだ。
「うっせー・・・」
ただでさえ暗い顔を、さらに暗くさせる。ある意味存在感がない。
「それじゃあ、実行に移すとしよう。染岡君達は、もうすぐそこさ!」
ひらりーん、と無駄な効果音をまき散らしながら、草陰から道に飛び出す。シャドウも不服ながら道に一歩踏みだし、
落とし穴に落ちた。
「なんでだァアアアアア!?」
「神が僕の美しさに惚れて天罰を」
「黙れェエエエエエ!!!」
実はチェ・チャンスウが調子に乗って掘っただけ。
ドスン、と落下してしまったシャドウとアフロディだったが、染岡達が来るのだからすぐにでも出なければいけない。
「ど、どうすれば・・・」
狭っ苦しいところに、アフロディといっしょにいたくはない。BLの気があるのだから、余計そうだ。
だが、皮肉なことにアフロディを見て解決策を思いつく。
「そうだっ、アフロディ、お前の〈ゴッドノウズ〉か〈ゴッドブレイク〉で俺を引き上げろ!」
「えっ・・・」
何を勘違いしたのか、アフロディは照れて長い前髪を掻き上げる。
「そ、そんなこと急に言われても・・・そうか、そうだったのか・・・シャドウ君、この暗闇と密室(←厳密には違う)の中で、僕に・・・」
「・・・・・・地獄に堕ちろ地獄に堕ちろ地獄に堕ちろ」
シャドウが呪いの札を取り出した。
しかし、凄まじい精神力で自制して、必殺技を出すようにもう一度要求する。
「仕方ないな・・・わかったよ。シャドウ君のために」
「だから、お前この若さであの世に逝きたい?」
そろそろ、シャドウも限界のようだ。
アフロディが、必殺技を発動させる。
「〈ゴッドブレイク〉!」
「それを出すのか。まあいいけど」
しがみついたまま、シャドウが呟く。
落とし穴より、大分上に来ていた。あとは着地するだけ、なのだが。
「あっ、だめ、重量オーバー」
ヒュウウ、と逆戻り。真上に飛んでいたので、真下に落ちるのが自然の摂理というもの。
「だからなんでだァアアアアア!?」
「フッ・・・神の僕にそんな力はないから」
「神じゃねえだろそれェエエエエ!!」
シャドウの絶叫は、ドスッ、ゴハッという効果音がしてから消えた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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