二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- イナズマイレブン 新日本代表選手
- 日時: 2010/08/09 11:41
- 名前: 吉瀬 来駕 (ID: TmxFvEgG)
オリジナルの、かなり暴走するやつです。
暗い部分が入る予定なので、もし駄目な人がいたら読むのはちょっと・・・。そこまで読むもんじゃないし・・・。
一人称が変わったり、話ごっちゃになったり、試合全くしなかったりアニメや漫画と全然違うものになること確実なので、それでもいいという人だけ・・・。お願いします。
あ、それとオリキャラが出てきます。プロローグとかも一切ナシのダラダラです。それでよければ、目を通してやってください。めちゃくちゃですけど。
真面目に頑張ってやろうっと。
- Re: イナズマイレブン 新日本代表選手 ( No.4 )
- 日時: 2010/08/10 11:51
- 名前: 吉瀬 来駕 (ID: TmxFvEgG)
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円堂達が行ってみると、そこはにぎやかな公園だった。緑の多い、遊びやすそうなところだから当然だろう。
「ここにいるのか?」
「みたいだが・・・」
と、鬼道が答える。
「誰なのかわからないな」
公園は、子どもやその保護者、サッカーをしている少年達もいて、探すのは一苦労だった。
しかも円堂達は代表選手で、サッカー少年のあこがれである。囲まれたり、握手を求められたりして大変だった。
とにかく、手間取った。
だが、
「おーい、イナズマジャパンの人!」
一際大きな声がし、振り向くと公園で一番大きい木のところに黒髪の少年がいた。手を振っている。
(あれが・・・新しいチームメイトか!)
近寄ると、相手が先に口を開いた。
「へー、やっぱり本物って違うな!」
かなり砕けた口調で、円堂の肩をバンバンとたたく。円堂よりも頭ひとつ分ほど背が高い。
「あんたが新しい代表選手か?」
豪炎寺が尋ねた。
すると、
「ああ、違うんだけどよ」
さらりと言い切った。
ハァ?と驚く円堂達に、かまわず言葉を続ける。
「オレは連れ添ってきただけでな、本物はあっちだ」
背後の木を指さし、
「ちとシャイなんだ」
と付け加える。
円堂が回り込んで木の後ろを見てみると、
女の子がいた。
「・・・え?」
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- Re: イナズマイレブン 新日本代表選手 ( No.5 )
- 日時: 2010/08/11 09:39
- 名前: 吉瀬 来駕 (ID: TmxFvEgG)
(話と関係ないです)
あ、いや関係あるといえばありますが。
更新激遅。です。すみません。
- Re: イナズマイレブン 新日本代表選手 ( No.6 )
- 日時: 2010/08/12 11:48
- 名前: 吉瀬 来駕 (ID: TmxFvEgG)
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「・・・え?」
驚く円堂に、
「あ、言っておくけど女子じゃねーから」
と少年が笑いを我慢しながら言ってくる。
いや、そういわれても・・・と円堂はマジマジと少女に見える少年を見た。
薄いオレンジの髪は、肩ほどまで伸びている。黄色い瞳はキョトキョトと泳いでいて、円堂と目が合うと急いでそらした。実に動作も女の子だった。
「ほら、出てこいよ」
黒髪の少年は笑いながらその隠れている少年の手を引っ張った。
「紹介するな。こいつは咲禰春已(さきね はるい)。まあ、見た目どおり女子に見えるが歴とした男だ」
「・・・・・・」
おどおどしながら、春已は頭を下げる。
「よ、よろしく」
円堂もとまどいながらあいさつを返した。
「んで、オレはこいつの一応兄貴分。邑楽(おうら)っつーんだ。よろしくな」
気さくに邑楽は言って、
「あ、ちなみにオレはサッカーできねえから。そんなに上手くもないしな」
と付け足した。それから春已の頭をガシガシとなでると、「じゃあ、がんばれよ」と公園から出ていった。
「・・・・・・ぁ」
春已がか細い声で邑楽を呼び止めようとしたが、出ていった後だった。円堂達としても、気まずい状況である。
「・・・あの、よろしくお願いします・・・」
消極的なあいさつは、やはり女の子っぽい声だった。
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- Re: イナズマイレブン 新日本代表選手 ( No.7 )
- 日時: 2010/08/12 14:32
- 名前: 吉瀬 来駕 (ID: TmxFvEgG)
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新しいメンバーに、さすがにイナズマジャパンはとまどった雰囲気になった。
練習でも日常的なことでも、春已は他の選手を避けているようにしか見えない。最初は声をかけていた他のメンバーも、最終的に遠巻きに見るだけになってしまった。だが、本人は無意識なのだろう。だから円堂も言うべき言葉が見つからない。
実力も、ほとんどわからない。練習では必殺技を使ったことはないし、体力も標準に見える。これといって特徴もない。こんな選手は円堂も始めてだった。
しかし、与えられたポジションがフォワード。
その事実に、皆が顔を見合わせた。見た目や性格からの先入観で、ディフェンダーかミッドフィルダーだと誰もが思っていたのだ。春已は、その久遠監督の言葉をうつむいて聞いていた。
「・・・なあ、円堂。どう思う?あの新メンバー」
「え?」
風丸の言葉に、円堂自信答えにつまった。
円堂の部屋である。
そこには風丸だけでなく、豪炎寺や鬼道、基山がいた。
「そりゃ、とまどってるけどさ・・・」
「実力も未知数。春奈に頼んで調べてもらったが、資料は見つからなかった」
鬼道が呟くように言った。
豪炎寺は静かに腕を組んでいる。
「確かに、ちょっと異質な気はするね」
基山が口を開いた。
「円堂・・・」
風丸が、すがるように円堂を見た。円堂は目を閉じて、考え込んでいる。
目を見開いた時、
「わからない!」
宣言した。
ありゃりゃ、と拍子抜けした風丸達に、「だけど」と力強く続ける。
「同じチームメイトになったんだ、少しずつでも距離を縮めていこうぜ」
春已の誰ともまともに会話しない姿を、円堂は思い浮かべた。マネージャーとも、声をかけた選手にも反応が薄い。
距離がある。
円堂はそう確信していた。
キャプテンとして、自分が頑張らないといけない。世界一になるために、このイナズマジャパンのために。
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- Re: イナズマイレブン 新日本代表選手 ( No.8 )
- 日時: 2010/08/16 11:55
- 名前: 吉瀬 来駕 (ID: TmxFvEgG)
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「やあ!春已!」
円堂が輝かんばかりの笑顔で、春已にあいさつする。
「・・・は、はぁ」
一方、春已は完璧に戸惑っていた。
練習中に、一体こやつは何を言いたいのだろう、という顔である。
負けるものかと、円堂はさらに笑顔をグレードアップさせて、
「い、いい天気だなぁ!」
「・・・そうですね」
そのまま、春已はさりげなく逃げようとする。
「あ!そうだ!」
逃がしはせぬぞ、と円堂は何も考えずに声をあげた。
「ヒッ・・・!」
春已が小さく悲鳴をあげて、もっと遠ざかっていく。円堂は話題がないものかと必死に頭をフル回転させていて、春已のその様子に気づかない。
「きょ、今日、」
「失礼します!」
言う前に逃げられてしまった。
その一部始終を見ていた風丸が、ポンと円堂の肩に手を置く。
「・・・円堂・・・」
「あ、あれ?風丸見てたの?」
頷きながら、
「・・・あれは、お前が悪い」
誰がどう見ても不審者だ、と風丸は思ったのだった。
第一作戦、失敗。
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