二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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不思議ノ國のAlice
日時: 2010/08/14 12:44
名前: ロール ◆rBIQ.ySh6E (ID: 35AN48Qe)

   わたしはアリス。
  
 
 あれ??何をしてるんだろう??



     あぁ。そうだったわ



  シンデレラに荷物を届けて……



           それで…それで……

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Re: 不思議ノ國のAlice ( No.1 )
日時: 2010/08/14 13:03
名前: ロール ◆rBIQ.ySh6E (ID: 35AN48Qe)

〜*第1章*〜
アリスとシンデレラ城

--*第1話*--

その空はパンプキンジュースをアリスが床にこぼして
姉のレイルに怒られた時と同じ色をしていました。

「あぁ…もう!!シンデレラったら私に仕事を
いっぱい押しつけて自分はお城でパーティーなんて
酷いわ!」

アリスはチョコレート色の煉瓦で出来た綺麗な道にペッタリと座り込みました。

「馬車の一つくらい用意してくれても良いじゃない!」

アリスが不満気に叫ぶと目の前に小さな少女が現れました。

「trick or treat」

少女はアリスの横に座りました。

「何を言ってるの…??それじゃあまるで今日がハロウィーンみたいじゃない。」

アリスは首をかしげて言いました。

「『みたい』じゃなくてハロウィーンなのよ。」

少女はそういうを呆れたように溜息をついてどこかに行ってしまいました。

「あぁ!そうだったわ!!今日はハロウィーンじゃない!」

アリスは放り投げたバスケットを掴んで走り出しました。

「たいへん!!たいへん!!ハロウィーンに送れちゃうわ!!」

街を抜けてカボチャ畑を抜けようとした時、アリスの
足は始めてピタリと止まりました。

道が分かれているのです。
左側は暗く、今にも吸い込まれそうな恐ろしい森で
右側は明るく、綺麗なお花がたくさん植えてあり、ランターンの火がアップルパイ色の道を照らしていました。

「…右の方がいいわ。だって左はハロウィーンのお化けがたくさん出てきそうだもの。」

アリスはそう呟いて右側の道に足を進めようとしました。

…がその瞬間

「お嬢さん、どこに行くんだい??」

優しい声がアリスの耳に入ってきました。

「え??私はシンデレラの所に行くのよ?」

アリスはそう言ってクルリと振り返りました。
でも、そこには誰もいません。

カボチャ畑のカボチャとカボチャ畑の真ん中に植えられている一本の不気味な形をしている木とカカシが何個か。
…いたって普通の光景です。

「…もしかして、私が右に行ったら困るからオバケが私を引き止めているのかしら??」

アリスは悪戯っ子のような笑みを浮かべて言いました。


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