二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【リボーン】青春、しませんか?(フラン
日時: 2010/08/27 20:09
名前: 文月 (ID: q6B8cvef)

ある日突然現れたカエルさん。
その人はフランさんと言うらしい。
「ミーと青春しませんかー?」
・・・はぁ!?





・・・こんにちは。文月です

上の文に興味をそそられた方、読んでいただけると嬉しいです


宣伝ではありませんが元々はHPの方に載せているものをこっちにちょっと引っ張ってきました


楽しんでもらえると幸いです

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1.初めまして、カエルさん ( No.1 )
日時: 2010/08/27 20:26
名前: 文月 (ID: q6B8cvef)
参照: http://40.xmbs.jp/mf/

本日快晴。絶賛真夏日。

もうすぐ夏休みになるでしょう









「はぁ・・・」



下校途中、一人虚しくため息をつく

周りにはバカップルやら騒がしい集団やらが歩いている

そして1つの言葉が脳裏をよぎる



「青春・・・かぁ・・・」



してみたい、とは思うけど生まれてこのかた告白されるどころか好きな人もできた事がない

おまけに親友と呼べる友達もほとんどいないのだから泣けてくる


そんな私に青春なんて・・・と諦める一方で、でもやってみたいという気持ちもある

でも現実はかなり厳しい



「・・・無理、だよね・・・」



はは、と乾いた笑いをこぼす

あー寂しいな私

ずっとこんななのかな

一生1人で寂しく生きていくのかな

でも友達ぐらいはできそうだけど

でもこの年で好きな人出来たことないっておかしいよね

第一好きとかわかんないし

でもさやっぱ「あのー」「はい?」


突然声を掛けられて下がり掛けていた顔を上げる

最初に目に入ったのは



「・・・カエル?」



失礼なー、本体はこっちですー。と間延びした声で人の方を指差すカエルさん

じゃなくて!え、何この人!?



「あーすいませんー自己紹介しますねー
 ミーはフランと申しますー」

「あ、榊原葵です」



ぺこり、と頭を下げるカエル、いやフランさんにつられてこちらも頭を下げる

ていうか本当なにこの人!目立つから私までジロジロ見られるんだけど!!



「え、と・・・私に何の用ですか・・・?」

「ミーと青春してみませんかー?」

「・・・は?」

「だからーミーと青春しませんかって言ってるんですよー」

「それはどういう、」



あーもーめんどくさいですねー、と腰に手を当てて面倒臭そうに言うフランさん

めんどくさくてすいませんでしたね。



「さっき呟いてたじゃないですかー「青春・・・かぁ」ってー
 したいんでしょー?」

「あ・・・はい」

「じゃーおっけーですねーこれで契約成立ですー」

「け、契約!?」

「そんなたいしたことじゃないですよー約束みたいなもんですー」

「は・・・はぁ」

「じゃあ明日からよろしくお願いしますねー」



ひら、と手を振り背を向け去っていくフランさん

誰もいなくなった道に一人でポカンと突っ立ってる私、マヌケだなぁ・・・


だんだん思考回路が落ち着いてきて再び歩き出す


何、青春しませんかって?

普通そうやってするものじゃないと思うんだけど

でもなんでカエル?趣味?

何故私を選ぶ

遊んだってつまんないのに

明日からって・・・何すんの?

もうわけわかんない・・・

なんであの時「はい」しか言えなかった?

あ、売春だったらどうしよう

もしそうなったら逃げよう

・・・逃げる前に警察署行こう


たくさんの疑問が浮かんでくるも、あえて考えないようにして家に帰った





(休暇貰ったんですけど暇なんですよー)

(いい暇つぶし見つけましたー)

2.まさかの転校生 ( No.2 )
日時: 2010/08/29 12:05
名前: 文月 (ID: q6B8cvef)
参照: http://40.xmbs.jp/mf/


「突然だが今日は転校生を紹介するぞー」



結局、朝は何もなかった

また帰りに来たりするのかな

先生の話を軽く聞き流しながら考える

・・・ん?転校生?



「イタリアから来たフラン君だ」

「よろしくお願いしまーす」



目が飛び出るかと思った

もしかしたら私すっごい顔してたかもしれない

だって・・・今前に立って自己紹介してるのは格好は違うけど紛れも無く昨日会ったフランさんで

その独特の喋り方も、目立つ髪の色も、



「なんでここにいるの・・・?」

「でー、フラン君の席は、「先生ー」・・・なんだね?」

「ミーあそこがいいですー」

「・・・ん?」

「榊原葵さんの隣ですー」



びしっ、と私の方を指差し言うフランに私の思考はフリーズ寸前

そんな私の方にばっと振り返りこそこそと話すクラスメート

私と同じく固まっている先生



「先生ぇー?」

「あ、ああ、分かった、じゃあフラン君の席は#苗字#の右側の席だ」

「え・・・!?」

「わーいありがとうございますー」



本当に喜んでいるか疑ってしまうような無表情で私の隣に座るフランさん

もうクラスメートの視線が痛すぎて死にそう・・・

あー噂してるよそんなんじゃないのにいいぃぃぃぃ・・・・・・



「あ、じゃあ今日はまだフラン君は教科書を持っていないから榊原が貸してやってくれ」

「・・・はい」





★ ★ ★



「はい・・・教科書」

「どうもでーす」



軽く頭を下げ暇そうに先生の話を聞くフランさん

こうして近くで見ると・・・かっこいいかも

目も緑なんだ・・・



「・・・なんですかー?」

「えっ・・・いや、何でも」

「もしかしてーミーに見惚れてたとかー?」



にやにやと怪しげな笑みでこちらを見据えるフランさん

見惚れてたっていえば・・・そうだけど・・・でもっ・・・



「ほらそこーちゃんとノートとれー」

「はい!」

「は〜い」



先生に注意され急いでノートをとる私とは対照的に相変わらず先生の話を気だるそうに聞いているフランさん。

ノートなんかとらなくても勉強はできますってか。



「はい、じゃあこの問題は・・・榊原」

「はいっ・・?」



いつの間にかいっぱいになっていた黒板の内容を写していると突然当てられた

もちろん先生の話なんて聞いていなかったから答えられる訳も無く・・・



「え・・・っと」

「あんだ、話聞いてなかったのか」

「いえ・・・!聞いてました・・・」

「じゃあ解いてみろ」



結構マジメで成績もそこそこ良い私が「分かりません」なんてそう簡単に言えるわけでもなくしどろもどろしていると



「・・・?」



つんつん、と腕を突付かれ目線を下に落とす、



「っ!・・・えと、0.376です・・・」

「随分時間がかかったようだが正解だ」



問題の解説を始める先生をよそにほっと一息ついて席に着く



「あ、ありがとうございます・・・」

「いえいえー」



答えを教えてくれたのは嬉しかった。けど、

こんな問題ミーにはちょちょいのちょいですーとか言っていたのには流石にカチン、ときた





(日本の学校って案外チョロいですねー)

(ふぁ〜ぁ・・・暇ー)



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