二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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リボーン夢小説 『天秤』
日時: 2011/05/08 14:38
名前: 夢雨 ◆rRFcxekIow (ID: iPZN8Dy0)

はじめまして!夢雨(むう)です。
初の小説なので駄文ですが最後まで読んでくださると嬉しいです(≧∀≦)

ちなみに山本のことが好きな女の子の恋愛小説です。
戦闘等は全くありません!!

読んだらコメしてくれると嬉しいです☆

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Re: リボーン夢小説 『天秤』 ( No.101 )
日時: 2011/02/01 18:36
名前: 夢雨 ◆rRFcxekIow (ID: iPZN8Dy0)

突然歩き出した獄寺。
そのまま俺の横を通り過ぎようとする。

「放課後、図書室に来い」

俺の真横に来たとき、それだけを早口で言って出て行った。

———話って、これか?

話の中身が何なのか、という謎を解決させようとしてここに来たのに、結局謎のままかよ。
言いたいことがあんなら早く言えばいいのによ……。

「放課後、図書室に来い」
獄寺の言葉を頭の中で繰り返す。

……図書室か。
なんでここなんだ?
まぁ、放課後に図書室に来る人はあまりいない。
話をするには打って付けって訳か——…。

「あの〜……」

後ろから声がしたので振り向けば、ここの掃除の生徒だろうか———、が迷惑そうに俺を見ていた。

「ハハッ、悪ぃ!」

早足で廊下を出ようとしたとき、俺の頭のなかをある事実が巡った。

放課後———放課後の図書室にはいつも———……
有梨がいる———……。

そして、獄寺と有梨が初めて会ったのもここ——図書室だ。

あいつ、有梨にもなんかあんのか———?

この事実を発見して、扉の前で固まっている俺に、また掃除担当の生徒が迷惑そうな視線を送ってきていた。


Re: リボーン夢小説 『天秤』 ( No.102 )
日時: 2011/02/09 16:37
名前: 夢雨 ◆rRFcxekIow (ID: iPZN8Dy0)

「じゃぁなぁ〜」

「バイバーイ」

「また明日〜〜」

みんなが次々と別れのあいさつをし、教室を出ていく中、俺は一人椅子に座っていた。

じゃあな、と言われたら返事を返した————。
ツナには先に帰ってくれと言った————。
————……と思う。

図書室を出た後からの記憶がほとんどない。
今、教室にいて、一応ノートに授業の内容も写してあるから、多分、無事に午後の授業も受けたのだろう。

カチッカチッ

静かな教室に時計の音が響く。
時を刻んでいる針を視界に写す。
夕活終了のチャイムが鳴ってから既に30分が経過している。

———俺、ずっとここに座っていようかな……。

ふと、そんな考えが頭を過ぎった。

獄寺が図書室で何をする気なのか、俺は知らない。
知らないから、怖いんだ。
あいつが何を考えているかが分からないから。

俺一人に何かするのならいい。
むしろ、そうしてくれ。
でも、でも———。

あいつ、多分有梨にも何かすると思う。
理由はない。ただの直感だ。
でも、わざわざ有梨がいる場所、いる時間に俺を呼ぶ、ということは———。
どうゆうことだ?

「……わかんねーよ」

小さな声で言ったつもりなのに、自分の声がやけに大きく聞こえた。

俺、行くべきなのか———?

「……」

ガタッ

机に両手をつきながら立ち上がる。

「———行かねーとな」

傍に置いてあった自分の鞄を掴み教室を飛び出す。
そのまま人一人いないオレンジ色の廊下を走る。
雲雀とか、風紀委員に見つかったらなんか言われるだろうけど、今の俺には関係ない。

ただ、図書室に行かねーと。
それだけを思い、俺は走った。

Re: リボーン夢小説 『天秤』 ( No.103 )
日時: 2011/02/09 17:08
名前: 夢雨 ◆rRFcxekIow (ID: iPZN8Dy0)

☆風様☆

はい!滅茶苦茶久しぶりです☆
滅茶苦茶久しぶりなのに見てくれて嬉しいです(^^♪

滅茶苦茶更新遅い奴ですけど、、まぁ、見守ってください((←


そうなんです。
風様がきっかけなんです。すごいんです!!

私の中の獄寺のイメージは”気か短い”ですから^^



———☆———☆———☆———

☆ヴァリアーのアジトに潜入してみよう!!☆

夢雨(以後夢)
「どーも!お久しぶりです、毎回アナウンサー人気ランキング1位の夢雨ですっ(^_-)-☆」

番組関係者(以後番)
「……(1位なんかなったことねーだろ!!馬鹿じゃねーのか?)」

夢「———……そこ〜今何思った〜〜〜ん〜〜?★」

番「……いえ……。それより、誰にも会ってないんすけど……(このまま誰にも会いませんように)」

夢「う〜〜ん、そうだね。誰にも会わなかったら番組の意味ないしね!金もらえないし〜あ、今の嘘^^イメージ悪くなりそうだからカットで☆」

番「(既にかなりイメージ悪くなってるけどな)」

夢「え〜。私、そんなに悪い?なおそっかなぁ〜?」

番「(おう、なおせ!なおせ!!)」

夢「まぁ、いいや!それより誰か探さないとね〜」

番「(なおせよ!俺らも大変なんだよ!)」

夢「ねぇ、コソコソしてるから誰も来ないんじゃない?ってな訳で、誰か大暴れしてよ^^」

番「えっ……。会ったら殺されるかもしれないんですよ?会わないほうがいいんじゃ————」

夢「あっ!!誰かきたぁ!!ラッキ〜☆どうか幹部の人でありますよーにっ☆ミ」

番「(どうか幹部じゃありませんように!!!)」

———☆———☆———☆———


さぁ、誰が来たんでしょうね(^^♪






Re: リボーン夢小説 『天秤』 ( No.104 )
日時: 2011/03/07 18:15
名前: 夢雨 ◆rRFcxekIow (ID: iPZN8Dy0)

黒い影が映った扉。
ただ、それを見つめながら俺は立っていた。
立ったまま、次の行動に移れないのは怖いから。

まぁ結局は中に入るんだろうけどな。

でも、怖いものは怖い。
だから少しだけ、静かに扉を開けて中の様子を窺う。

「獄寺さん、この前言ってた本、入りましたよ」

「思ってたよりはえーじゃねーか。じゃ、借りるな」

「はい。学生証、持ってますか?」

有梨と獄寺の声。
少しだけ開かれた扉からは2人の姿は見えない。
言葉のやり取りを聞いていたら、胸のあたりがもやもやしてきた。

例え、俺が有梨の傍にいなくても、その間に有梨が誰かに独占されるのは嫌だ。
だから、有梨と獄寺が2人きりかどうかはわからないが———、2人で話す声を聴くのも嫌だ。

———ハハッ。俺って割と独占欲強いかもしんねーな……。

そんなことを1人、廊下で考えていたら、視界に片手に本を持っている有梨が映った。
———と、同時に獄寺の姿も———……。

有梨が獄寺に本を渡したとき、不意に、獄寺が俺の方を見た。
目が合った気がしたのは、気のせいだろうか————?

「有梨」

「なんですか?獄寺さん?」

有梨の名を呼ぶあいつの横顔はとても真剣なものに見える。

「今日の昼休み、俺野球バカに話があるって言ったよな……」

「———野球バカ?……山本君のことですか……?」

少しだけ、彼女の声がいつもより低く感じられた。



Re: リボーン夢小説 『天秤』 ( No.105 )
日時: 2011/03/13 17:56
名前: 夢雨 ◆rRFcxekIow (ID: iPZN8Dy0)

「!!……山本に話っていうのはだな——」

獄寺は静かに変わった有梨の態度に驚いているようだ。
俺も驚いた。

「有梨、お前にも関係があるんだ」

「———私にも……?」

「あぁ。ってか、1番重要なのはお前だ」

有梨の頭に?がたくさん浮かんでいる気がする。
他人がもし俺を見たら、俺の頭にも同じ物が浮かんでいるかもしれない。
多分、獄寺の言っている意味が理解できるのはあいつ自身だけどと思う。

「有梨———」

カウンターに置かれた彼女の手に自分の手を重ねる獄寺。

「何ですか?」

獄寺の拒むかのように有梨はカウンターの上から手をどけようとするが、男の力でしっかりと握られていてそれは叶わない。

そのまま有梨の手を引っ張り、カウンター越しに彼女を抱きしめる獄寺。

「えっ……」

獄寺の腕の中に納まる有梨。
———これ以上は見ていられない!!!!

勢いよく扉を開けようとした。
しかし、それをしようとする前に聞いてしまった言葉で俺は動けなくなった。

「好きだ。ここで出会った時から、ずっと……」

————なんでだ?

「これからはあいつじゃなくて、俺を見てくねーか……?」

————マジで、なんでなんだ?

「なぁ、有梨……」

なんで動けねーんだよ!!俺!!
有梨があんなこと言われてんのに、あんなことされてんのに、それを目の前で見てんのに、なんで動けねーんだよ!!

「————いっ」

固まったままの俺の耳に聞こえた小さな、小さな彼女の声。

「いい加減、放してくださいっ!!!!」

ドンッ、と獄寺を突き飛ばす彼女。

「てっ」

突き飛ばされた勢いで獄寺は後ろにあった机にぶつかったようだった。

「なにすんっ———!!!」

言いかけていた言葉が途切れる。
有梨の顔を見て……。

俺からは横顔しか見えないが、その瞳にはある感情がはっきりと宿っている。
怒り———の感情が。

「獄寺さん———……」

瞳に怒りを宿した彼女が静かに話し始める。

「その気持ちは、とても嬉しいです。私なんかを好きになってくれてありがとうございます」

「でも———ごめんなさい。私は、私は————」

「山本君だけが、好きなんです……!」

有梨———……。
今なら、動ける気がした。

思った通り、俺の体は言うことを聞いてくれた。
扉に手をかけ、勢いよく開ける。

「有梨ぃ!!」




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