二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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白ノ娘【悪ノシリーズ】 完結
日時: 2010/11/21 10:34
名前: 夜坂 (ID: L11BZFL.)
参照: http://クラリスは好きなキャラ♪

はじめまして&こんにちは

初!悪ノシリーズです!

注意!
・荒らし?出て行けなw
・中傷?やめてくれw
・スレ主嫌い?なら来るなw

以上!

ちなみにキャラの名前は
「悪ノ娘 黄のクロアテュール」
の名前です!

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Re: 白ノ娘【悪ノシリーズ】 ( No.13 )
日時: 2010/10/31 16:37
名前: 夜坂 (ID: L11BZFL.)


『緑狩り』、後に歴史大百科に5ページも乗る大事件となった。
そのページの一部にこう示されている
『この事件の始まりは、ルシフェニア王国の若き王女、リリアンヌ=ルシフェン=ドートゥリシュの気まぐれによって起きた事件、リリアンヌ王女の婚約者だったカイル=マーロン王子がエルフェゴートのある『緑ノ娘』に恋に堕ち、約束していた婚約を拒んだことにより、リリアンヌ王女は嫉妬。後に大臣に命令し、緑ノ国への侵攻を図り、大勢のエルフェゴート人が命を堕とした』


という内容だ、今からその地獄絵図を見ていただきたい…


「クラリスっ!クラリスーーーー!」
なんで…こんなことになったの?ミカエラが一生懸命に兵士から逃げまわっている、これはほんの40分前のこと


「ヒヒヒヒーーーーンッ!」
私とミカエラが屋敷でいつも通りに雑用をしていると、外からとても大きな馬の嘶きが聞こえてきた。元々、エルフェゴートは他の国との貿易は少なく、貿易をするとしても大抵はこちらが他の国へ向かうのだ。だから、外部の国からの馬の嘶きはかなり珍しい。そして貿易は大体キール邸の使いの者がいくのだが、今の所貿易をするとはまったく聞いていなかった
「見てきましょう」
ミカエラが発した言葉に私は頷き、そっと外に出てみると、ルシフェニア王国の兵士がエルフェゴートの入口を塞いでいた。そして…
「エルフェゴートの民達よ!よく聞いておくが良い、リリアンヌ王女の命令でこの国の民を滅ぼすこととなった!大人しく待っておれ!」
「…民を…滅ぼす?」
「よく分からないけど…逃げよう、クラリス。大人しくしてろって言われて従う奴なんかいないわ」



だけど…私達は捕まり、ミカエラと私は…離れ離れになってしまった…
「行かないで…ミカエラーーーーーッ!」

Re: 白ノ娘【悪ノシリーズ】 ( No.14 )
日時: 2010/11/03 08:58
名前: 夜坂 (ID: L11BZFL.)


「ミカエラ……どこ行っちゃったのよぉ……」
私はこの白い髪のおかげで兵士達に放してもらえた。だけど……ミカエラは…緑だから、放してもらえてないかもしれない
もう何時間も探し回っている。足の筋肉がかなり悲鳴をあげている。
「一緒に…また働きたいの……だから……お願いだから…… 

  戻って来てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

こんな叫び届くわけないって分かってるけど言うしかない。本心で叫びたかった……


私はしばらく千年樹の近くで寝泊りしていた。千年樹には大きな空洞が出来ていて、丁度入れる大きさ
そんな生活を続けていた


革命が終わり、私はエルフェゴートのキール邸に戻った。ミカエラが戻っていると信じて……
そんな期待は最悪な形で叶った…

「ミカ……エラ?」
ナイフで腹部を刺され、横たわっている死体
これは…ミカエラ?嘘よね…?だって…あんなに信じてたのに…
私がかなりの涙目になっていると
「あなた…確かこの前、ミカエラと一緒にいた……」
「えっ…?」
この声どこかで聞き覚えがある……
「こんにちは、この状況で挨拶するのはおかしいですが……」
「あっ……この前街で会った…」
「ええ……折角なので名乗っておきましょう、アレン=アヴァドニアです。では……」
と言って彼は去っていった
「アレン=アヴァドニア……アレン=アヴァンドニア……アレン…アレン……アレン」
決めた、私はこの名前を忘れない…
彼女を殺した彼を……!


私は彼の瞳が今にも哀しそうで泣きそうで叫びたそうな瞳だったことはもう忘れていた
ただ…復讐をしたいという気持ちだけ……
「私には出来ないことが悔しいわ……」
もう……生きる気力すら失っていた

Re: 白ノ娘【悪ノシリーズ】 ( No.15 )
日時: 2010/11/06 11:10
名前: 夜坂 (ID: L11BZFL.)


私は復讐が出来ないから……そんな人間だから全てを忘れようとキール邸を抜け出し、町外れの小さな港にある修道院で働くことにした
「クラリスさん、こちらもお願いね」
修道院では荷物運びが基本のお仕事だった。大体が重い荷物なので私にはかなりの重労働だった
「あら?今日は…黄色い薔薇?」
大体、一日の運ぶものは同じ。その日に最初に運んだものが椅子だったら一日中ずっと椅子を運ぶ
「軽いから……私は嬉しいけど…」
何故、急に薔薇なのだろうか。今まで植物など運んだことがなかったのに……
何時間か経ち、日も暮れ始め、最後の一束を運んでいる途中にふと海を見た
「これが終わったら久しぶりに海を眺めてましょうか」
私は急いで薔薇を運び、海に向かった
海はいつも堂々としていて羨ましい。何事にも動じずずっと自分の形でいられる海が羨ましかった。
「さて……そろそろ戻りましょうか」
私は戻ろうとし、後ろを振り向いた。
「あらっ?」
振り向く途中に何か黒いものが見えたような…
私はもう一度、海のほうを向いた
やはり、何かある。私は黒いものの方へ駆け寄った
「……これは……」
私は黒のシーツを退かした。そこにあったものは…
「……ううっ………」
「人……?」
一人の小さな少女だった

Re: 白ノ娘【悪ノシリーズ】 ( No.16 )
日時: 2010/11/08 16:45
名前: 夜坂 (ID: L11BZFL.)


「マザー!この子っ!」
私は修道院の隣の協会に入った。実は私は協会で寝泊りをして過ごしている
「どうしたのです?」
とても落ち着いた声で返事を返すマザー。しかし、私が抱えていた女の子を見ると
「早くこの子を何処かに寝かせて、クラリスさん、あなたはこの子の看病をしてもらえないかしら?」
と素早く私と他のマザー達に命じた
「分かりました、マザー」
私は色々看病に必要なものを用意し、少女が寝ている場所へ行った
「なんで、あんな所にいたんだろ」
もし、あそこで自殺をしようものなら人に見つかってしまうし、反対のマーロン国から海に流されてきたのならば生きている可能性は限りなく『無』と言えるだろう。
「あっ……フラフラ歩いていて丁度ここで倒れたとか」
それならありえるが、何故こんなに幼い子供が?髪の色から観るにこの子はルシフェニアの子だ。戦争に巻き込まれてしまったのだろうか。
と考えていると、クイクイッと自分の服の裾を誰に引っ張られた
「?」
私が自分の裾のほうを見てみると先ほどまで寝ていた少女が涙を流しながら私にこう言ってきた
「ねぇ……、皆は?何処?私はまた一人?」
と……
「皆?」
「……レン……いやだよぉ……ァ……レン……」
体全体を震わせて言う
「また一人ぼっちにしないでぇ……」
一人ぼっち?この子は何を言っているのだろうか
「あなた、目が覚めた?」
私はこの子の言ってる事も気になったが今は何か食べるものを与えないと飢え死をしてしまいそうな状況だったので私は何か食べるものを探しに行こうと席を立った。しかし、
「行かないでぇ…!」
という彼女の声により、少し行こうか行くまいか戸惑ってしまった
「行くなら……私も……」
「なら、一緒に行きましょうか」
この子は極端に独りを怖がっている。並の人間じゃあここまでは怖がらないだろう。この子に何があったのかしら?

Re: 白ノ娘【悪ノシリーズ】 ( No.17 )
日時: 2010/11/13 10:06
名前: 夜坂 (ID: L11BZFL.)


「どう?体調はよくなった?」
私は食べ物を与えた後、少し寝てしまった彼女に聞いた
「うん、有難うお姉ちゃん」
彼女は少し捕変で私に言った。何故だろうか、彼女を見ているとミカエラのことを思い出す……
そういえば、ミカエラと出会ったのもこんな感じだったわね……
「お姉ちゃんってとっても素敵な……優しい人だね」
本当に…ミカエラみたいな子。


ってことは……この子とも別れてしまうの?
ミカエラとそっくり……
ってことはまた何か起こるかも……
そんなの嫌だわ! だけど、万が一何かあったら……
その時は私が彼女を守ってみせるわ!


「お姉ちゃん? どうしたの?」
という少女の声で我に返った私は
「ううん、なんでもないよ」
私は偽善の笑顔を作り言った
この子を一人にしてはいけない…


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