二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ポケットモンスター〜虹の冒険者たち〜
日時: 2010/11/11 22:30
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

こんばんは、泉海斗です。
現在2作品を投稿している身ですが、ポケスペを読んで再びポケモン熱が再燃しました。
内容は完全にオリジナルです。
登場人物や性格がポケスペのものたちとかぶるかもしれませんがそれはそれ、これはこれで分けてお考えください。(若干内容を引用しますが)
カントー編からの投稿です。
まだゲームのほうもダイヤモンドパールプラチナやホワイトブラックやってないんですけどね・・・。
それでも楽しんでいただけるような作品にしたいと思いますのでよろしくお願いします。
たくさんの閲覧、コメント待ってます!!

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Re: ポケットモンスター〜虹の冒険者たち〜 ( No.15 )
日時: 2010/11/26 08:17
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

翌朝ポケモンたちを受け取って向かった先は昨日行こうと決めていた博物館だった。
中に入り、受付でお金を払うとまっすぐに化石を見に行った。
珍しい化石たちを見ながら、説明文に目を通す。
そんな静かな博物館に突如爆発音が響き渡る。
「な・・・なんだ??」
人々の悲鳴が聞こえる。
天井や壁が崩れてきた。
レッドも慌てて転がり込み、それらをかわす。
「何が起きているんだ??」
煙の向こうになにかの影があった。
警戒しながらボールを構える。
シュッと何かが飛び掛ってきたために、倒れこみながらフッシーを登場させ、すぐにつるのむちを指示する。
現れた影を掴み、床に叩きつける。
じたばたともがくそれは、煙がはれると正体が明らかになった。
「こ・・・こいつはポケモン??それもさっき見た古代のオムナイトじゃないか??何でこんなところに??」
呆けている暇はなかった。
上から何かに体当たりされた。
硬いものすごい威力だったために、痛みで眼がくらんだ。
上を見ると鳥のような影が見えた。
「あれは・・・プテラ??」
これまた古代の化石ポケモンプテラがなぜか復活していた。
そしていつの間にかフッシーの周りにはオムナイトのほかにカブトもいて、両者からの攻撃を受けていた。
これではまずいと、さらにプテラの攻撃を食らえばひとたまりもない。
「ピカ!!頼む」
登場したピカだが、またもやその場にねっころがってしまう。
「ピカ!!頼むから指示を聞いてくれ。10万ボルトだ!!」
しかしそっぽを向いてしまう。
フッシーのほうを見るとタイプ的に拝承はいいが、2方向からの攻撃に戸惑っていた。
「フッシー、やどりぎのたねとメガドレイン!!」
種を植え付けた威力を奪いつつ、さらに直接奪うというダブルの先方を取った。
しかしそれでも攻めてくるカブトは鋭い爪できりさいてきた。
大きくダメージを受けてのか、フッシーもよろよろと後退する。
すぐにやどりぎのたねで回復する。
しかし上空からも攻撃が飛ぶ。
ちょうおんぱを放ったプテラ。
足場を破壊され、吹き飛ぶフッシー。
「フッシー!!3対1はきつい。ピカ!!頼むから戦ってくれ」
決死の願いも虚しくピカはごろごろと我関せずを決め込んでいる。
上空からのプテラの攻撃を転がってかわすピカ。
それが気に触ったのかプテラの口に大きなエネルギーが集まり始めた。
まずいと直感的に感じたレッド。
ピカの元に走るもそれより先に放たれる『はかいこうせん』。
カッと光が視界を包んだ。
ドガアアァァァァンという大きな音がレッドの耳を劈く。
キーンと言う耳鳴りを覚えながらも、ぼろぼろになったからだを引きずってポケモンたちの元へと行く。
そこにはオムないととかぶとに相打ちで気絶したフッシーと、はかいこうせんに対して対抗したピカの姿があった。上からばらばらと何かが落ちてきた。
よく見るとそれは骨だった。
はっと見るとオムナイトたちもまた、いつの間にかに骨に変わっていた。
「大丈夫かお前ら??」
二匹を抱き寄せる。
弱弱しく眼を開けるがほぼ体力はゼロだった。
ピカもまたあの時とっさに身を守るためにはなったかみなりだった。
しかしレベルが違ったのだろう。
わずかな範囲の威力を緩和するにとどまったのだから。
向こうからは騒ぎを聞きつけた警官たちがやってくる声が聞こえてきた。
この処理は彼らに任せればいいだろうと思う。
「俺がもっと強かったらな・・・」
ずしりと疲れが全身に回り、レッドもまた気をうしなった。

Re: ポケットモンスター〜虹の冒険者たち〜 ( No.16 )
日時: 2010/11/27 08:16
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

レッド PART 7
 目を覚ますとそこは真っ白な天井がある部屋だった。
からだを動かそうとしたが、まったく力が入らずにすぐにボフンと柔らかい布団に落ちてしまう。
「そういえば・・・ポケモンたちと戦ったんだったな」
古代ポケモンが突然復活し、暴れ始めた。
ほっとけないのはレッドの人間性だった。
手持ちのポケモンたちも今はゆっくりとボールの中で休んでいた。
傷もなく、回復済みらしい。
「良かった・・・」
安堵するレッド。
それよりも自分が早く回復しなければ意味がないと思う。
「入りますよ??」
中に入ってきた看護士。
体温を測るなど基本的なことをてきぱきとこなしていく。
 どうやら自分は丸一日眠っていたようだ。
「物騒ですよね・・・。まさか博物館に泥棒が入るだなんて」
「泥棒ですか??」
ならあの復活したポケモンは一体なんだったのだろうかと思う。
「そうなのよ。それも盗まれたのが古代ポケモンたちの化石。琥珀の化石・貝の化石・甲羅の化石なのよ」
 自分が戦ったプテラ・オムナイト・カブトの3匹のものだと気がつくのに時間はかからなかった。
「その盗んだやつらって誰なんですか??」
こうして入られないという気持ちに拍車がかかる。
しかしそんなレッドをベッドに押し付ける看護士さんについていたラッキー。
「まだ詳しいことは分かりませんが、目撃者によるとお月見山のほうに言ったということを聞いています」
「お月見山・・・」
確かニビシティとハナダシティをつなぐ大きな山のはずだった。
そんなところに逃げ込まれたら簡単には見つからない。
「ジムリーダーのタケシ君が今警察と一緒にそこに行ってるはずよ。彼は岩のエキスパートだからね。山についてもとても詳しいのよ」
なるほどと思った。ジムリーダーがいるなら少しはマシになるだろうと思った。
しかしポケモンを盗むなど、レッドには許せることではなかった。
「もう少し安静にしてるのですよ??」
そういうと看護士さんは部屋を出て行った。
むくりと先ほどよりは楽になったからだ。
しかしまだ体に思い疲労感が残っていた。
それでも行かなければいけないという思いに背中を押される。
いつもの服に手を伸ばし、帽子をかぶる。
「行こうか」
ポケモンたちをボールから出して言うレッド。
まだあまりなついていないピカチュウだが、ちらりとレッドを見たのを見逃さなかった。
———少しは打ち解けられたかな??
窓を開けるレッドに明るい日差しが降り注ぐ。
フシギダネのツルを伝って外に出るレッド。
ゆっくりとだがお月見山に向かって歩き出した。

Re: ポケットモンスター〜虹の冒険者たち〜 ( No.17 )
日時: 2010/11/28 09:02
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

おはようございます、泉海斗です。
ようやくお月見山に到着のレッド。一応カントー編のプロットはすべて完成しているので後は書けばいいんですけどね・・・。なかなか自分の書き方であると話が進まない。
まあ、気を取り直し、次話投稿です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レッド PART 8
 ようやくついたお月見山だが。入り口付近には立ち入り禁止の看板とロープが張られていた。
そこには警察もいて、簡単には入れそうになかった。
どうしようかと思案するレッド。
周りには何が起きたのかと興味津々の見物人がいた。
そんな人たちに対して説明している警官。
すると突然中から爆発が起きた。
ぐらぐらと揺れる地面。
倒れる人も少なくない。
警官たちが急いで中に入っていく。
「今だ!!」
そういうとレッドは急いで中に入る。
途中どこに行くんだととめられそうになったが何とか掻い潜る。

中は薄暗い状態だった。
それが爆発による土煙であることをようやく理解する。
奥のほうからポケモンたちの技の応酬の音がする。
「行くぞ!!」
フシギダネとピカチュウをつれて走る。

「ドンドンポケモンを出して数で押すんだ!!こんなところで捕まったら水の泡だぞ!!」
黒い格好をしている大人たちがボールからポケモンたちを出す。
しかしそのポケモンたちの瞳は黒く穢れていた。
ズバットやコラッタなどがずらりと並ぶ。
しかし彼らを一撃で蹴散らす人物。
「イワーク、たたきつける!!」
足場を崩され慌てるポケモンたち。
さらに大きなゆれによって山の瓦礫がポケモンたちを襲う。
「いわおとし!!」
次々と落とされる岩の下敷きとなるポケモンたち。
一撃で先頭不能へと追い込まれる。
「つえー」
「やはりさすがはジムリーダー・タケシ。地形をうまく使った戦闘、あっぱれ」
「御託はいい。盗んだ化石たちを帰してもらおう」
「それはできんな。なんたってこいつらの強さは未知数だ。我らロケット団の戦力になればわれわれの力をさらに世界に広げられる」
「そんなことのためにポケモンたちを使わせるわけには行かない!!」
タケシが叫んだところでいきなり団員たちが後退し始めた。
一体何をしようとしているのかと疑問に思うタケシだが。
すぐに現れたポケモンによってそれが吹き飛んだ。
「そのポケモンは・・・」
現れたのは巨大なポケモンであり、イワークにも負けない大きさを誇る蒼い龍。
「ギャラドスか・・・」
突然のギャラドスの登場に驚くタケシ。
しかし簡単に怖気ずくジムリーダーではない。
すぐさま戦闘に入る。
「イワーク、しめつける!!」
巨大なポケモン同士が締め付けあう。
ここからはパワー対決となる。
「まさかギャラドスがこんなところにいたことは驚いたが、レベルはそれほどではなさそうだな」
苦しそうなギャラドスを徐々にダメージを与えるイワーク。
完全に力で勝っていた。
「おいギャラドス!!こんなところで負けたらまたあれの繰り返しだぞ!!」
団員の叫びに反応したギャラドスは先ほどとは打って変わって凶暴性を増し、イワークの拘束から解ける。
「りゅうのいかり!!」
青い炎を吐き出すギャラドス。
それを食らってしまったイワーク。
瀕死は免れたが、ぎりぎりまでダメージを受けてしまった。
「く!!戻れイワーク!!」
戻すのを待っていたかのようにギャラドスを暴れさせ、警察官たちのポケモンを吹き飛ばす。
タケシも手持ちのイシツブテたちで何とか防ぐが、一気に体力を持っていかれる。
「タケシさん、このままではまずいのでは??」
「分かっている!!しかし俺の手持ちにギャラドスに対抗できるのはイワークだけだ」
歯噛みするタケシ。
彼のイワークはすでに瀕死に近い状態だったのだ。
このままでは化石を奪われてしまう。
そんなことをさせるわけには行かなかった。
「しまった!!」
考え事をしていたためにギャラドスの攻撃に反応が遅れた。
迫る尻尾。
しかし衝撃はなかった。
ギャラドスの尻尾をツルが巻きついて寸のところで止めていたのだ。
「これは・・・つるのむちか!?」
驚いているタケシの前に赤い瞳を持った少年が現れた。
傍にはつるを出しているフシギダネ。
肩には電気をバチバチと鳴らしているピカチュウがいた。
「トレーナーか・・・」
「小僧、こんなところに何しに来た??ここは大人の仕事の場所だからどこかに行った行った」
団員が手を振りながら少年に言う。
しかし一向に立ち去ろうとしない少年。
いい加減に我慢の限界だった。

Re: ポケットモンスター〜虹の冒険者たち〜 ( No.18 )
日時: 2010/11/28 09:02
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

「その忌々しい目が気にいらねえ・・・。ギャラドス!!あのクソガキも一緒にぶっ飛ばせ!!」
ギャラドスはからだをねじりながら突進してくる。それを横にかわすことで回避する。
しかし第二の攻撃が襲い掛かる。
「つるのむち!!」
襲い掛かる前にからだを押さえつける。
しかしあまりの力に逆に引っ張られ始める。
「フッシー!!」
フッシーはギャラドスのパワーに負けて岩に叩きつけられてしまう。
かろうじてたってはいるがふらふらと限界が近かった。
「パワーじゃまだ勝てないか・・・。それなら、やどりぎのたね!!」
ギャラドスのからだに植え付けられた種からつるが伸び、一気にからだをがんじがらめにする。
バタバタと暴れるがつるが強靭に押さえ込んでいた。
そして役目を終えたフッシーをボールに戻す。
「ピカ、頼めるか??」
その言葉にちらりと一瞥すると、仕方ないといわんばかりのため息。
あははっとまだまだ打ち解け切れてないんだなと思う少年。
そうしてピカがギャラドスの前に立つ。やどりぎによって徐々に体力を奪われているギャラドスだが、興奮のせいかまったく疲れを見せていない。
「ギャラドス何をしているんだ!!さっさとそんなものを引きちぎってしまえ!!」
再び暴れるでちぎろうとするもつるが食い込むだけで痛みが増すばかりだ。
しかしギャラドスの瞳にはゆがみというよりも何かに対する恐怖しか移っていなかった。
少年はそれを見逃さなかった。
すぐにでも助けてあげたいと思った。
「行くぞピカ!!フッシー!!」
きずぐすりで回復させていたフッシーが元気よく登場する。
「フッシー、ねむりごなでギャラドスをおとなしくさせるんだ!!」
背中から種が吐き出され、それがギャラドスに降りかかる。
うとうととするギャラドスの暴れる行動が修まりつつあった。
そしてピカが中に飛び出していた。
少年が突き出した人差し指が下へと振り下ろされる。
「かみなりだ!!」
ズドオォォォォォォンっという大きな音とともに青白い閃光がほとばしる。
一線の閃光がギャラドスを打ち抜く。
ふらふらと倒れるギャラドス。
「この役立たずが!!」
持っていた電気の流れた鞭によって痛めつけようとしていた。
しかし、ビシッという音とともに、その鞭は地面に落ちていた。
「痛・・・何しやがるクソガキ・・・」
「ポケモンをそんな扱いしていいと思っているのか??」
「俺達ロケット団にとってポケモンなんぞ道具に過ぎない」
「なら、そんなお前らを俺は許さない!!」
拳を作り走り出す少年。
しかし、がしっとそれを止めるものがいた。
振り返るとそこにはジムリーダー・タケシがいた。
「これくらいにしてやれ。あとは俺達が何とかするから」
「逃がさないよな??」
コクリと頷くタケシ。
それをみて分かったといって少年は拳を下ろす。
そんなまさかの事態に慌てる団員たち。
しかしすぐに警察官と、回復したイワークによって拘束される。
こうして博物館の化石紛失事件は事なきを得たのだった。

Re: ポケットモンスター〜虹の冒険者たち〜 ( No.19 )
日時: 2010/12/01 06:18
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

レッド PART 9

「イヤー、助かったよ。正直あのままだったら負けていた」

頭を掻きつつ礼を言ってくるはジム・リーダータケシだった。
レッドもただポケモンたちを悪事に使われるのが嫌だったからやったのだということを伝える。

「それはいい心がけだ。俺もそれには賛成だな」
「あの人たちは一体??ロケット団といってましたが??」
「ああ、あいつらはポケモンを悪事に使ったり、商品として高額で売ったりするやつらさ。最近になってまた動きが活発化し始めたんだ。それと俺に対してはタメ口でもいいぞ」

うなずくレッド。
今彼らがいるのはポケモンセンターだった。
お互いのポケモンがかなりの痛手を受けてしまったために、休ませに来ていた。

「盗まれた化石は3つだったが、君の助力もあって見事のすべて奪い返すことができた。博物館関係者として一堂に変わって感謝するよ」
「いえいえ。ところでタケシはジム・リーダーだって聞いたけど」
「ああそうだ。もしかして、俺の挑戦したいとかなのか??」

もちろんと答えるレッド。
すっくと立ち上がるタケシ。
その手には手持ちのポケモンたちが握られていた。

「挑戦したいのならいつでも来るがいい。協力者だからといって手は抜くことはしない」
「もちろんそうこなくっちゃな」

それからしばらくしてからレッドはタケシの待つ、ニビジムの門を叩いた。
入り口から入ったすぐそこに、ジム・リーダー公認トレーナーたちの名前が刻まれていた。
そこには見慣れた名前もあった。

「ハハ、グリーンのやつ、もうここ突破しちゃったのか」

ライバルの活躍がまるで自分のことのように嬉しく思う。
自分も負けられないなという気持ちがわいてきた。
さらに奥に進むとむこうがわにはタケシが立っていた。
フィールドは地面がごつごつとした足場の悪いもので、周りもまた、大きな岩で囲まれていた。
さすが岩のエキスパートのテリトリーである。

「やはり来たかレッドよ。今か今かと待ちくたびれたぞ」
「俺も早くタケシとバトルしたくてうずうずしてたぜ」

お互いが楽しみにしていたバトル。
それはすぐに始まろうとしていた。

「手持ちは2匹だ、先に2匹が戦闘不能になったとき負けということになる」
「わかった」
「アイテムの使用は無しだ。それでは始めよう!!」

そう言って2人は最初のポケモンを選び、そのボールを投げる。
中からは光とともに、ポケモンが登場した。


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